荒井さとし・元 衆議院議員 (original) (raw)

政界引退のご挨拶

今般の衆議院議員任期の終了を以て、28年間に及んだ政治家人生に終止符を打ちました。

93年日本新党での初当選を振り出しに、細川政権及び民主党政権という二度の政権交代の一翼を担いました。96年衆議院選や北海道知事選の敗北という二度の苦しい浪人時代も含めて、数多の先輩諸兄や友人の皆様からの心温まる御支援・御鞭撻に背中を押され、まっすぐに駆け抜けて参りました。

政治家荒井さとしを育て、ともに歩み続けてくださった全ての皆様方に、改めて衷心より感謝御礼を申し上げます。

『政治とは弱き立場の人々に光をあてるもの』

その信念を貫き、介護保険制度の創設や福島第一原発事故の子ども・被災者支援法整備、またアイヌ対策基本法成立や沖縄基地移転問題にも力を注ぎました。超党派で六年越しの議論を重ねてきた「医療的ケア児支援法」が本年六月に全会一致で成立し、この九月施行を見届けたことが、私にとって集大成となりました。

一方で、悲願であった健全な二大政党制の定着や日米地位協定改定というこの国の大きな政治課題については力及ばず、未来を担う次の世代に託したいという決断に至りました。

これからは、教育者の立場から、困難な時代を生き抜く思考力をどう養うかについて、地域や子どもたちと一緒になって考え、時折は、家内とともに土を耕す時間を大切に愉しみながら、自らが政治に参画することの大切さを伝えて参る所存です。

末筆ながら、皆様の益々のご健勝とご多幸をお祈り申し上げ、御礼のご挨拶とさせて戴きます。

2021年10月14日
荒井 聰