「何も考えずにブログを書くだなんてナンセンス」だと思う私と4つのお話。 (original) (raw)
Posted: 04/21, 2013 ˑ Filled under: 切り抜き思考【雑感】
ブロガーもすなる、「ブログ論」というものを、ワシヅカミクリエイターもしてみむとて、するなり。
さて「ブログ論」ですよ。
私自身は「ブログかくあるべし」だなんて言うつもりはさらさらありませんし、いや、そもそもブログが何かなんてちゃんといえる人間なんて、いるはずもないだろうと思うわけです。
そもそもブログってなんですか?CMSですか?ベタでhtml書いてる人はブロガーじゃないですか?ブログってブログって…とすでに先人が論じてきたことをわざわざ蒸し返してみても仕方ないと思うわけで。
じゃあ発信手段としてウェブを使い、それをログとして残している自分が考えていることを、今一度棚卸しがてら書き残しておこうというのが今回の趣旨になります。
自分にとってはそんなわけで「何も考えずにブログを書くだなんてナンセンス」ということであり、いや本当はこんなめんどくさいこと何も考えずブログを書いているよっていう人は、正直にうらやましいなって思うわけですよ、ほんとに。
ウェブを使う意味とログ
まずはここからでしょうか。
ウェブを使う意味、それはやっぱり自分からの発信をより多くの人に見てもらいたいと思った時に、一番手軽で一番効果が高いメディアだからです。
学級新聞よりも広範囲に、テレビに出るよりも簡単に使うことのできるメディア。
その上、色々アレでなければ検索という手段を使って、こちらが知らない人に届く可能性もあって。
そしてもう一つが検索とも関わるログの話。
ちゃんとお金などの対価を払えば、何年にもおよぶログを残すことができるわけです。
私自身がここ10年ずっと使っているスケッチブックを残しているのですが、主観的な記憶ではなく客観的なログからしか見えてこないものが、確実にあります。
ただアナログなログは残すスペースだったり、紙の劣化だったり、そして何より検索できないという問題があるわけで。
これらに対する利点からウェブを使っています。
まあ、利点があればその逆もあるわけですが、ここでは利点に絞って。
デザインの話
私自身が仕事として「デザイナー」という職業をやっております。
「デザイン」というとまず一般の人が思い浮かべるのが
「見た目がかっこよくすること」
「センスでいろいろやっちゃうっぽい」
の2つでしょう。
で、ここがちょっとズレていることがあって、まず「見た目」の話。
デザインに見た目の要素が入っているのは間違いありません、しかし見た目がすべてではないのです。
一言で言ってしまうと、私の思うデザインとは「相手」に対する「もてなし」です。
それを使う人、読む人が何を求めているか、時にその時点では存在しない欲求を作り出すために、考え定義し実現すること、その要素として「見た目」という要素があって、最終的には自分の意図した思いを「相手」に感じてもらうことだと思っています。
上の説明には、一概に相手の「喜び」のような正の感情だけでないというところも含めたつもり。
というわけで、このブログにおける(見た目としての)デザインについては、私という書き手を印象づけるものでありつつ、ある一定の読みやすさを確保するための文字サイズや行間があって、あとはそこにもちろん広告的な要素などがあって、そのかねあいをとったものという感じになっているつもりです。
次に「センス云々」のお話。
先ほどの見た目と同じくデザインにセンス的な要素はありますが、こちらもすべてではないのです。
相手がいて、それに対して考えているわけですから、多くの場合「説明可能でなくてはいけない」わけです。こうなってくると自分が好きなものだけを選ぶわけにはいきません。
同時に説明可能ということは、一定の理論が存在したりもします。
かのエジソンが「天才は99%の努力と1%のひらめき」なんて言葉を残していますが、それをもじると「デザインは99%の理論と1%のひらめき」といったところでしょうか。
とまあ、私の場合、自分の思い描くデザインを目指せば目指すほど、何かと考えてしまうものなのです。
「悩み」の話
先日のブロネクオンエアー内にて「実はちょっと悩んだりしていて」と発言したところ、「大丈夫なの?」とか「そんな風には感じてなかったけど」みたいなお言葉をいただきました。
いやはや、普通に生きていたら接点もなかったような人に心配していただけるなんて、ほんとありがたくて、これもブログの持つポテンシャルの一つなのかなと思ったりしていたのですが。
一点だけ補足するとすれば「悩み」というのが何もかも投げ出してしまいたい!とか、そういう感じのものではなくて、創作活動に付きものである、ある種の壁みたいなもののことで。
不思議なもので「デザイナー」というのは職業というよりも生き方的な側面を持っておりまして、その延長で自分のブログとの関わりを考えてみたときに、手癖だけで書いていていいのだろうか、さらに良くするために、なにか新しいことはできないだろうか、ということを称して「悩み」と言ってしまったというか。
まあ、一周回って「好きなこと書けばよし!」ということにはなったのですが、表現されたものをして「その人らしさ」みたいなものを感じてもらいたいという思いは、やはり変わらず合ったりするわけで、そのためののテクニックであったり、印籠的な型であったり、視点であったり、そういうものは引き続き磨き続けていきたいな、と。
矜持
最後にブロガーとして、いちデザイナーとして、そもそも人としての矜持は何かと問われれば、私は以前ブログにも書いた「品」であると考えています。
仕事にしろ、プライベートにしろ、人と関わると「品がよい/よろしくない」だとか「上品/下品」みたいなものが最後には大事になるのではないか、ということです。
世の中にはいろんな目的があり、それを達成するために無数の達成方法があって。
が、それこそウェブによってログが残りやすい(ある意味では残ってしまう)時代において、短絡的な、それこそ「品のないやり方」というものもログとして残ってしまい、それは当事者間を越えることすらあって。
私自身がお世辞にも「品のいい」人間ではないことは分かっていて、それもあって特にウェブでの情報発信などは気をつけてたいと思っていて、このあたり自分的にもまだまだ課題がいっぱいなのですが。
うん、難しいな。
例えるなら、私がもっとも好きな漫画「うしおととら」にヤクザの徳野さんというキャラクターが出てくる話があって、その一節の「お天道さんに顔を向けて、まっすぐに立っているか」この言葉みたいな感じ。
本当に重要な局面で信頼できる人間であるかを大事にしたいと思っています。
ここまで書いてきてこれはブログ論なのかな?
なんか違う気もするし、ブログのことも入っているし。
そもそも、ブロガーもすなるブログ論ってブロガーじゃないかというツッコミについては、ほらそれ自体もオマージュということでひとつ。
とにかく今回はここまで勢いで書いて推敲なし。
こういう内容は文章にするより話す方がいいのかもな、ということでこのブログにあわせて、ブロネクとゲストで出させていただいているライフハックライブショウもよろしくお願いします!というあたりで今回は以上でございました。
久しぶりに読み返したいな。
(デザイン+イラスト+ガジェット)×ヒラメキ=ワシヅカミクリエイターのタムカイ(@切り抜きジャック)でした。