無農薬・低農薬減農薬の危険性~虫が食べるほど美味しいは間違い! (original) (raw)
無農薬と聞くと何か安全で美味しい野菜のような気がしますよね。
低農薬・減農薬のほうが農薬を使っている量が少ない気がしますよね。
本当にそうなのでしょうか?
目次
無農薬の危険性
農薬 = 悪いもの
という考えが多くの人にあると思います。
でも、絶対悪でもない場合もあります。
無農薬のほうが危険な場合
- 「農薬」という名称ではない、認められていない「薬」を使用している場合
- 本当に何もしていないだけの「無農薬」の場合
- あまりよい状態ではない無農薬のお野菜等を、きちんとチェックせず生で食べる場合
これらがなぜ危険かというと(1.については最後にまた詳しく書きます)、
2.の場合でよくあるのが、「虫がいっぱい食べているから、これは美味しいお野菜なんだわ!」という誤解です。
確かに農薬を大量に使ったお野菜を「虫も食べないようなお野菜」と揶揄することがあるので、
虫が食べている = 美味しい
となってしまいがちですが、虫が食べる野菜(葉物野菜は特に)は、丈夫でない野菜である場合が多いのです。
**3.**のケースですが、無農薬ですと、やっぱり通りがかりの虫がついていたり、葉の裏に卵が…なんてこともあります。
火を通すと、よっぽどの毒虫を大量に摂取しない限りは、食べれると思うのですが、生だと危険な場合もあります。
無農薬は農家さんも大変ですが、それを調理する側もそれなりに大変なことを覚えておきましょう。
低農薬・減農薬の危険性
それでは低農薬・減農薬はどうなのでしょう。
これは、ちょっと難しくなりますが、1999年のJAS法改正で有機農産物と表示できる条件が非常に厳しくなったため、2001年に農林水産省が、化学合成農薬および化学肥料の窒素成分を、慣行レベルの5割以上削減して生産した農産物を特別栽培農産物と表示することに決めました。
これにより、減農薬は特別栽培農産物ということになるので、上記のようなシステムで作られた野菜だということがわかるのですが、低農薬に関してはガイドラインがないので、作った方が「低農薬」といえば「低農薬」なのです。
有機栽培
有機栽培とは、2年以上無農薬化学肥料で経過した土壌で栽培することです。
- 有機農産物
- 有機栽培
- 有機オーガニック
- 有機無農薬
- 無農薬有機
- 転換期間中有機栽培
- 有機栽培
など
特別栽培
特別栽培とは、従来の生産方法よりも農薬や化学肥料を減らした栽培方法です。
- 無農薬栽培
- 完全無農薬無化学肥料栽培、
- 有機質肥料
- 有機100%肥料
- 減農薬栽培
- 減化学肥料栽培
など
特に基準はないもの
- 低農薬
- 省農薬
- 清浄野菜
- 健康野菜
など
・・・しかし、残念なことに、ここにも少し裏があるのです。
特別栽培である「減農薬」の場合、すべてではありませんが、
農薬を撒く回数を減らす = それなりの農薬を使う(普通の農薬を2回撒いたほうがむしろ安全なもの)ということが行われていることもあるのです。
これは消費者はもちろん、生産者側の身体にも影響がないか心配されています。
どうしてこんなことになっているかというと、一番の原因はJAでないかと思います。
JAとの確執
よく、
- 消費者が曲がったきゅうりを買わないから
- 消費者が虫がついているとイヤがるから
- 消費者が形が悪いのを好まないから
と何もかも消費者のせいにしますが(まぁ確かに当たっているのところもありますが)、それだけでないのです。
絶対これ(新しい商品・農薬・化学肥料など)を使ってね。 これを使ってくれないならうちではひきとらないよ。
という態度のJAに問題があると思うのです。
消費者に、満足のいく説明をするのがめんどうなので、それよりはどんどん素直な農家さんに色々売りつけ、消費者が好みそうな農作物を作らせるJA。
農家さんが、有機栽培や無農薬事業に移行しよとすると、すぐに農作物を引き取ってくれなくなります。
確かにわかる点もあります。
規格外のおかしな薬を使われたかもしれない野菜を引き取れない。
それを「あっこの人は信頼できるから大丈夫」なんていちいち一人ずつ確認できないし、そんな保証もないような危険なことはできない。
だから、みんなで同じ薬を使って同じ商品を作れば価格が安定する。
大きな企業・団体はこういう考え方のところが多い気がします。
安心安全なお野菜を手に入れるには
いろいろ書きましたが、「じゃぁ何が安全なの?」となりますよね。
外食・給食などではどこの国からどんな経路できたかわからないようなものを食べてます。
だからこそ家ではちょっとだけ気にする。
この「ちょっとだけ」が大事です。
そんなにストイックにならなくてもよいと思います。
安心安全なお野菜の見分け方は簡単!
食べてみることです。
今流行りのスルフォラファン・リコピン・ポリフェノールなどのフィトケミカル(ファイトケミカル)は、きちんとしたお野菜にはしっかり含まれています。
虫たちは低分子の有機物しか吸収できないので、植物たちは紫外線や虫たちから自分を守るために、酸化・分解されにくいこれらの抗酸化成分を作っているのです。
ですから、本当に強い無農薬の有機野菜は、すぐには腐らないし、虫に食べまくられたりしないし、しっかりした栄養素がいっぱいで美味しいのです。
※ただしアクはしっかり抜きましょう
※ほうれん草は下茹でするのがオススメです
美味しいお野菜の見つけ方
うちは田舎ということもあり、近所の無農薬栽培(鶏の放し飼いもしているので卵なども)をしている農家さんと直接契約していて、2週間に1回届けてもらっています。
この農家さんを知ったのは、マクロビなどをしている友人が、道の駅などの無農薬野菜コーナーで様々なお野菜をチェックし、中でも美味しかった農家さんの家へ直接出向き、畑を見せてもらい契約した。と聞き、私もお願いして契約させてもらいました。
これは、なかなか都会では難しいと思いますし、田舎でも私にはそんなパワフルな行動できません。
そんなときは、宅配サービスを利用するのがいいと思いますよ。
初回はお得な場合が多いので、色々なサービスを試して、しっかり味をチェックしましょう!
オイシックス(Oisix)
農薬ゼロを目指したお野菜と、添加物などもチェックされた食材が届きます。
私はオイシックスを契約してもうすぐ2年になります。
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ちょっと名前は違いますが、私も生協のグリーンコープ(九州・中国地方限定だと思います)を毎週利用していて、かなりおすすめ!
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調味料などもこだわった商品がたくさんあります。
ここの冷凍食品だとなんだか罪悪感も少ないんですよね。
美味しい野菜。
ぜひ自分の舌で確かめてくださいね。