Project03始動 ファンタジー営業部の昼休み 窓の外には青空と木々の緑。少々濁ったお堀の水と東京理科大学が見えるいつもの風景。部屋には食後の眠たげな空気が流れている。 B主任 : (空想世界対話装置をたたきながら)最近とんと動かんねぇ、きみ。 C主任 : こっち(現実)の世界で景気いい話も始まってますがね。どうしたかな我々のマーケットは。 D職員 : まさか、こっそり有力他社さんが参入してるとか? A部長 : 私が知っている範囲では三菱重工さんがガンダム本体製造に参入した程度だから、建設市場は相変わらず独占のはずだがね。 B主任 : あっち(空想)の世界の研究所も色々大変なのかもしれまへんで。M&AやらCSRやら…。 D職員 : 僕が子供の頃ならお菓子か自動車のグレード名に思ったでしょうね。 |
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B主任 : 大学の舗装工学で「CBR試験」言われて「なんでホンダ車限定1)やねん!」って突っ込んだの思い出したわ…。若かったのぉ、今はよう言えんほどベタや。 (この時、遠くから高性能車特有の甲高い排気音が聞こえてくる。)クォーン、ヴォンヴォン。 C主任 : あーぁ、こんな天気のいい日は仕事やめて、ドライブでも行きたいね。 (さらに車の数が増え、排気音が大きくなってくる)ブォンブォンヴヮーン、ブォーン、ブォン。 B主任 : 外堀通りでレースでもしてるんかいな。えらい勇ましい音やな。 D職員 : いや、音は部屋の中からと思いません?…これ!ここから! A部長 : 装置か! |
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※1)ホンダ車限定 舗装工学でいうCBRとは路床や路盤の支持力を表す指標(California Bearing Ratio)であり、本田技研工業さんでいうCBRとは、2輪製品中、歴史的にスポーツ系に冠せられてきたCBシリーズの中でも、特に本格的、レーシングスペックモデルに与えられるシリーズ名。 |
D職員 : さぁてマッハGoGoGo!2)か、はたまたグランプリの鷹3)か? C主任 : おいD!三船剛4)担当の声優さんは誰か知ってるのか? ジリリリリン、ジリリリリン… D職員 : はい!もしもし。前田建設ファンタジー営業部です…。すみません、ちょっとお電話聞き取りにくいんですが…。もしもし!もしもし? B主任 : 前回に引き続き、画面も映らんで。 D職員 : とにかく周りの車の音がうるさくて聞こえないんです。 A部長 : ん、画面が映ったぞ。落ち葉が石畳の上にゆっくり落ちて、派手な車の上にもひらひらと…クルマが様々な風景をバックにゆっくり回転して…こ、これは?…これって…(皆を振り返り)これなに? C主任 : あ!これやったことあるぞ、プレステで。 D職員 : そーか、あのゲームか! 話せる人がいない世界なので仕方なく、車がブォンブォンと必死に何か伝えようとしてるんだぁ! B主任 : おーい。早う誰か「できるかな」でゴン太君の鳴き声同時通訳5)してた人、探してきて〜。 営 業 情 報 速 報 入手日 2005.6.27 支店名 本店 ファンタジー営業部 担当者:A部長 発注者 (仮称)株式会社 Grand Valley Speedway 顧客区分 民間 業種:サービス業 テーマパーク 工事名 (仮称)グランバレースピードウェイ新設工事 工事場所 (確定作業中) 工事目的 自動車用レース場・試験用特殊道路 工種 造成、道路、トンネル×3、橋梁×1、ほか付帯施設一式 設計者 株式会社ポリフォニー・デジタル+前田建設工業株式会社 入札区分 特命・随意契約 新技術 サーキット用透水性舗装など |
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※2)マッハGoGoGo! 昭和42年に放映されたタツノコプロの人気アニメ。三船モータースが総力をあげて開発した7つの秘密装置を持つレーシングカー「マッハ号」を駆る少年レーサーが、世界中のレースや様々な事件解決に活躍する作品。秘密装置には丸鋸(カッター)やキャタピラ(ベルトタイヤ)も含まれており、レースだけでなく弊社でも重宝しそうである。 ※3)グランプリの鷹 昭和52年に放映された東映アニメーションのレースアニメ。当時のスーパーカーブームを受け、実在の6輪F1「ティレルP34」に影響されたと思われる8輪F1「トドロキスペシャルT1」や、実在のレーサー「ニキ・ラウダ」を登場させるなど、そこはかとなく漂う本物志向が魅力。 ※4)三船剛 マッハGoGoGo!の主人公(=三船モータース大助社長の次男)の名前。ちなみに声優は田中雪弥氏 ※5)「できるかな」で同時通訳 昭和46年から18年間、NHK教育テレビで続いた幼稚園・保育所向け超有名工作番組。二人の登場人物ノッポさん(人間)とゴン太君(人間でないのは確か)のやり取りは、沈黙(ノッポ)vsウゴウゴ(ゴン太の鳴き声)で成り立っており、観ている子供達は、つかせのりこさんによる軽妙なナレーションでその内容を把握していた。 |
A部長 : え〜静粛に。ファンタジー営業部の第三弾物件は、ソニー・コンピュータエンタテインメント「プレイステーション 2」の人気ドライビングシミュレーションソフト「グランツーリスモ4」のオリジナルサーキット「グランバレースピードウェイ」一式工事…らしい。 B主任 : 「らしい」って、あーた。 C主任 : ちょっとモチベーションの維持が難しいですね、今回。 B主任 : おやCさん、らしゅうないお言葉やないの?アニメ命のDが言うなら解る。けど…あ、まさか検討がマジンガーや999に比べ簡単や思うてない? |
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D職員 : ちょっと!僕もグランツーリスモなら「頭文字D」の関係上、AE86 を中心によく遊んでますから、やる気はばっちりです。 A部長 : C主任が言いたいのは予想つくぞ。「今回は空想とはいえリアルを追及している世界の依頼だから、いつもの業務に極めて近くなってしまう」とこんなところか? C主任 : 想像力というか、腕の見せ所というか、そういうのが少ない気がするんですよ。 B主任 : これだから建築屋は悲しいのぉ。よーく見ぃ。例えば最後のトンネルなんか左側、開放されてるのやで!それ以外にも色々とあるで。 A部長 : そういうのもあるし、C主任。よ—く考えると、他にも我々建設技術者にしか出来ないことってあると思わないか? 例えば、もう一度よく「営業情報速報」を見てごらん。 D職員 : 工事場所が「確定作業中」…。そうか、また死ぬほどビデオを見るあの日々が…いや今回は死ぬほどプレイ?…あれ?いっぱい運転したら場所特定の情報は増えるのか? C主任 : そうか、それだ! A部長 : そう。グランバレースピードウェイは更なるリアリティ追求のため「自分探しの旅」を私らに頼んできたのさ…多分。 |
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※6)AE86 ストリートレーサーの活躍を描いて大人気のアニメ「頭文字D」の主人公、藤原拓海が乗るトヨタスプリンタートレノ(昭和60年フルモデルチェンジ車)のトヨタ社内形式名。車が好きな人はこう呼ぶことが多い。 |
『グランツーリスモ4』 シリーズ全世界累計出荷が4300万本を突破した世界最高のドライビングシミュレーションソフト最新作(ソニー・コンピュータエンタテインメント:「プレイステーション 2」)。今回はプレイヤーが自ら運転せず、指示を与えるだけでレースを楽しめる「B-specモード」や、世界有数の美しい風景をバックに愛車を写真撮影できる「Photoモード」を搭載。運転が苦手な方でも楽しめる新しい提案を行っている。もちろん従来通り、純粋にドライビングを楽しむ「A-spec」モードもさらに進化。特に自動車の聖地「ニュルブルクリンク」が遂にコース収録されたことで、これまで一握りのプロドライバーのみが体験でき、彼らですら非常に苦しむ難コースを、誰もが安全に体験できるという夢を実現させている。2004年12月28日発売。希望小売価格 7,300円(税込価格 7,665円)。 『グランツーリスモ』シリーズ 日本国内発売日 グランツーリスモ:1997年12月23日 グランツーリスモ2 :1999年12月11日 グランツーリスモ3 A-spec :2001年4月28日 グランツーリスモ Concept 2001 TOKYO :2002年1月1日 グランツーリスモ4“プロローグ”版 :2003年12月4日 グランツーリスモ4 :2004年12月28日 |
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