わたりどりたまに飛ぶ (original) (raw)
2024.01.02 Tue
明けましておめでとうございます
新年明けましておめでとうございます。
今年の初夢は、薄暗いビルの従業員用仮眠室みたいな雑魚寝部屋でKing Gnuのボーカルの方とお会いして一言挨拶を交わすという、どういう運気なのか全く分からないものでした。
近所の神社で引いたおみくじは中吉とまずまずの結果でしたが、旅行は十分ならずと言われたので神社の所定の場所に結んで運気回復を願ってきました。
ところで先日、念願のインドはラダックに行ってきました。思ったより情報が少なくて大変興奮したので、次のシーズンが来る前に今旅で集めまくってきた情報を落とし、次の旅人の興奮を奪ったり安全を願ったりしたいです。
今年もよろしくお願いします。
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2023.10.18 Wed
インド旅(18)バラナシ食べ歩き〜デリー出国まで
バラナシは前回の旅でも二度立ち寄りまして、今回は3度目の訪問となります。
前回の旅で二人の日本人女性と知り合ったのですが、今回も運命的なタイミングでそのお二人と再会できました。一人は現地でお仕事をされている方で、もう一人は先輩旅人さんです。現地在住の方も少しタイミングがずれていたら会えなかったし、先輩旅人さんに至っては旅程ほぼ丸かぶりというミラクルが起きた上での再会だったので、とても驚きました。求婚が頭をよぎる程度にはデスティニーでした。
バラナシではそのお二人に遊んでもらい、たくさんの食べ歩きができましたので、今回はその記録です。
まずは町の写真。
バラナシは宗教都市ながらインド最大の観光地でもあるため、コロナ禍の影響はかなり大きく出てしまったようです。知っている宿がほとんど無くなっており、パッと見ははそのままですが、実際は中のお宿やお店が違う、ということがよくありました。
こちらは前回来た時はなかったはずの整備された歩道と、謎のビルディングです。時間的(夜)な問題かシャッターが閉まっているお店が多いものの、ビルの中にはお高そうなレストランが入っており、通りすがりのインド人に「ここはバラナシ一番のレストランだ!」と言われました。誰だったんでしょうか。
こちらの泥だまりは季節的なものだそうです。ガンジス川は雨季には増水して、写真に写っている石段がほとんど河に沈むそう。で、雨季が明けると徐々に水が引いて、泥が残されます。10月中旬の今は、それをせっせと除去しているタイミングなんだそうです。
相変わらず牛や犬がそこかしこに転がっています。
祭りの時期と被ったようでどこも混み合っていたので、途中で宿の変更が必要になりました。二つ目の宿は前回でっかいヒャッハー犬に襲われた記憶があるのですが、今回はいませんでした。そもそも経営者が変わっており、宿の名前も変わっていました。ヒャッハー犬はどこかで元気にやっているでしょうか。
<ここから食べ歩き記録>
現地在住の方が案内してくださるので、私一人だったらビビって入れなかったお店や屋台飯などが大量で、とても楽しかったです。
バラナシのイスラム教徒エリアで食べた、スパイシーな肉シリーズがとてもおいしかったです。スパイスの調合もそうですけど、火加減とかも難しいんでしょうね。バーベキューとかでこういうのを気軽に作れる腕が欲しいです。
飲み物シリーズ。
陶器に入ったラッシーがとてもおいしくて毎日飲みたくて、何回か連れてきてもらったお店なので「よぉし自力で行くぞお!」・・・は無理でした。バラナシの迷路と方向音痴は相性最悪です。
夜はプージャー(礼拝)を見に行ったり、
その辺で買った揚げ物をつまみながら真っ暗なガンガーを見たり。
行きたいところには前回の旅で行ったので、今回はただただのんびり散歩したり食べ歩きするだけの、穏やかな日々でした。
一度食べてみたかった車内販売のお弁当を買ってみました。車内販売というか、今回のは駅の売店かどこかから売り子さんがきた感じでした。
お味はというと、思っくそ傷んでいました。
今回はデリーからのフライトで出国しますので、余裕を見て二日ほど前にデリー入りしました。宿は安宿街として有名なパハールガンジに取っております。
パハールガンジはインドの嫌なところを集約した悪名高いエリアらしく、ちょっと身構えていたのですが、思ったほど酷くはなかったです。思ったのが世紀末すぎたのもありますが。
観光地あるあるというか、しつこく声をかけてきたり、友達の店とやらに案内しようとしたり、どこまでも着いて来たりする人がたまにいる感じです。一人ものすごくイカした髪型の兄ちゃんがいたので褒めちぎったら、何もせぬままニコニコほくほくで立ち去っていきました。
恥ずかしながらデリーでぶっ倒れまして、回復飯として滋養がありそうなモモやスープを食べました。
倒れた経緯としましては、小売店でお土産など物色していたら突然ふら〜っと来て、気がついたら床とお友達になっていた感じです。店員さんにはご心配とご迷惑をおかけし、心から申し訳なく思っております。
実は5年ほど前にネパールでも倒れましたが、前回と今回で大きな共通点があることに気が付きました。めちゃくちゃ体重が減ったタイミングだったのです。前回は長期トレッキングの直後、今回は急ぎ足のインド旅で少し無理が出たのでしょうか。移動の連続で食事を取れない日も多く、自分でもみるみる痩せていっている自覚はありました。どちらも1、2ヶ月の間にちょっとアカン減り方をしたので、そりゃ倒れるだろうと思います。
体調はその後すぐ回復しましたし、今はもう体重も戻りめちゃくちゃ健康ですので、ご心配には及びません。健康的に痩せるのならとても嬉しいことですが、こういうのは駄目ですね。今後は十分気をつけたいと思います。
インド最後の晩餐は、大好きなシャヒ・パニールにしました。コッテリ甘めのチーズカレーです。が、今回のはものすごく辛かったです。ただでさえ弱ってる胃にトドメを刺された気分でした。空港のサーモチェック的なやつで胃のあたりが発光したらどうしてくれるんですか。
その後は飛行機に乗り、スリランカ航空が安かったというだけの理由でスリランカを経由し、
普段LCCばかり乗っているので機内食が出るという発想がなく、すでに満腹および発光している胃で無理やり完食し、
乗り換え先でも機内食が出て思わず写真がブレつつも、
なんとか生きてタイのバンコクに到着することができました。
タイには2週間ほど滞在したのでこの日記も書きたかったのですが、諸々の事情により一旦更新終了にしたいと思います。単に次の旅が迫っており時間がないというだけです。もっと早く書けばよかったものを、ちょっと目測誤りました。
次は念願の中央アジアに行ってきます。
インド・ラダック周辺旅<完>
【情報コーナー】
◯ バラナシの宿
「Monalisa Hostel」
ブッキングコムで予約した。バラナシのメイン通りの真ん中で非常に便利な立地。宿内はどこも狭く、エレベーターもないので大きなトランクなど持っている場合はきびしそう。毎日掃除に入ってくれるのが良かった。
「Sankardev Guest House」
ブッキングコムで予約した。こちらもバラナシのメイン通りに近く、便利な立地。有名な「久美子の宿」のすぐ近く。中は広く清潔で、居心地が良かった。屋上からガンジス河が見える。
◯ デリーの宿
「Comfort Stay Hostel」
ブッキングコムで予約した。立地がとても便利なのと、共同のトイレシャワーがたくさんある点が良かった。ただししょっちゅう詰まっており、清潔感は薄い。予約時の確定金額(税、手数料等含む)だけでなく、謎の追加料金を請求されたのが気になる。揉めに揉めて結局元に近い額で落ち着いたが、口コミにも同様の苦情を書いている人がそこそこおり評判が良くない。あまりおすすめしたくない感じ。
| インド・ラダック周辺旅 | 23:59 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑
2023.10.11 Wed
インド旅(17)ダラムシャーラー5年ぶり
バスは早朝にダラムシャーラー(ダラムサラ)のバススタンドに到着しました。
ダラムシャーラーの中心地はだいたいこのあたりですが、旅行者的中心地は山の上のマクロード・ガンジと言うエリアです。そこへ行く市バスはまだ出ませんので、夜明けまでベンチで待機します。
まだ秋なのにめっちゃ寒く、そのへんにいた半ノラとチャイで暖をとっております。前回来たのは2月中旬で、しっかり真冬でした。深夜3:00過ぎに到着し、朝までここで過ごした覚えがあります。凍死しなくて良かったです。
朝イチのバスに乗り、マクロード・ガンジへ。
バススタンドでスマホからぽちぽち予約した宿に参りました。
とりあえず3泊取りましたが、途中で体調を崩して延泊し、5泊となりました。旅先では毎回一度は体調を崩している気がします。移動続きで疲れが溜まったり、食生活が乱れたり、寒空の下で夜を明かしたりするからでしょうね。
マクロード・ガンジはチベット亡命政府の中心地で、ダライ・ラマ14世のお家があります。ただ猊下は世界中を飛び回っていますし、在宅中だとしてもそんなホイホイ出てきたらお命にかかわりますので、簡単にお会いできるものではありません。
が、定期的に開催される法話会には誰でも応募でき、参加の機会さえ得られればかなりお近づきになれる・会話もできると考えると、意外とお目通りの難易度は低い気もします。
宿のチェックイン可能時間までまだ長いので、荷物を置いて一旦散歩に出かけました。
そしたら私の死にかけのトレッキングシューズに目をつけた靴修理の兄ちゃんに捕まり、半ば強制的に靴の修理が始まりました。いや断ればいいんですけど、ほぼ徹夜明けなせいで脳が動いていなくて。
そしてこうなりました。黒いシールみたいなのは以前やった私の悪あがきです。
お値段はぼったくり疑惑が非常に高かったですが、脳がお休み中ですので普通に払ってしまいました。徹夜明けは良くないですね。まあでも、日本で修理したらこの10倍はかかるであろう予想と、靴修理の一部始終を見られて楽しかったなという感想から、まあいっかと思っております。
なんか不思議な針を使うんですよ。普通の縫い針とは全く違うもので、千枚通しに似た太い針の先端に細い紐を通して、靴(合皮)の外から針をブッ刺し、指を使って紐を引っ張ったり結んだり?と何かしらの動きをして、また外から針をブッ刺して・・・みたいなのを繰り返していました。
狭い町ですのでこの兄ちゃんとはこの後何度も再会したのですが、その度に金をせびられたのでちょっと面倒臭かったです。あと、5泊後に長距離バスに乗りダラムシャーラーを出た際、途中の町からこの兄ちゃんがバスに乗ってきて隣に座ったのは滅茶苦茶怖かったです。
このときは普通に会話したし、兄ちゃんは次の町で爽やかに手を振りながら降りて行きましたが・・・偶然って怖いなと思いました。でも偶然じゃなかったらもっと怖いので、深く考えないことにします。
私がこの町でやり残したことの一つが、こちらのチベット博物館です。前回も5、6泊滞在したものの、春節と重なっていたためか博物館がずっと閉まっており、最後まで入館は叶いませんでした。
・・・というわけで再訪したのですが、閉まっていますね。
博物館の看板部分もベンチで隠れていますが、これは一体・・・?
移転していたみたいです。
こちらはマクロード・ガンジとダラムシャーラーを繋ぐ車道(バス通りとは別)の真ん中あたりに建っており、結構しっかりした面積を誇る充実した博物館です。内容が内容だけに、充実なんていうポジティブな単語は使いづらいですけれど。
ここではチベットの歴史や、過去から現在まで続いている問題について詳しく学ぶことができます。映像資料や映画上映などもありますので、細部までしっかり見つくそうと思ったら半日ほどかかるかもしれません。
感想は控えます。かの問題については前回のダラムシャーラー滞在日記で色々書き殴りましたので、もし良かったらそちらを見てください。と言いながらリンクを貼らないのは、胃のあたりが苦しくなるからです。
一つだけ書き加えますと、映像の中にあった「チベットが中国になり、ゴンパ(僧院)は観光名所になり・・・」という嘆きにはウッとなりました。私もゴンパを観光地として消費しています。もちろんそこが宗教施設だということは意識していましたが、でも、結局のところ私がしたのは1から10まで観光でした。
こちらはマクロード・ガンジからほど近い隣村で、歩いて行けます。
こちらにも宿やレストラン、土産物屋がたくさんあり、マクロード・ガンジよりやや野山に近かかったり、隣接する隣村のダラムコットが長期滞在者に人気ののんびりエリアだったりします。
マクロード・ガンジに比べ、こちらの村の方が圧倒的に西洋系観光客の数が多いです。そのせいか、異国料理の店やバーなんかもあってちょっと賑やかです。
町を歩いていると、露天タイプの靴の修理屋さんをよく見かけます。
そして私はおそらく、マクロード・ガンジにいる全ての修理屋さんと会話をしました。めっちゃ話しかけられるからです。職業柄、通行人の靴をよく見ているのでしょうが、遠目に見ても私の靴はボロボロなんでしょうね。
おっちゃん「君、その靴はどうした?」
私「通りすがりの兄ちゃんに直してもらいました」
おっちゃん「俺ならもっと上手く直せる」
というのがお決まりの会話パターンでした。
別に今ので十分と思っているので頼みませんでしたが、どう上手く直してくれるのかちょっと興味はありました。兄ちゃんは流しの修理屋ですので手持ちの少ない素材で直してくれたのに対し、露天を広げるおっちゃんたちは、兄ちゃんより豊富に素材を持っていたためです。もしかしたら、もしかしたかもしれません。
<ここから食べ物記録>
前回の滞在時はほとんどのレストランが閉まっており、チベット料理を満足いくまで食べられなかったという思い出があります。
他の町にもチベット料理屋はたくさんありますし、ラダックでも結構食べてきたのでもう大丈夫っちゃ大丈夫なのですが、晴らせる後悔は晴らすに越したことはないですから、ここでも食べまくりたいと思います。
一部チベット料理でも何でもないものが混ざっている点はご容赦ください。
こちらは初日のお昼ごはん。
まんじゅうみたいなのがティンモで、これは中華料理でよく見かける饅頭や花巻とほぼ同じです。
スープの方はラクシャ?ラクサ?みたいな名前で、骨付き羊、大根、チンゲンサイ、玉ねぎとにんにくのみじん切りが入っていました。味付けはシンプルに塩と、ちょっと醤油っぽさもありました。一見さらっとしたスープなのですが羊の出汁が利いており、味の深みがすごかったです。羊肉はホロホロでした。
気になったので店主さんに色々聞いてみたら、このスープは本来はヤクで作ることが多いそうです。ご出身の村でよく食べていたそうで、「遊牧民のスープ」だと言っていました。
アルはじゃがいも、フィングは春雨みたいなやつ、ベジはベジタブルです。じゃがいもでんぷんの春雨なんですかね?でもじゃがいも本体もスープに入っているし、よくわかりません。
フィングは春雨と書きましたが、私がよく食べる緑豆春雨よりプリプリ感が強い感じがしました。
こちらは前回山に登った際、お弁当代わりに買ったサンドイッチです。
全く同じではないかもですが、何か思い出深かったのでまた買いました。前回も思いましたが、特別おいしいものではないです。ケチャップが良い仕事をしているというか、戦力の大半を締めています。
シャプタとはチベットカレーと聞いていましたが、めっちゃケチャップ味でした。あと、食べ終わった後でポークとマトンもあったことを知ってハンケチを噛みました。マトンはともかくポークはインドでは滅多に食べられないので、ぜひそちらを食べたかったです。
ちょっと異国の味が食べたくなったのでタコス。
私メキシコ料理が好きなのですが、メキシコに行ったことがありません。中南米は遠く、アメリカを経由しなきゃならないという面倒臭さがあり、何だかすごく行きづらさを感じます。
おいしいと評判のレストラン「チベット・キッチン」でいただきました。前回滞在時には閉まっていて、大変気になっていたお店です。
トゥクパはチベットの麺料理です。ラーメンとうどんの中間みたいな感じで、チベット文化圏なら必ず売ってる代表格なので、私もしょっちゅう食べています。
今回のトゥクパは、味はおいしかったのですがお店が少々上品・・・ってほどではないですが少なくとも下品ではなく、とても大きくて客が多く、お値段も高くはないけど安くもなく、なんだか落ち着かなかったので一度しか行きませんでした。私は路地裏の小汚え食堂が好きです。
別日に違う店にてマトン・トゥクパ。宿仲間の青年が「この店おいしいよぉ〜」と勧めてくれたので食べましたが、確かにおいしかったです。
店名を忘れたので代わりに青年の話をしますけれど、どこの国の人だったか・・・確かヨーロッパのどこか出身の20代くらいの懐っこい長身長髪イケメン野郎で、後ろから肩をトントンと叩き、私が振り返ったらニコッと天使のような笑みを浮かべると言うスケコマシでした。さぞおモテになるんでしょうね。刺されるんじゃねえぞ。
宿近くのご飯屋にて、謎のポーター麺?とか何とかを頂きました。お店の内装的にチベット料理屋っぽいのですが、料理名で検索しても正体がわかりません。
麺はうどんみたいで良い歯応え、味付けは謎そのものでした。赤いですが特別辛くはなく、トマト味でもないかんじ。風味が若干醤油・・・?かと思いつつハッキリはせず、最後までよくわかりませんでした。ただ、好きな味と食感ではありました。特に麺が良かったです。
インドでよく食べるけど今旅では食べてなかったパニプリです。サクサクカリカリのボールに芋やら玉ねぎやらが入っていて、甘酸っぱい汁(写真左)をつけて食べます。軽食扱い。
私このパニプリが大好きなのですが、屋台で買うそれは衛生上重大な問題がありそうで、実際これを食べた後(これのせいかはわからんけど)高熱を出したことがあるので、今回は小綺麗なお茶屋さんで頂きました。ビニール手袋をつけて作ってくれましたよ。未だかつてない安心感を覚えました。
そんな感じで5泊過ごしたあとは、バスに乗ってデリーに向かいました。
バススタンドから少し歩いて、ニューデリー駅へ。
相変わらずインド人が散らかっています。
この全員がそうだとは言いませんが、声をかけてくる奴は100%詐欺師かその近縁種なのでついて行ってはいけません。話も聞いてはいけません。デリー駅前で高額の詐欺ツアーを組まされる日本人旅行者が後を経たないそうです。
そのあとは予約していた寝台列車に乗り、
バラナシに到着しました。
冬に追いつかれまいとラダック旅を巻きすぎて、出国フライトまで少し日数があったので、インドと言えばのバラナシを再訪したという寸法です。行けたら行きたいな〜くらいの感覚でしたが、無事叶って良かったです。
バラナシでしたことといえば食べ歩きくらいです。次回そのあたりのお楽しみを書いて、インド旅日記は終わりにしたいと思います。
【情報コーナー】
◯ ダラムシャーラー、マクロードガンジの宿
「Mitra Hostel Mcreod ganj」
Bookingコムに載ってる。私はドミ一泊320₨くらいで泊まった。マクロードガンジど真ん中寄り、かつメインロードからやや下ったところにあるので騒がしすぎず、どこへ行くにも便利な立地。12人部屋にトイレ・バスが一個なのは少々不便だった。ホットシャワーは熱々でいい感じ。屋上に洗濯物を干せる(猿に盗まれることがあるので注意)。
◯ ダラムシャーラーからデリー
バスの本数はかなりある。基本的に山の下のダラムシャーラー・バススタンド発着だが、マクロード・ガンジ発着のものもある様子。下のバススタンド発のに乗る場合は、マクロード・ガンジ入り口の駐車場っぽい広場、より数十メートル下ったあたりの路上から乗合タクシーが出るのでこれに乗る。バススタンド近くで下ろしてくれ、運賃20Rp。
| インド・ラダック周辺旅 | 23:53 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑
2023.10.09 Mon
インド旅(16)レコンピオ〜シムラ〜ダラムシャーラー移動
旅の情報は一番下の情報コーナーにまとめてあります。
本日はシムラに移動します。
シムラはここヒマーチャル・プラデーシュ州の州都で、かなり大きな街です。ただここは前回の旅で滞在したので特に用はなく、単に経由地として立ち寄るだけです。
今回の移動の最終目的地はダラムシャーラー(ダラムサラ)という街です。この街にも前回しっかり滞在したのですが、やり残したこと・・・行けなかった博物館とか、チベット料理をもう少し食べたかったなどの希望があるので、今回も何日か滞在してそれらを叶えたいと思います。
7:45宿前を通るバスを捕まえる
8:10サングラ・バススタンドしばらく停車ののち出発
9:55レコンピオ着
10:00 シムラ行きバス乗り換え、出発
先日に引き続き、本日も待機5分という完璧すぎるタイミングでの乗り換えが叶いました。事前に調べた情報にはないバスですが、何者でしょうか。色合い的に州営バスではなさそうな感じ。
こちらも前回通ったバススタンドです。特別大きいわけでもない町ですが、シムラ方面とキナウル方面へのバスを繋ぐ要所となっており、ここでバスを乗り換えるパターンが割と多いです。
すっかり夜もふけた頃に、ようやっとシムラに到着しました。
前回泊まった宿(YMCA)は市内中心部にあり、このバススタンドは中心部から少し離れています。なので市バスに乗らなければならないのですが、残念ながら市内行きバスは今日はもうないようです。なので諦めて、目星をつけていたバススタンド近くの宿に参ります。
ネットで見た時点では高めの宿だったのが、直接行ったら3、4割くらい安くなりました。ビックリして思わず予約サイトを見直したらこちらも安くなっていたので、直前割引的なやつだったのだと思います。
なんか最近、すごく運がいいです。旅立ちからこちら、予定外のことが起こりまくっているけどむしろ予定外のおかげで上手くいったみたいなパターンがとても多く、怖いくらいです。どこかの神様が見守ってくれているのでしょうか。実家地元の神様か、インドの神様か。
宿前の簡易食堂にて晩ごはん。悩むのも面倒くさかったのでいつものチョーメン(焼きそば)です。
いやしかし、幸福な夜でした。
夜遅くに着いてしまうけど宿は大丈夫だろうか、バススタンドで夜を明かせるだろうか、夕飯なんか絶対食べられないだろうな、仕方ないよな、と思っていたのが、ちゃんと暖かい布団で眠れて夕飯も食べられて、洗濯や荷物の整頓までできてしまいました。
あと昨日の日記でちょっと触れたのですが、10代くらいのインドガールズグループ旅行と宿が一緒でした。彼女達は隣の客室でキャッキャと大騒ぎしていて、まあ元気だことと思っていたらその後10分くらいで静かになりました。寝落ちしたようです。
可愛すぎんか?
そのままとびきりハッピーに育ってほしいです。
<翌日>
滅茶苦茶よく寝まして、10:00少し前にのんびりチェックアウトしました。
バススタンドの荷物預かり所にバックパックを預け、街の中心部へ。
シムラは山間部に発展した街でして、もともとイギリス領だったこともありいんぐりっしゅな建物が多くあります。あと、丘に張り付く様に広がった街なので坂や階段が多いです。
馴染みの「インディアン・コーヒーハウス」でコーヒーブレイク。馴染みのと言っても前回2度来ただけですが、他の町でも何回か行ったので(チェーン店)すっかり知った気でおります。とってもお安くておいしくて、おすすめのお店でございます。
その辺の大衆食堂でチャンナ・バトゥーラを頂きました。薄焼きパンに豆カレーが付いたセットで、パンに油が効いているので少量でもしっかり食べ応えがあります。
その後特に目的もなく街をブラブラして、かなり早めの時間にバススタンドに戻りました。
公式サイトで州営バスの時間をチェックしていたのですが、少しずつ売り切れていくのが怖くてですね。目当てのバスがすっかり表示されなくなったりもしまして。実際は予約サイトから消えただけで窓口では余裕で買えたのですが、私はビビりなのでこういう変化に耐えられないのです。
いいんです。インドのバススタンドには必ず犬がいますから、36時間くらいまでなら幸せに過ごせます。
で、20:00発ダラムシャーラー行きのバスに無事乗車しました。
到着は翌朝です。
【情報コーナー】
◯サングラからレコンピオ
私は8:10サングラ・バススタンド発のバスに乗った。レコンピオまで運賃90Rp、所用2時間程度。
◯レコンピオからシムラ
「HRTC」ヒマーチャル・プラデーシュ州営バス公式サイトで検索できるし、予約もできる。
https://online.hrtchp.com/oprs-web/guest/home.do?h=1
が、私が乗ったのは公式サイトに乗っていない謎の10:00レコンピオ発のバスだった。(私営バスかも)20:30シムラISBTニューバススタンド着、運賃528₨。
◯シムラ、ニューバスターミナル近くの宿
「Abuzz Oxfordcaps Simla」
Bookingコムに650₨で載っていたが、直接行ったらだいぶ安くしてもらえてドミ一泊400₨。ホットバケツシャワーあり、wifiあり、無料ウォーターサーバーあり。ドミはベッドごとにカーテンがあり、個別ロッカー(南京錠は自分で用意)、読書灯、コンセントが付いている。
ニューバスタから徒歩15分くらい、坂の上。道が暗いので夜は怖いが、バスタから歩ける距離では最安値だと思う。宿前に安価な簡易食堂がある。私が行った時はフロントに人がおらず、掲示されていた電話番号にかけたらすぐスタッフが来てくれた。
◯シムラからダラムシャーラー
HRTCバス公式サイトで検索、予約できる。
シムラにはいくつかバススタンドがあるが、ダラムシャーラー行きのバスは基本的にISBTニューバススタンドより発着。HRTCバスのチケットカウンターは二階の外、小さな小屋みたいなカウンター。一階の大きなカウンターは私営バス用っぽい。
◯シムラISBTニューバススタンドの荷物預かり所
二階、北東側の奥の奥。バスタ東側地上階の飲食店エリアに石造りの螺旋上の階段があって、これを上がったところ・・・の方が分かりやすいかも。荷物一個一日35₨。24時間営業。パスポートと携帯番号の提示が必要。
| インド・ラダック周辺旅 | 21:18 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑
2023.10.07 Sat
インド旅(15)キナウルの旅・サングラ渓谷
本日も移動です。
本日の目的地はレコンピオ。ですがレコンピオは前回の旅で滞在しましたので、今回はレコンピオを通り過ぎ、近郊のサングラ渓谷というところを巡りたいと思います。
ちなみにこちらが、前回の旅の軌跡でございます。
レコンピオまでは来たもののシーズンの関係でここから先に進めず。いや厳密にはカザまでは行けたものの、そこから先は峠道閉鎖でどん詰まりになっていました。じゃあカザまで行ったとしても来た道を戻らないかんのか!ヤダ!!
というわけで、レコンピオで打ち止めにしたのでございます。
で、今回は上記の峠道がまだ開いていたので逆回りにて越えてきまして、本日ついに前回の打ち止めラインであるレコンピオに到達します。
するとどうでしょう!!
前回と今回合わせてこの辺りを一周したことになるわけでして、前回描けず涙を飲んだルートが綺麗に片付きわたくし大変清々しい気持ちです。
というわけで12:00にレコンピオに着き、別のバスに乗り換えました。乗り換え時間が5分だったので大変慌しかったですが、目的のバスは本数がかなり少ないので、めちゃくちゃラッキーだったとも言えます。
乗り換えたバスは写真のような谷を進みまして、
二時間弱でサングラという町に到着しました。こちらがサングラ渓谷の中心の町のようです。
メイン通りはそこそこ町ですが、少し歩けばこんな感じの風景に。空も山も高くて美しいですね。
本日はこちら、ZOSTELという宿に来てみました。
ZOSTEL(ゾステル)とはインド全土&ネパールにも展開しているらしい若者やバックパッカー向けの宿チェーンでして、ドミトリー部屋がたくさん用意されており、格安ではないけれど比較的お安く、そしてかなり設備が整っており、清潔で、居心地の良いスペシャルな宿となっております。
いやこの宿しか知らんので他のゾステルはどうか知りませんけど、少なくとも今回泊まったゾステルは大変良かったです。
聞くところによると、最近インドの若者はかなり行動力があるとか旅行ブームとか、そういう感じの変化が起きているようです。女性に関しても、これまでのインドの歴史が嘘のように活動的になれているそうで。
昔ながらのインドを知っている先輩旅人さんが、その変化に大層驚いていらっしゃいました。かくいう私も、10代とおぼしきインドガールズのグループ旅行に遭遇したりして、言われてみればこういうのは初めて見たなあと思いました。
ちなみに今回のお宿、庭にりんごの木がありどこからでも取り放題!?
・・・かと思ったら、普通に罰金モノでした。残念。
でも逆に、500Rp払ったらりんご食べ放題ってことか?と思い少々心が揺れました。2キロくらい食べれば元が取れるかもしれません。4キロくらいか?キナウルのりんごの相場を現地でしっかり聞いてきたのに、メモが見つかりません。
日暮まではまだ時間がありますので、あそこに行ってみようと思います。
サングラには「カムルー」という名の集落があり、そこがかつての「バシャール王国」という国の中心で、そしてそれは丘の上にあるそうなのです。確証は得ませんが、多分あれがそうなんじゃないかと思うので確かめに行きます。
合ってました。
ちょっと時系列が前後しますが、ここまでの道のりが大変良い感じでした。
りんご畑の中をのんびり闊歩し、ときおり出会う近隣のちびっ子どもに興味を持たれる。少し手を振りかえしてやれば怪獣のようにギャーピー喚き散らしておめえら元気だな!!
チベット仏教エリアでよく見る、こういった風合いの絵が好きです。どことなくユルっとした可愛さがあり、少し色褪せた感じも優しいです。
こういう絵になると力強さが増しますが、線と色の感じは一緒なのでこちらも好きです。輪郭がはっきりしていて線に作者のクセがあり形が整いすぎておらず、適度に色ムラのあるタイプの絵が大好きです。インド細密画とかも好き。
カムルー地区をさらに進むと、こんな素敵な風景に出会えました。古の技術を使った家々を見られるのも、ここサングラ渓谷の魅力の一つです。
山もきれい。
てっぺんのお寺まで来ましたが、性別の都合で入場できませんでした。
さきほどすれ違ったちびっこ達(怪獣とは別の)が一生懸命何かを訴えてきたのは、もしかしたらこれだったのかもしれません。いや全然違う話だったかもしれませんけども。
宿に帰りまして、本日の晩ごはんは宿併設のレストランにてパニール・バター・マサラです。
パニールとはインドでよく見るフレッシュチーズで、今回のこれはそれを使ったカレーです。めっちゃくちゃおいしかったです。
<翌日>
本日も昨日に引き続き、町の散策をしたいと思います。
でもその前に朝ごはん。
町のメインエリアの食堂にて、野菜のモモとスープのセットをいただきました。モモからどことなく傷んだかほりがしますが、もしかしたら発酵キャベツか何かかもしれません。思考を放棄すれば人生はおのずとハッピーです。
メインエリアから少し降って、川沿いの集落をウロついております。
良き建築物。薄い石瓦と木彫が素敵です。
これまたいい感じのお寺がありました。
公共の設備に対しこの生活感よ。
川沿いで茶でもしばきたかったのですが何もなかったので、そのへんにいたご婦人達と井戸端会議をしてからスゴスゴせっせと坂を登り、町に帰還しました。なお、井戸端会議の内容は1ミリもわかっていません。使用言語が違うのに普通に話しかけてくるご婦人達の強さには、毎度度肝を抜かれます。
まだまだ日が高いので、ちょっと谷の先の村まで行ってみたいと思います。写真のバススタンドは帰宅時に撮ったので全然日が高くなくて恐縮です。
先ほども書きました通りこの辺りはサングラ渓谷と言いまして、今いるサングラが谷の一番手前かつメインの町、次にラクチャムという村、最後にチットクルという村があります。
いわゆる何もない系ののどかな村々ですが、どの村にもしっかり宿があります。ちなみにチットクルにもゾステルがあります(激推し中)。
バスで一時間半ほどかけて、一番奥のチットクル村まで来ました。
いい感じの規模の村です。大きさでいうと、サングラ>チットクル>ラクチャムってな感じでしょうか。便利なのはサングラですが、のんびり過ごすならチットクルが良さそうです。
滞在時間25分にしてチットクルを出てきてしまいました。
できればもう少しゆっくり見たかったのですが、乗ってきたバスの運転手さんに聞いたら帰りのバスは14:00発、次が15:00発とのことでして、前者はともかく後者は知らん情報だったので怖気付いたのでございます。
14:00が最後だったら帰れなくなるではありませんか。インド人はテキトー言うんですよ。知ってるんですよ私は。いや本当だったら全面的に謝罪しますけども。
15:00には宿に帰れたので、シャワーを浴びたり洗濯をしたり、今後の旅の予約をしたりしながらのんびり過ごしました。
本日の晩ごはんは、毎度お馴染み宿併設レストランにてダル・マカニ・コンボです。ダルは豆、コンボはセット、マカニは・・・何?
食べてみたら、まあ普通のおいしい豆カレーでした。
明日はシムラに向かいます。
ここからは前回も行った町のおさらいのような旅になります。
【情報コーナー】
◯ナコからレコンピオ
タボ方面から来た?(詳細不明)バスがナコで朝食休憩を取るので、それに乗る。8:00-9:00の間と聞いていたが、私の時は7:45にはもうバスが来ており、8:15に出発した。運賃241₨。
レコンピオは大きな町で、各所へ向かうバスの本数は多い。airtelの電波もしっかり来ている。
レコンピオのバススタンドにあった時刻表(2023/10月現在)。ここにないバスが出たりあるバスが出なかったり、州営バス以外に私営バスもあったり、色々ややこしいので信じすぎず参考程度に。
◯レコンピオからサングラ
運賃90₨、所要一時間半くらい。私は12:05発のバスに乗った。一日に3、4本はあるはず。
◯サングラの宿
「Zostel Sangla」
ドミ一泊500Rp。ホットシャワーあり、wifiあり。併設のレストランがおいしい。全体的に清潔感があり、設備も良くとても居心地が良い。スタッフも親切。Zostelはインド中に支店を持つ大規模な宿チェーン。
サングラはairtelの電波が来ている。SBIのATMあり。
◯サングラからラクチャム、チットクル
12:00にバスあり、チットクルまで運賃59Rp、所要1〜1.5時間くらい。午後にもう一本あるはず?(未確認)
宿はラクチャム、チットクルにもある。
ラクチャムあたりまではairtel電波あり、チットクルはなし。
| インド・ラダック周辺旅 | 23:07 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑
2023.10.05 Thu
インド旅(14)スピティの旅3・タボ、ナコ
昨日はかなり疲れましたし、全身に見事な痣や擦り傷をこしらえましたので、今日は無理せずもう一泊して静養しようと思います。
と思いきや元気!!
目覚ましもなしに早朝覚醒してしまったので、今日も楽しく活動して参りたいと思います。
本日はタボという町に移動します。
カザの滞在予定期間は四泊ほど取っていたのですが、二泊で目的が全部片付いてしまったので早々の離脱です。
本当は、カザはゆっくりのんびり過ごす系の町だったと思うんです。先輩旅人さんたちの話を聞く限り。でも現在のカザは物価の上昇が凄まじく、そして観光向けの建築ラッシュで、あまり落ち着ける雰囲気じゃないのでございます。そこいらじゅうからトンテンカンテン聞こえるし。ドブに落ちるし。(改修中で蓋が開いてた)
8:00カザ出発(7:30のバスが遅れた)
10:00少し前 タボ到着
というわけでタボです。
こちらはスピティ谷の中ではカザの次に大きな町らしいのですが、かなりこじんまりとしており良い雰囲気です。人が少なくて商売っ気が薄くてりんごの木があって、着いた瞬間から何か好きな感じでした。
本日の宿はこちら。タボ・ゴンパ(僧院)の真横にあるゲストハウスで、ゴンパ経営かなんかのビッグな宿でございます。ドミトリーがなんと150Rp(290円くらい)です。
まあでも、お安い理由も納得の様相ではあります。
布団はいつ洗ったのかわからない不衛生さで、その上に謎の木屑が散らばっており、そもそもベッドメイキング的なものも一才されておらず、室内灯が半分死んでいます。
さらに天井には穴が空いており、
禁止のはずの酒やタバコが散らかっています。これはゲストが全面的に悪いですけども。
まあそんな感じですので、たいていどこでも寝れる私も流石にシーツの上に自前の布を引き、掛け布団は使わずベッドの端っこで縮こまって寝ました。客は私一人でしたので、その点では居心地は良かったです。
ちなみに個室もありまして、こちらは普通の衛生度です(あくまでインド基準の話)。宿の人も最初はこちらを激推ししてくれましたが、150Rpの魅力には逆らえず。個室の値段はいくらだったか・・・ちらっと聞こえた感じでは、確かドミトリーよりだいぶ高かった気がします。
あと、このゲストハウスには図書室があります。一部屋の小さな図書室ながらゴンパやチベット仏教関係の書籍が充実しており、日本語の書籍も一冊だけありました。
これがすごく面白かったのでタイトルをメモしたのですが、旅中したためたメモが多すぎてどこに書いたんだったか・・・。30年くらい前?もっと前か?のネットも碌にない時代に、日本のチベット仏教調査チームの人たちがタボやカザを目指すという、旅人心鷲掴み系の冒険譚でした。
宿代が安く上がりましたので、普段は食べないお昼ごはんを頂いております。場所はゲストハウス内のレストランです。おいしいと評判でして。
今日は朝ごはんを食べていないので朝昼兼用ということで、朝食によく頂くパラータ(薄焼きパン)とミルクティです。上に載っているのは毎度お馴染みマンゴーアチャール。全部おいしく、評判通りのレストランでした。
続いて町の散策へ。
タボのメインスポットは何といってもタボ・ゴンパで、内部には見事な壁画や色とりどりの仏像が安置されていました。
写真撮影は禁止なので何もお見せできませんが、こちらがかなり良かったです。今回の旅で見た仏画・仏像の中で一番良かったかも。保存の観点からか内部は光が少なく、懐中電灯を借りて少しずつ見ていくのですが、それがまた神秘的でして。小さな町ながら一見の価値ありありのありです。ありをりはべりいまそがりです。
続いて山肌の洞窟へ。maps.me先生がここを「メディテーション・ケイブ(瞑想洞窟)」と紹介していて、ちょっと気になったものですから。まあ確かに瞑想できそうな雰囲気ではありました。
今回もゲストハウスの併設レストランです。
頂いたのはベジ・フライド・テントゥク。フライドは炒めたやつにも使う表現ですが、揚げたやつの可能性にかけて頼んでみたら普通に炒めたやつでした。ベジはベジタブルで、テントゥクはラザニアときしめんの中間みたいな麺です。やさしめの味付けで、とても美味しかったです。
<翌日>
夜明けごろに起きて、朝6:00から始まると言う読経を聴きに行きました。が、少し遅れて行ったせいかドアが閉まっており、入る勇気が出ませんでした。なので外のベンチで盗聴しました。一応見学していいらしいので、盗聴も許されることでしょう。
じゃがいものパラータとミルクティです。
本日はナコという町に移動しますが、タボ発のバスはありませんのでカザから来るバスを捕まえます。カザを7:30に出るはずなので、早くて9:30ごろ通過かな〜ということで9:15ごろから待機しております。昨日は同じバスが8:00に出ましたので、10:00ごろ通過の可能性もありますね。
実際は10:30に来ましたね。読めないわ〜
というわけでナコです。
ここまでに二箇所のチェックポスト通過(カザで取得した入域許可証提示)、そしてお昼休憩も挟みましたので、思ったより時間がかかりました。
ナコはスピティ地方と、これから行くキナウル地方の中間くらいの位置付けのようです。どちらかというとキナウル地方かも。どっちでもいいですかね。
ナコはこんな感じの町です。
ハイウェイ沿いに町への入り口があり、その入り口付近に数件の茶屋があって、そのあたりでバスに乗り降りできます。
だいぶ苦労して本日の宿を発見しました。
小道だらけで地図を見てもようわからん上に、宿が看板を出していなかったのです。なので予約サイトに載っている宿の外観写真を頼りに、目視で探し出しました。
閉まっていました。
まあずっとゴンパゴンパなので、たまにはスルーも良いかもです。
ここが町のランドマーク的役割のようです。
湖畔に茶屋があったので、ここでのんびりお茶休憩・・・と思ったら店員さんがいませんでした。そして私の後に来た旅行者三人組に「チャイ3つ」と言われました。入れてやってもいいですけどね。
ナコには大きな目的はなく、ただのんびりしていて古い町並みが残っていて素敵!ということだったので来ました。メイン通りのあたりは例に漏れず建設ラッシュなのですが、奥の方は前評判通り、数百年前にタイムスリップしたかのような古き良き町並みでした。町というか、山奥の伝統的な村と言う感じ。
でも本当に、建設ラッシュのラッシュっぷりは本当にラッシュです。昨日乗ったバスの隣の席の人が言っていたのですが、このあたりの町は総じて、近年観光客が急増した影響ですっかり景色が変わったと。ここ4、5年で一気にだそうです。ラダックの時にもこんな話を書いた気がしますね。
そう考えると、私が以前インドに来た5年ほど前、季節が合わないからとラダックおよびスピティを見逃したのは、もしかしたら大失態だったのかもしれませんね。建設ラッシュさえ終われば、また穏やかな景色になりそうな気もしますけども。
宿でポテト入りのモモをいただきました。一緒に出てきたスープにはだいこんと自家製チーズが入っており、ほぼ白湯みたいなさっぱりしたお味でした。
明日はスピティ地方に移動します。(ここもほぼスピティだけど)
スピティ地方は以前のインド旅でも行きましたが、まだ行っていない村があるので、今回はその辺りを中心に回ります。
【情報コーナー】
◯カザからタボ
朝7:30のシムラ行きのバスで途中下車、所要2時間くらい、運賃107₨。あとは朝5:00、午後14:30にもバスがあり、こちらも途中下車する形。(ただし時間は不安定かもしれず、私のときも7:30のバスが8:00に変更になった。現地で要確認)
タボはairtelの電波が来ている。
◯タボの宿
「Tabo Monastery Guesthouse」
または「Millenium Monastery Guesthouse」(名前は違うが同じ宿)
ドミ一泊150₨。個室もあるが値段は知らない。ホットシャワーあり、wifiなし。ゴンパ入口のすぐ右手にあり、わかりやすい。宗教上の規則により宿内では酒やタバコは禁止。併設のレストランが美味しい。施設内に小さな図書室がある。
◯タボからナコ
7:30カザ発シムラ行きのバスが9:30ごろにタボを通過するはずだったが、私のときは10:30ごろに来た。タボからナコまで2時間半くらい(30分の食事休憩含む)。運賃154Rp。途中二箇所のチェックポストがあり、入域許可証(カザ日記の情報コーナー参照)とパスポートを提示する。許可証コピーの提出は不要。
ナコの入り口近くに茶屋数軒と酒屋があり、ここがバスの乗降場になっている。
ナコはairtelの電波が来ている。
◯ナコの宿
「Prabhu Soritude Hostel」
Bookingコムに「Soritude Backpackers Homestay」の名で載っている宿が、どう見てもここと同じもの。トイレ・バス共同のツインの部屋が、夕飯込みで550₨。熱々のホットシャワー(バケツに自分で汲む式)あり、wifiなし。オーナーの青年がとても親切。
場所がとても分かりづらい。村の入口から車道沿いに10分ほど歩くと村外れのナコ・ゴンパのゲートにぶつかるが、これをくぐらず、15mほど手前左手にある細い小道を登る。小道を道なりに何となく左方向に進むと左手に宿の門がある。看板は出ていない。
| インド・ラダック周辺旅 | 20:20 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑
2023.10.03 Tue
インド旅(13)どこに泊まるか山めぐり
昨日はこんな良いところで寝ていたんですね。
到着時点でもう真っ暗だったので気づきませんでした。
本日は、カザといえば!のランドマーク「キー・ゴンパ(僧院)」を見にいきます。そしてあわよくば泊まってきます。宿坊があるらしくて。
なので、今いる宿を一旦チェックアウトして、大きい方の荷物だけ預けて出てきました。「明日戻ります、多分」と伝えてあるので、場合によっては日帰りになったり、明後日くらいに戻ってもいいと思います。
カザは今いるスピティ地方の中心地です。
乾いた川みたいなのを挟んでニューカザとオールドカザに分かれており、そこそこ広さはあるものの歩いて横断できるくらいの小さな町です。昨夜泊まった宿はオールドカザにありました。
ざっと歩いた感じ、飲食店や土産物屋の類はオールドカザに多いようです。旅人が行って楽しいのはこちらな感じがします。宿に関していえば、ニューカザにも結構たくさんあります。
ではキー・ゴンパに参ります。
だいたい13kmくらいあるので、歩けないこともないけどできればヒッチハイクをしたいところ。バスは一応ありそうなものの、一日一本とかであまり便利ではないようです。
ゴンパはまだ全然見えてきません。
でも天気が良いし、景色が壮大で綺麗なので気持ちの良いお散歩ができております。
流石に野良ってことはなく放牧中だと思うのですが、割と自由に動き回っていました。あまり食べるものもなさそうですが。本当に放牧中ですかね。
ちゃんとお家に帰るんですよ(あればの話)
川沿いの車道をひたすら歩いております。景色が良いのは嬉しいですね。水が綺麗だし、あの辺でバーベキューでもできたら気持ちが良さそうです。
ゴンパの麓の村に着きました。
ヒッチハイクのチャンスは一応あったのですが、結局全部歩いてしまいました。おかげさまでそこそこ疲れております。何か食べて体力回復をはかりたいところ。
下の写真は、何かわからないけど賑わっていた何かです。服装からするに、チベット仏教関係の集まりではないかと思います。
キー村からさらに歩いて、
キー・ゴンパに(ほぼ)到着しました。
対象がでっかくて実際より近く見えるので、着いたと思ってからがまた長いんですよね・・・
休み時間でしょうか。小僧たちがボール遊びをしていました。
院内はどこもかしこも撮影できるわけではないので、お見せできるものは少ないです。
こちらのゴンパは先日行ったラダックのプクタル・ゴンパなどに比べると秘境感は少なく、また、全体的にちゃんと整備されている感じがあります。訪れるだけならプクタルが楽しいですが、住むならこちらの方が良さそうですね。町が近いのは便利です。
さて、ここで今夜のお宿問題ですが、下の写真の左奥、黄色いあたりにあったはずの宿坊が、綺麗さっぱり無くなっていました。そして代わりに、僧院入り口にゲストハウスみたいなのができていました。また、僧院の脇にレストランがあり、そこも宿をやってるっぽい気配がありました。泊まるならこの二択のようです。
ふむぅ・・・でございます。私が泊まりたいのは古き良き宿坊であって、ピカピカのゲストハウスではないのです。残念ですが、今夜はここには泊まらない方向に計画変更です。
どうしましょっかね。キー村にも宿があるらしいのでここに泊まってもいいのですが、なんとなく気乗りしません。まだ日が高いこともあり、もう少し冒険したい感じ。
というわけで山に登りたいと思います。
山とはいっても車道が伸びていますが、標高的にはそこそこ登ります。具体的には3,700mくらいの現在地から、4,200mくらいのところにあるランザという村を目指します。距離は、ここからだと14kmくらいです。
行くと決めたものの、正直かったりい気分でございます。キー村からここまではヒッチハイクで来たので体力は温存できていますが、景色が楽しくないのです。
私が山を好きなのは土と緑の中を歩けるからであって、こんな車道には全然惹かれないのです。視界に映るのは岩と石ばかり・・・あと腹が減りましたわ。お昼を食べ損ねたんですよねえ・・・こんなところでガス欠を起こしてはかなわんので、非常食(お菓子)と水は持って来ておりますけども。
景色が変わらんよ〜つづら折りだよ〜歩いても歩いても何も見えてこないよ〜(ヘ短調)
でも、もう少ししたら州営バスが通るはずなのでそれを頼りに歩きます。ここまで送ってくれたドライバーさんが教えてくれ、その後自分でも調べて知ったのですが、17:00にカザを出てランザ方面へ向かうバスがあるようなのです。詳しくは下の情報コーナーに書きました。
まあ仮に来なかったとしても、すくそこにカザの町が見えていますから、いざとなったら全部諦めて町に戻ります。あとちょいちょい一般車両が通るので、またヒッチハイクするという手もあります。
ヒッチハイクできました。ヒャホー!
明るいうちに目的地に着けました。
ヒッチハイクポイントからここまでかなり走りましたし、かなり登りました。徒歩だったら途中で行き倒れるなり燃え尽きるなりしていたと思います。本当に助かりました。
まずはお大仏さんにご挨拶。
そして宿探しですが、ランザは村というより集落という感じで、宿の数は決して多くありません。4つくらいですかね。それはいいのですが、問題はどこもかしこも無人ということです。
多分さきほどキー村で見た何かの集まりに皆さん出かけているのでは?と予想しており、それが正解ならそろそろ宿主さんも戻られると思います。でも仮に戻ってこなかった場合、わたくし宿無しです。冬の入り口に標高4,200mで宿無しは少々だいぶアレなソレです。
・・・と絶望しかけていたところで、一軒だけ泊まれる宿が見つかりました。最初は断られたのですが、「他の宿は全部閉まってるんです・・・!」と必死に頼んだら泊めていただけまして。
どうもオーナーが風邪気味で、ゲストの面倒を見る元気はないけど君一人ならまあいいよ、みたいなお話でした。
本日の晩ごはん/ダル(豆のスープ)、芋とほうれん草の炒め物、ロティ
風邪っぴきのオーナーさんにお湯を頼むのも申し訳ないので、今日はシャワーは諦めます。そして部屋が滅茶苦茶寒いので、寝るまではずっとダイニングで過ごしました。
宿にはオーナーさんの奥さんと、小学生くらいの息子。そしてオーナーのお母さんが一緒に暮らしていました。息子くんとは使用言語が異なるものの、ミニカーを部屋中走らせながら仲良く遊びました。
で、割と早めの時間に就寝しました。
昨日は12時間のバス移動(トラブル付き)だし、今日はなんだかんだで20km近く歩いているし、かなりの疲れを感じます。
<翌日>
ぐっすり眠って元気もりもり!
体力が有り余っているので、本日は隣のヒッキム村、そしてさらに向こうのコミック村まで歩いてみようと思います。距離は7km+3kmくらい。勾配も少ないし、良い感じのハイキングになりそうです。
歩き出してすぐくらいに、村近くの分岐で州営バスを目撃しました。バスはコミック村から出て、カザまで行くようです。
おそらくこれが、昨日の日記(この記事内)に書いた「夕方にカザを出てランザ方面に向かうバス」の復路なのではないでしょうか。朝のバスで町に向い、夕方のバスで山の上に帰る。出勤バスとして便利に使えそうですね。
バスがあるとはいえ町は近くないですし、住民たちの多くは放牧か農業、またはその両方で生計を立てていると思われます。夏の時期に来たら、もう少し青々とした風景が見られるそうです。
車道はもう飽きているので、ショートカットなどしつつ進んでいきます。
こちら世界一標高の高い郵便局なんだそうです。
しょっちゅう言っており恐縮ですが、わたくし「世界一」の類はあまり信じないひねくれ者でございますので、多分ここもなんかそういうアレやろと思っております。それはそれとして、郵便局の外観が大変可愛くて良いですねとも思っております。
せっかくなので、ここから実家などにハガキを出しました。ハガキは隣の小売店で売っていますが種類が少ないので、出す予定のある方はカザで買って来たほうがいいかもしれません。
ハガキは一枚30Rp(57円くらい)、送料も一枚30Rpでした。国際郵便なのにお安いですこと。
10:45ヒッキム発
11:30コミック着/タンギュット・ゴンパ
隣町のコミックまでやって参りました。
ヒッキムからは3kmちょいで、勾配も少なかったのであっという間に着きました。
コミックは昨日今日で巡った村々の中では一番小さく見えますが、小さなゴンパ(僧院)があったり軍の施設があったり世界一標高の高いレストランがあったり、三つの村の中では一番賑わっていました。
こちら標高4,300mでして、以前行ったネパールトレッキングでは確か5,100mくらいのところで食事を以下略
さて、あっという間に観光は終わり、やることがなくなったのでカザに帰ります。
現在時刻はちょうど正午。観光客を乗せた車両がよく通るので幾許かのお金を払えば乗せてもらえそうですが、まあ時間もあることですし、昨日と違い今日は下りですし、のんびり歩いて帰ろうと思います。
まずはヒッキムまで戻り、そこからカザ方面への道(写真右)へ・・・と思ったら何か気になるもの(写真左)が。ちょっと行ってみましょう。
何かの遺跡でしょうか。その中に現役らしき建物が建っていますが、鍵がかかっており正体がわかりません。立地および外観的には簡易カフェっぽいですが、はたして。
さてさて、眼下に見えますのはカザの町ですが、地図を見るとカザまでの車道はけったいなつづら折りでして、なかなかの遠回りをしなければいけないようです。
そしてこちらをご覧ください。谷底に小道が見えているのです。あれってここに繋がっているのでは。ここから直接降りることができれば、かなりのショートカットになるのでは。これは・・・行ってみるか!?
やめました。
勾配が強くて下が見えず、どこかにあそこへ繋がる道があるかもしれないけどないかもしれず、なんとなく、20分後くらいに死んでる自分が想像できたからです。
普通に崖でした。
あの上にいるときは、角度や遠近法の関係か道がありそうに見えたんです。理性と判断力が残っていて良ござんした。
その後は普通に車道を歩きましたが、地図通りのつづれ折り・・・
そしたらこんなショートカットがあったので、行ってみました。さっきの崖とは違い、こちらにはちゃんとした道がありますし無茶はしておりません。
すっ転んで負傷しました。
何が「ちゃんとした道」なんでしょうか。「無茶はしてない」とは。滅茶苦茶滑りやすいし、滑った先は谷底ではありませんか。こういう道は地元民および山羊や半ノラは歩けても、慣れない旅行者が気軽に歩いてはいけないのですよ。負傷くらいで済んで良かったです。
なお、写真はどう見ても大丈夫じゃない様相ですが(ややグロいので写真を縮小しました)、こう見えて本当に大丈夫です。折れてませんし、手持ちの水ですぐ洗浄しましたし。何故か異様にぶっパレただけで、痛みもそれほどでした。しょっちゅう怪我するので痛みに慣れすぎているだけという説もあります。
また懲りずにショートカット。思ったより滑りまくりまともに歩けず、この道を選んだことをものすごく後悔しています。
違うんですよ。懲りずにと書きましたが、いや懲りてないんですが、今回はちゃんと道だったんですよ。ちゃんとmaps.me先生にも表示されていたし、本当にちゃんと小道があったんですよ。だから大丈夫と判断したのに、途中で道がなくなったんですよ。だから悪いのはmaps.me先生なんですよ!
そんな感じでだいぶ怯えながらも、時間をかけてなんとか車道に復帰しました。その安心感からもう一度すっ転んだ件はもうご愛嬌ですわ。
全身土色だしあちこち怪我してるしもうクッタクタなのですが、今日はもう一仕事あります。このあと行く地域もまた、ラダックの一部地域のように入域許可証が必要なのでそれを取りに行くのです。
写真のこちらは、許可証申請施設(ADC Officeというらしい)近くのコピー屋です。申請書のコピーをもらえるそうでして。
何故コピー屋で?そのなんちゃらオフィスではもらえないの?と疑問に思いつつ尋ねてみると、ちゃんと申請書のコピーをもらうことができました。停電していたみたいで、自家発電機をドゥルンドゥルン回しながらコピー機を動かして。
申請書は三枚セットで、そのうち一枚は冗談みたいにひん曲がっており、全部で20Rp(38円くらい)でした。パスポートコピーも必要ですので、持っていない方はそれもここで撮ってもらうといいです。
これまたわかりにくいオフィスでしたので、「ここで合ってる・・・?」と思いながら入場し、一階には何もなかったので二階へ。そのへんにいた人に許可証が欲しい旨を伝えるとその人がまさに係の人だったようで、その後あっさり許可証を取得することができました。時間にして30分くらいだったでしょうか(うち15分くらいは停電からの回復待ち)。コピーのうち一番ひん曲がっていた一枚が、まさかの許可証本体でした。
なお、三枚のうち一枚はよくある形式の書類だったので、ここに来る前に全部記入しておきました。
二枚目は小学生女児が昔やっていたお友達手帳みたいな、「私は__という名前で、___出身なの!◯◯に行きたいのは___って理由でぇ・・・好きな子は・・・キャッ内緒!!」みたいな文章形式でした。後半の一部は何を書けばいいのかわからず未記入で出したら、係のおじさんが埋めてくれ、証明写真が貼られスタンプが押され、最終的にこれが許可証に。
三枚目は無言で破棄されました。いらんのかい。
ラダックのそれとは違い、今回は許可証のコピーは渡されませんでした。チェックポストでは許可証とパスポートを見せるだけで良く、提出の必要はないため、コピーを撮る必要はないとのことでした。
本当にクタクタだったので今日は食う!飲む!と決めていたのに、クタクタすぎて酒がありそうな店を探すエネルギーがなく、目についた店で毎度お馴染みチョーメン(焼きそば)を食べて、疲労回復のために甘ったるいビタミンジュースを一気飲みし、バケツシャワーを浴びて洗濯して、バタっと寝ました。
良い旅路でした。
【情報コーナー】
◯カザからランザ(&ヒッキム、コミック)
州営バスが毎日17:00にカザを出て、ランザ、ヒッキムを経由してコミックまで行く。ランザではバスは集落の中までは行かず、集落手前の分岐を通過するだけなのでここで降りる。分岐から集落まで徒歩5分くらい。
自力で行く場合、カザからキー方面へ向かうハイウェイ上にランザへの分岐がある。分岐は地味でわかりにくいので注意。分岐からランザ村までは14kmくらいの登り。
◯カザに帰るバス
夜間コミックに停泊していたバスが朝7:30にコミックを出て、ヒッキム、ランザを経由してカザに帰る。上記のランザ近郊の分岐を通過するのは8:30くらい。
これとは別に、夕方15:50ごろにランザからの道を降りてくる州営バスを二台見かけた。これの情報は誰からも聞けず、正体がわからない。
◯ランザの宿
「NORKHYIL HOMESTAY」
トイレ・バス共同、夕飯と朝食付きのシングルが一泊1,000₨。wifiなし。試してないけどホットシャワー(多分バケツ)は使えるみたい。
ランザは小さな集落で、宿はホームステイが4軒?あるのみ。レストランや商店は見当たらず、食事は宿で取る形になる。airtelの電波は来ていなかった。
◯ランザからヒッキム
7kmくらい。勾配はさほどキツくなく、車道沿いをのんびり歩ける。
◯ヒッキム
見た感じ宿はなかった。簡易カフェ一軒あり。airtelの電波は来ていない。
「世界一標高の高い郵便局」向かいに小さな土産物屋があり、ポストカードもここで買えるが、種類はあまり多くない。一枚30₨。ハガキ一枚の送料も30₨。
◯ヒッキムからコミック
3kmないくらいで、勾配もキツくない。小一時間で着く。
◯コミック
2軒かな?宿の看板を見かけた。コミックよりはこちらの方が泊まりやすそう。airtelの電波は来ていない。
◯スピティ入域許可証
スピティ地方とキナウル地方を繋ぐ道を通るなら、事前にカザ、またはレコンピオで入域許可証(通称ILP)を取得しておく必要がある。カザの申請オフィス(ADCオフィス)はニューカザにある。割とわかりにくいけどgoogle mapで見つかる。
申請書、パスポートコピー、証明写真二枚が必要。カザで取る場合、オフィス近くのコピー屋で申請書のコピーを購入できる。3枚セットで20Rp。
| インド・ラダック周辺旅 | 23:45 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑
2023.10.02 Mon
インド旅(12)スピティの旅・カザへ
今日はガンディーさんの誕生日なんだそうです。
というわけで祝日ですが、幸いバスは動いています。
バスはだいぶ早朝発ですので、まだ薄暗いうちから宿を出てきました。
行き先はこちら、インド北東部、スピティ地方のカザという町。こちらもまた前回のインド旅で行き残したエリアです。
そして今日通るのは冬期は完全閉鎖される道で、例年だいたい10月〜、どんなに粘っても11月が閉鎖のタイミングとなります。ですので10/2の今日は割とギリギリに近いような、そうでもないような。全ては北風小僧の襲来次第なので、割と急に閉鎖される可能性はあります。
ここでなぜかバスを乗り換えました。
そして先ほどから非常に気になるのが、集金係さんがどこかと電話をして、スピティがどうとかカザがどうとか話しあっていることです。割と深刻そうな声色で。
昨日マナリは雨でしたが、もしや峠では雪が降っていたのでは?まさかの「急に閉鎖」が起きてしまったのでは!?
「急に閉鎖」が起きていました。
ただ原因は雪ではなく、岩です。
こちらです。土砂崩れが起きたようですね。
手前の人との遠近法で少々小さく見えるかもですが、実際はもう少し大きいです。
道の端っこですし余裕で避けられそうなのですが、ただでさえ道が狭くバスの車幅ギリギリだったようで、コレのせいで本当に通れないみたいです。反対側は急斜面ですので、無理をすると谷底へ真っ逆さま。
わ〜空が綺麗(現実逃避)
しかしここで朗報が。バスは通れませんが、ジープなどの一般車両は車幅が狭いので普通に通れるようなのです。そんなわけで、早々に諦めた乗客は通りすがりの車両をヒッチハイクしていました。
一方、諦めきれない乗客は岩を掘っております。
谷も綺麗〜(現実逃避)
・・・まあいざとなったらヒッチハイクをすればいいわけですし、身一つで砂漠に取り残されたわけでなし、そう絶望的な状況でもないと思います。というわけで、せっかくなので結末を見たいと思った私もまた、ずっとバス組として残っております。岩は掘ってないけど。(流石に無理があります)
でも、乗客がどんどん減っていくんですよね。運転手さんと集金係さんも諦め顔で座り込んでいるし、ショベルカーか何かが来てくれるにしても、町はだいぶ遠いので時間がかかりそうです。
そして何もできぬまま時だけが過ぎていき、いよいよ乗客も残り7名。ラストグループとなったところで、「やべえ!このままでは最後の一人になる!!」と急に不安を覚えました。
必死の形相でバスを降りた私は、すぐに通りすがりのジープに拾われました。
バスの運転手さんや集金係さん、そしておそらく他の乗客の皆さんが外国人旅行者の私を気にかけてくれ、知らん間に私の分の席を確保しておいてくれたのです。優しい・・・私は本当に、人の優しさのおかげで生きております。(さっきまで状況を面白がってたなんて口が裂けても言えねえ・・・)
ところで、ジープの運転手さんがディーン・フジオカ氏を二ヶ月ほど無人島に放り込んだら出来上がりそうな、いい感じにワイルドなイケメンでした。だから何ということもないですが、一応ご報告まで。
岩だらけの山の中にポツンとある、簡易サービスエリアみたいなところでお昼ごはんを頂きました。
その後は峠を越えたり、
こんな道をグネグネ進んだりしながら、
無事カザに到着しました。
そしてこの頃にはすっかり暗くなっていたので、急いで宿を確保しました。
急いだわりに一時間かかっているのは、目当ての宿に人がいなかったり看板が出ていなかったりしたからです。街灯も少ないし。おかげでドブに落ちたではありませんか。近くで工事中のインド人が真顔でこちらを見ていました。インド人ってなんか真顔ですよね。
そんな感じで、この日は適当に夕飯だけ済ませてさっさと就寝しました。
明日からカザ近郊ぶらり旅です。
【情報コーナー】
◯マナリからカザ
州営バスが毎日朝6:00発、運賃410₨。他にシェアジープもあり、こちらは1,500₨、早朝6:00台発(要確認)。どちらの足も峠道が雪で塞がると終了になり、6〜10月頃の夏季限定。カザへはレコンピオ方面からしか行けなくなる。
◯カザの宿
「Spiti Horizon Homestay」
Bookingコムで予約できる。オールドカザの端にあり、バススタンドから徒歩5分もかからない便利な立地、ただし場所がちょっと分かりづらい。ドミ一泊500₨。シャワーはバケツでお湯をもらう式、トイレが屋外で、鍵がかかっているときがありちょっと面倒くさい(宿の人に鍵を借りる)。wifiなし。宿の人たちはとても親切で色々気にかけてくれた。
カザにはairtelの電波が来ている。
| インド・ラダック周辺旅 | 19:43 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑
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