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小樽/Otaru
札幌は1月大雪から道路状況がずっと改善せず、まともに車で走っていられない。とはいえ、仕事があるのでバスで小樽まで。小樽も雪は多い。大好きな花園町の路地は、一部雪に埋もれて営業を諦めている(か、もともと営業してない店ばかりなのか)と見られる店舗も結構伺える。
久々に投稿したのは、縦位置のテストも兼ねて。85mmくらいのレンズ一本で歩くとどんな絵が撮れるかなーと、トライしてみたが、当然ソール・ライターのようにはいかず、それでもなんとなく縦位置ばかりで撮ってみた。
小樽/Otaru
小樽は小樽だけど、ここは張碓。
張碓町の海岸線は銭函と続きになっているが、より崖が海に迫っており平らな土地が少ない。その少ない土地に漁を営んでいるであろう家々が並ぶ。
私の目が行くのは住居よりもより海岸に近い漁師小屋。くたびれた建物とサビのオンパレード。思わず「いいなぁ」とため息が漏れる。
JRも通るのだが、張碓駅はもう何年も前に廃駅になり、電車が止まることはない。
踏切が何箇所かある。
この踏切もまた良い。
海を望む電車と踏切というと、江ノ電の鎌倉高校駅前が思い浮かぶのだけど、張碓からの景色はそれに近いものがある(かもしれない)。
RICOH IMAGING COMPANY, LTD. RICOH GR III 18mm 1/500th sec f/5.6 ISO100
Bihoro/美幌
道東の美幌町という町。
仕事で札幌からJR日帰りの強行で行ったのだが、駅から現場まで徒歩で40分ほどかかったので、途中カメラ片手に歩いた。
美幌町の人口は18000人。オホーツク管内でいうと真ん中よりちょい上くらいの規模だろうか。
特に下調べもせず、まぁなんかあるべ、と思いながら歩いたのだが、中途半端に区画整理された住宅街が続き、どうにも私好みの被写体が無い。笑
今回歩いた場所より離れた場所に飲み屋街があるのは以前来たときに寄ったことがあるので知っている。
が、駅周辺くらいは雑多な感じがあるだろうとの予想に反し、ゴミゴミした感じは一切無く、キレイではあるのだが、人もいないし店もないし、私からするとなーんもない。ちなみに駅自体無人駅だし。
仕方ないので骨董屋の軒先に出ていた大村崑のオロナミンCのホーロー看板を撮った次第である。
で、ちょっとサビ感があるものを拾いつつ、いい感じの床屋が一軒あったので撮影して玄関を見ると、「令和3年3月をもって閉店します。長い間ありがとうございました。」と黒のペンで描いた紙が貼ってあった。長い間、というのがどの程度かは不明だが、店構えを見るに昭和の時代からやっていたと思われる。コロナとともに・・・か。
そういえば、カメラ業界も新型コロナの影響は重く、この4月で日本カメラが廃刊となった。73年の歴史に幕を下ろすことになったとのこと。昨年、アサヒカメラも廃刊となり、日本の二大カメラ雑誌がなくなったわけである。
SNS全盛のこの時代、 特に若者が写真に触れる機会は電子媒体が圧倒的だろう。私も結局、ツイッターを眺めて「あー最近の若者もいい写真撮るのぅ」と思ったりするこが多い。
とはいえ、日本カメラ、アサヒカメラで取り上げられる写真家は、たとえ新人といえども実力は認められたものだろうし、重鎮の写真を勉強することもできる。SNSでいくら騒がれても、やはりこの二紙で取り上げられたら箔が付く、ようなところも実際あったと思う。
これらの廃刊によって、日本にはそういったメディアが無くなってしまったのだ。なんか残念。
まぁ、私の場合、尾仲浩二さんの写真が掲載されている巻しかほぼ買ったことはないのだけど。
Kitami/北見
オホーツク海沿岸で最大の都市 北見市の夜。
北見市は人口12万。繁華街もそれなりである。
カーリングで有名になった常呂町を合併で取り込んで、最近はカーリングの聖地と称している。笑
さて、ちょっとカメラネタ。
この写真は、機材はGRIIIだが、ちょっと雰囲気が違う点があるのにお気づきだろうか。
照明の光。光条が出ずに霞がかったようにぼんやりしている。
これ、KenkoのブラックミストNo.1というフィルタを使ってみた。
最近このフィルター、GRIIIにつけっぱなしである。
夜に使うと御覧の通り光が柔らかくなり、霧の中にいるような雰囲気になる。
日中に使ってもやっぱり柔らかくなり、流行りのパリっとした絵からは離れるが、それはそれでいい感じなのである。
GRIIIのレンズはネジ切りがないので、本来フィルターはつけられない。
このおかげでGRIIIにフィルターを付けられるようになった、というわけだ。
本ブログではモノクロ限定縛りにしているためカラーは掲載しないが、カラーがまたいい感じなのだ。
GRIII使っている人にはおすすめの一品。
Otaru/小樽
2021年になった。なってしまった。
今年は私が40歳になる年だ。
40歳だって。もう。人生半分来たわけだ。
何をしてきただろう。
何か意味のあることをしてきただろうか。
と考えつつ、ブログや写真を見返すと、良し悪しにかかわらず、はっきり記録が残っている。
で、そのとき考えていたこととかがふっと思い出せる。
そしてまた写真を撮りたくなる。
Sapporo/札幌 #0207
札幌、半日で40cmの積雪。
ここにきてようやっと例年の冬と同じくらい積もった。
さて、富士フイルムがX100Vを発表したが、このプロモーション動画に起用された鈴木達朗さんの撮影スタイルが炎上している。
鈴木達朗さんは渋谷をメインにストリートスナップを取り続け、海外のキュレーションサイトに積極的に挑戦し、高い評価を得ており、Facebookの東京カメラ部でも有力者として取り上げられ、ようやっと国内でも知名度が出てきたところだった。
私は数年前にたまたま彼のブログを見つけ、当時は病気で仕事を続けられなくなったことや、明日食う飯にも困っているようなことも綴っており、それでも写真を取り続け、大手メーカーのプロモーションに起用されるまでなったことが感慨深い。
炎上したのは、動画の中で、歩行者の目の前に急に立ちふさがり、歩行者が嫌な顔をしているにも関わらずカメラを向けてシャッターを切って歩いている、その撮影スタイルが盗撮だ、迷惑だ、と騒がれたわけだ。
昔の彼のブログでは、「写真の掲載にあたっては被写体の許可を得ている」と言っていたが、動画ではそんなそぶりはない。
そもそも鈴木達朗さんの写真は、「よくここまで切り込んで撮ってるな」と感じるモノが多い。
明らかに被写体の意識の外から撮っているものや、いきなり撮られて驚いたようなものもあり、しかも焦点距離換算35mmのレンズであそこまで被写体をクローズアップしているわけだから、相当近づいているだろうことは想像できた。
被写体が通りがかるのを待つ、というのではなく、自らぶつかりに行っているような動きなのだ。
これは確かに批判が集まるのも頷ける。
富士フイルムは早々と動画を削除、謝罪コメントも掲載した。
鈴木達朗さんは関連するツイートを削除して、批判には触れていない。
私も道端でカメラを構えるが、基本的に人は撮らない、というか撮れない。撮ろうとも思わない。
その点、鈴木達朗さんの写真は人がどーんと写るという点で、私にできない表現だと思っていた。
手法の良し悪しは別として、作品としては他にないものがあったはずなので、この騒動でまたスナップに対する世間の目が厳しくなるかと思うと残念だ。
Sapporo/札幌 #0206
数ヶ月ぶりの投稿。
カメラ(GRIII)は毎日持って歩いてはいるものの、あまりケースから出さない。
どうも気分が乗らない。
そうこうしているうちに、この数年で撮影した建物はまたいくつも取り壊され、町並みはどんどん様変わりしてきている。
私からするとマンションとホテルは悪。笑
すすきのあたりで更地になった場所はほぼホテルが建つ。
山鼻の住宅街ではマンション。
つまらないことこの上ない。
しかしまた写真は撮りたいと思っている。
富士フイルムからX100Vも出る。
物欲がふつふつとしてきたのを感じる。笑
Sapporo/札幌 #0205
最近RICOH GRIIIを使っている。
コンパクトで持ち出すにはとてもよいサイズ。
ただ28mmって自分にはやっぱり広い。使いこなせないなぁと思いながらパシャパシャと。
RICOH IMAGING COMPANY, LTD. RICOH GR III 18mm 1/400th sec f/8 ISO200
札幌/Sapporo #0204
寒くて徒歩通勤する気にもなれず、仕事で余裕もないし、しばらく通勤時にカメラを持って行くのを止めていた。
最近になってようやく朝もプラスの気温になってきたので、少し早めに家を出るときは徒歩通勤復活。
ついでにカメラも持ち出すように。
で、ひさびさに現像なんてしてみるわけだけど、久々すぎて自分の現像の仕方も、出来上がりの好みも変わっているのが面白い。
リハビリのつもりでアップします。
四枚目の写真は、ただの壁なのだけど、手前の建物が取り壊されて板張りの古い壁がむき出しになったもの。アラーキーの言うところのディテール。こういうディテールがまだ残っていて嬉しい。
葬式
実家の祖母が亡くなった。92歳だったので大往生だ。
私の母が朝、祖母がなかなか起きてこないので寝室に見に行くともう冷たくなっていたそうだ。歳も歳なのでよく病院には行っていたが、特に介護も必要なく、私の親は戸締まりと火の元だけ気をつけていただけで、前日の夜もいつもどおりお休みと挨拶して、寝室に入るのを見送ったとのこと。
自宅でポックリ逝けたのだから、まったく本人の希望通りとなったようだ。
とはいえ、病院で看取られたわけではないので変死扱い。
警察による現場検証と検死もあり、当日は若干ものものしい雰囲気だった。
私はとう言うと、自分のばあさんでもあるので、故人に気兼ねなく葬儀の写真でも撮ろうかと通夜からカメラを構えた。久々の撮影は葬式である。
葬儀場だとなんとなくつまらないが、自宅での密葬だったため、故人に近い感じがなお良かった。火葬場は手稲の山口。いつも里塚なので手稲はこれが初めて。ずいぶんキレイなところだった。
実家は二世帯住宅だが、これで私の両親のみとなった。両親は普段二階に住んでいるので一階はどうするのかと聞いたが、一階は寒いので当面二階でいままで通り生活するようだ。一階が整理できたら子供の遊び場になるかもしれない。贅沢な部屋の使い方だ。笑