Amazon.co.jp: 傭兵の男が女神と呼ばれる世界 : 野原耳子: 本 (original) (raw)

身も蓋もないタイトルですみません。
でも、あらすじにちゃんと書いてないんだから、声を大きくして言わないと!

主人公は現代の傭兵。37歳。
見た目に可愛らしいところはもちろんなく、妻と娘が過去にいた、紛れもなく男。
攻は二人。
一人目は正しき王として神に指名された異世界の第三王子。
18歳で成人はしているが、見た目も中身も14歳くらいの少年。
二人目は王と同時に女神に支え捧げるものとして指名された第三王子の異父兄。
母親譲りの美貌の男性。種はない。
ちなみに二人ともあそこはデカイ 爆

表紙を改めてみて、なんか主人公以外に二人いるな?
ってなったんですよ。
先にお伝えすると、子どもを産むのは王のだけですが、どちらかを選ぶ話ではありません。
個人的には複数も少年攻も優男攻も好みではないのでそこが一番のうーんポイント。

あと、戦争ものなので、人がめちゃくちゃ死にます。
仲間が死ぬとかはないですが、
頭が粉々になったり、身体がバラバラになったり、血しぶきがあがって血まみれになる世界観ですので、そういう意味でも、本当にご注意ください。

物語は結構好きです。ふふふ…

サクリファイス
女神として異世界に飛ばされた人たちが日記に書いた言葉。
美談ではなく、つらい人生を送ったことが、出てきます。
今までの彼女らは神に選ばれた正しき王の子どもを産む存在、でしかないはずですが、
主人公は違いました。
正しき王など認めないという、兄王子達との内乱を鎮めること。
以前から軍の指揮官になるものではあったようですが、主人公ほど適任だった人物はいません。
ただ、主人公は指揮官としてでは飽きたらず、自ら死地に向かうタイプの死にたがりでした。
しかし、小隊長たちも超優秀で、指示を的確にこなす姿は格好良いです。
そして、正しき王として産まれた第三王子の生い立ちはつらく悲しいものでした。支え捧げる者の母親が神託により産み虐げた子どもだったのです。
さらに戦場で遭遇した第一王子の発言は奇妙なものでした。まるで自分は弟のためにそうしなくてはいけなかったようなことを言っており…
そんな中、主人公以外にも敵側に女神と名乗る女子高生が赤い宝珠とともに現れます。彼女は現代では透明人間だということを悲観していました。

という感じで、なかなかモリモリです。2.5冊ありますからね。
なんか、一番の悪役はアズラエルな気がします!笑

何度もピンチになりながら、愛する二人の元に飛ぶ主人公をお楽しみください。
あ、if で、もう一人との話が出てきますが、ね…