代表TIMELINE | SAMURAI BLUE サッカー日本代表 (original) (raw)

試合レポート

日本代表の大会3連覇がかかったAFCアジアカップ2007のグループステージ初戦が9日、ベトナム・ハノイの My Dinh National Stadiumにてキックオフされた。試合序盤、右から加地、左から今野や山岸が積極的な攻め上がりを見せたが、日本は決定的なチャンスを作れずにいた。一方のカタールは18分、ゴール正面からFKのチャンスを得るも、Waleed Jassimが直接狙ったシュートは川口のファインセーブによって阻止された。22分には、日本が山岸からのボールを、中村俊がゴール正面で受けて決定的なシュートチャンスを迎えたが、相手DFが体ごと投げうってシュートコースに入り、ゴールにはいたらなかった。その後は両チームともゴールを挙げることができず、無得点のままハーフタイムを迎えた。

前半とは打って変わり、後半は序盤から両チームとも攻撃のテンポを速めた。そして60分、ついに試合の均衡が破れる。中村憲から出たボールに反応した今野が左サイドを駆け上がりゴール前へクロスが入ると、これを高原がダイレクトで左足で合わせて、日本に待望の先制点を呼び込んだ。しかしこの後、カタールに同点ゴールを許してしまう。87分、阿部が自陣のゴール前でイエローカードをもらい、相手にFKを与える。このチャンスに、キッカーを務めた Sebastian Quintanaが日本ゴールに強烈なシュートを突き刺し、土壇場でカタールが同点に追いついた。結局試合は1-1の引き分けに終わり、日本は勝点1を獲得するにとどまった。次戦は13日、グループステージ突破をかけてUAE代表と大一番を迎える。

イビチャ・オシム 監督(日本)
「(試合結果について)ショックはそれほど大きくはない。サッカーの要素だからだ。きょうの試合の結果がグループリーグの終わりではない。選手はよいサッカーをしてくれて驚いている。しかし、日本は美しいことを効果的な結果に結びつけるレベルには、まだ達していなかった。サッカーは常に変化する。きょうの試合は終わった。我々は次の試合について考えなければならない」

川口 能活 選手(日本)
「中盤でボールをキープできたのはよかったけど、全体的に集中力が欠けていた。(失点したFKは)相手に当たってしまった。ただ、あの位置からのFKをとめるのは難しい」

高原 直泰 選手(日本)
「(ゴールは)そんなに難しいボールではなかった。ただ、それまでに試合を決める場面はたくさんあった。次戦のUAE戦も同じような状況になるだろうけど、次は勝点3を絶対に取らないといけない」

中村 俊輔 選手(日本)
「6-1で終わるようなゲームだったが、1-1で終わってしまったことに少し腹立たしい部分はある。ただ、カタールはいいチームだと思っているし、そのチーム相手にボールを回せたことはいいことだと思う」

阿部 勇樹 選手(日本)
「(警告を受けたのは)ふつうのブロックだったが、ファウルはファウル。チームに迷惑をかけてしまった。結果がすべてだが、勝てた試合だった」

山岸 智 選手(日本)
「うちの方がチャンスはあったが、僕も含めてそれを決められなかったから勝てなかった。相手も前半は運動量が少なく、そういう相手に対して1点しか取れなかったのは課題が残る」