四国学院大学アーティスト・イン・レジデンス・プログラム(SARP)vol.25『その人を知らず』 | 公演・イベント | ノトススタジオ (original) (raw)

四国学院大学アーティスト・イン・レジデンス・プログラム(SARP)vol.25

『その人を知らず』

作|三好十郎
演出|多田淳之介

熱心なキリスト教信者である片倉友吉は、太平洋戦争のさなか「殺すなかれ」という聖書の教えを守り出征を拒否し続ける。友吉に洗礼をほどこした人見牧師からも出征するよううながされるが、それも聞き入れない友吉は憲兵に捕まり拷問にかけられ、非国民を出したと世間からの迫害は家族にまで及ぶ。そして敗戦後、日本の侵略戦争に反対した英雄として友吉を讃える世間の人々、そして何も変わらず争いの無意味さを説き続ける友吉の姿があった。

【演出コメント】
「その人を知らず」は太平洋戦争中に実在したキリスト教徒の青年がモデルになっています。現在も戦争は身近に起きていますが、戦争以外の争いはさらに私たちの周りに溢れています。人はなぜ争うのか、それは劇中の牧師の言葉を借りれば「弱さ」ゆえであり、逆に言えば争わない「強さ」が足りないのでしょう。
敗戦から何十年なんて呑気なことは言ってられません。今、目の前にある「争い」について、そしてまだまだ諦められない未来について、大人と学生たちで共に描きたいと思います。

― 多田淳之介(演出)

【演出プロフィール】
多田淳之介 演出家。東京デスロック主宰。古典から現代戯曲、ダンス作品、市民参加作品など幅広く手がける。公共劇場の芸術監督、自治体のアートディレクター、国際舞台芸術祭のディレクターを歴任し、国際交流活動、劇場や学校、施設での子どもからシニアまで様々な世代とのワークショップや作品作り、地域交流プログラムなどを数多く手掛ける。日韓合作『가모메 カルメギ』にて韓国の第50回東亜演劇賞演出賞を外国人として初受賞。2010年〜2019年富士見市民文化会館キラリふじみ芸術監督、2015年〜2019年高松市アートディレクター。女子美術大学、四国学院大学非常勤講師。

【四国学院大学アーティスト・イン・レジデンス・プログラム(SARP/サープ)とは】
四国学院大学の身体表現と舞台芸術メジャーと舞台技術・公演マイナーが主体となって制作する公演。毎回、プロの演出家・振付家が大学内の施設に滞在し、学生キャスト・スタッフとともに一般観客の鑑賞に耐えうるレベルの高い舞台作品を創作することを目指し、2011年度より年2回のペースで公演を行なっております。

(4回生) 北島悠暉 桑原日和 島本歩花 武内愛実 土田倭也 馬籠由祐姫 吉田蓮
(3回生) 池内怜士 原麻名実
(2回生) 今井真心人 奥竜之介 廣本千衣子 吉田陽登

舞台美術|古賀美優香(4回生) 村上桃菜(4回生) 古瀬樹(2回生)
舞台美術アドバイザー|カミイケタクヤ
照明|小林愛佳(2回生)
照明補佐|堤晴香(4回生) 杉山凜(3回生)
照明アドバイザー|西山和宏(ミュウ・ライティング・オフィス)
音響|篠原颯帝(3回生) 矢野なごみ(2回生)
音響アドバイザー|高橋克司(東温音響)
舞台監督|尾﨑海斗(4回生) 佐伯悠一郎(4回生)
演出助手|関口晴(3回生) 松岡結暖(2回生)
衣装|松岡希実(3回生) 大菊萌々香(1回生) 濱田愛海(1回生)
制作|久万田櫻(4回生) 藤村純成(4回生) 亀井涼花(3回生)

日程

2024年10月23日(水)~27日(日)
23日(水) 19:00
24日(木) 19:00
25日(金) 19:00
26日(土) 14:00
27日(日) 14:00

*受付開始・開場は開演の30分前

料金(要予約)
一般 1,000円
大学生以下 500円
※学生の方は当日受付にて学生証をご提示下さい。
※未就学児童はご入場できません。
※NSメンバー対象公演

予約開始
2024年9月17日(火)10:00~

会場
四国学院大学 ノトススタジオ
※善通寺駅から徒歩8分/善通寺ICから車で8分
※学内駐車場あり(1回300円)

学内地図は**こちら**

主催:四国学院大学
協力:カルテット・オンライン ノトスプロダクション 四国学院大学パフォーミング・アーツ研究所 (SIPA)

【ブログ】
ノトススタジオからハロー
上記ブログにて、稽古の様子や創作過程などを紹介いたします。
ぜひご覧ください。