何処から何処へ - 株式会社 知泉書館 ACADEMIC PUBLISHMENT (original) (raw)

まえがき(合田 正人)

Ⅰ アメリカ哲学の体現者としてのハイデガー ――ローティ,カヴェル,ねじれた現象学の異境的展開(池田 喬)
はじめに
第一章 ハイデガーとアメリカ
1 アメリカ=反ハイデガー,ハイデガー=反アメリカ
2 ローティと分析哲学――アメリカ哲学とは(1)
3 ローティとプラグマティズム――アメリカ哲学とは(2)
4 カヴェル,アメリカの学者,日常言語学派の哲学――アメリカ哲学とは(3)
5 カヴェル,ハイデガー,アメリカ源流思想――アメリカ哲学とは(4)
第二章 ハイデガー・プラグマティズムの誕生――ローティのハイデガー
1 理論に対する実践の優位――ハイデガーとデューイ(1)
2 偶然性の存在論――ハイデガーとデューイ(2)
3 語彙・メタファー・政治――ハイデガーとデューイ(3)
第三章 ハイデガー・アメリカ源流思想の誕生――カヴェルのハイデガー
1 目覚め・日・言葉――ハイデガーとソロー
2 自己変容と内容的空白――ハイデガーとエマソン(1)
3 代表と政治――ハイデガーとエマソン(2)
おわりに

Ⅱ 生・存在・リズム――ベルクソンとハイデガー(合田 正人)
第一章 今なぜリズムなのか
1 リズム的動物
2 リズムと多島海
3 島から島へ
第二章 ベルクソンとリズム
1 反ベルクソンの系譜
2 ベルクソンはリズムについて何を語ったのか
第三章 ハイデガーとリズム
1 リズムの戦争
2 『存在と時間』以前のリズム
3 リズムと未知の「システム」
4 リズムと信頼の狂気
5 酔いどれ舟の漂流

Ⅲ 東アジアにおける現象学の展開(志野 好伸)
第一章 東アジアにおける現象学受容史――日本,中国,台湾
1 日本における初期現象学受容史
2 中国大陸における初期現象学受容史
3 植民地時期台湾における現象学受容史
4 小結
第二章 洪耀勲の実存理解と風土理解
1 「日本哲学」と「台湾哲学」
2 「実存」概念について
3 種的基体としての「風土」
4 和辻哲郎の植民地理解
第三章 曾天従の真理論
1 曾天従の『真理原理論』とその背景
2 曾天従の『真理原理論』と洪耀勲の「存在と真理」
第四章 戦後中国語圏におけるハイデガー受容――「Dasein」の訳語を通して
1 熊偉のハイデガー解釈
2 唐君毅のハイデガー解釈
3 Dasein の訳語――「縁在」と「此在」

Ⅳ フィヒテの現象概念――『一八〇四年の知識学』第二部の「現象学」(美濃部 仁)
はじめに
第一章 『一八〇四年の知識学』第一部の要約
第二章 『一八〇四年の知識学』第二部における「現象」
1 「問題的当為」(problematisches Soll)――第一六講―第一七講
2 問題的当為に含まれる洞察の「内容」――第一八講
3 「自から」(Von)――第一九講―第二〇講
4 存在と現象――第二一講
おわりに

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