「戦略の階層2.0&2016」|地政学とリアリズムの視点から日本の情報・戦略を考える|アメリカ通信 (original) (raw)

「戦略の階層」CD


●「戦略」を「階層」で考えることがなぜ大事なのか?
●「国家」ついて「戦略の階層」で考えてみた。
●「戦略」に関する「前提」と「世界観」について
●「戦略」とはウソ。フィクションである。

「戦略」を本当の意味で理解出来ていますか?

~戦略を語れない人生は奴隷だ~

そもそも戦略とは何か? なぜ日本人はこの発想が苦手なのか? それを解決する方法はあるのか?

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これから、改めて「戦略」というものについての
根本的な話をあえて考えてみようと思います。
少し長くなりますがお付き合い下さい。

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国際問題について解決法を示している本はいくらでもありますし、
個人や組織向けの「成功本」や「ビジネス本」もたくさんあります。
ですが、ちっとも状況は解決していません。

その問題の本質的な原因はどこにあるのか?

一言でいえば、一般的な日本人は「戦略」というものを
勘違いしているような気がしてなりません。
だからこそ、巷に出回っている
国家戦略に関する本や「ハウツー本」をいくら読んでも
さっぱりうまくいかないのではないか...。

戦略的な考え方は、今後の暗闇にも似た世界の中を、 日本の政府や企業、そして個人が生き抜くためには 絶対に必要になります。

日本人は、そもそも「戦略とはどういうものか」という
本質的なことは絶対に習わないので、ある程度まで理解できても、
根本的なところがなかなか身に付きません。

日本人が戦略を体得するためのヒントは、
「戦略をタテに考える」ということです。

戦略は、上下の「階層」に分かれています。

例えば国家が戦争をするとき、まず必要なのは、
優秀な兵隊や戦車・戦闘機を支える「技術」
これらは最も具体的なもので、
使いこなせないと意味がありません。

そのために必要になるのが「戦術」
さらに、いくつかの戦術を使って
大きなプロジェクトを達成するためには「作戦」が必要。

ところが「作戦」だけは戦争には勝てません。
勝つためには「作戦」をいくつか束ねて
軍事的に相手を圧倒するための
「軍事戦略」が必要になります。

さらにその上で、国家の資源を戦争で活用するための
「大戦略」が必要になってきます。

大戦略を準備するには軍人だけでなく
政治家のバックアップが絶対に必要で、
その政治家は国の「政策」を決定する。

そして政策の最終的な方針は、その国のリーダーが持つ
「自分の国は何者で、どのようなビジョンがあるか」
といった「世界観」に決定されます。

つまり戦略というのは、下から順に
<技術、戦術、作戦、軍事戦略、大戦略、政策、世界観>
6つのレベルに分けられます。

そして、ここが大事なところですが、

<「上位のものが下位のものを決定する」>

というのが原則です。

この「戦略の階層」という概念を個人に当てはめて考えてみましょう。

語学や資格の習得などは最底辺の「技術」レベルになります。
そのため、やみくもに技術を得ようとしている人は、
さらに上の階層から技術習得の意味を位置付けている人には勝てません。

また、「戦略の階層」で国家について視ると、
日本が国家ぐるみで提唱している「ものづくり」も、 実は「技術」レベルでしかありません。 これでは上から戦略を組み立てている国には勝てるわけがありません。

「戦略」を考える際に最も役に立つ
この「戦略の階層」という概念で基本的に言えるのは、

「両者が同じレベルで均衡している場合には、 より上位の階層で力を持っている方が勝つ」

ということです。
この仕組みを理解すると、「戦略」というものは
かなりレベルの高い分野を扱っていることがよくわかります。

日本人が得意なレベルは、実は階層としてはかなり下に位置しています。

一例をあげると、例えば、幕末の新撰組。

仮にあなたがスゴい剣術を持った幕末の志士であっても、
相手が3人がかりで斬りつけてこられたら勝てない。
新撰組がやったのはまさにこれで、
多摩出身の田舎侍の1人の腕(技術)よりも、
3人がかりのチーム(戦術)で強い相手に勝つことを狙った。
つまり彼ら新選組は、相手より高い階層で勝負したから強かったのです。

階層の仕組みがわかると、なぜ優秀だと考えられている日本の企業や個人が、
バブル後にずっと"負けパターン"にハマっているのか?
これが実によく分かります。

その一例が「ものづくり」です。

バブル後の1990年代から国策に近い形で追求されていますが、
これは「技術」レベルのスローガンで、階層では一番下です。
つまり、いくらすごい「技術」でもうまく使う人がいないと、
それ以上のレベルを使ってくる相手には勝てないのです。

確かに日本は「技術」でまだしぶとく勝てている。
同じく個人でも「スキル」という
「技術」レベルの才能を磨いている優秀な人はたくさんいます。
ところが日本は全然豊かになっていない。
少なくとも、われわれの生活にはバブル期以降、
「豊かになった」という実感がない。

日本は技術で「勝ち」に行こうとするから負ける。 これは「戦術レベルの思考」です。 「戦闘」で勝っても、その上の「戦略」などのレベルで負けていると、 いとも簡単に優位を覆されてしまうのです。

出版や書籍の世界での例をみれば、
皆さんもよくご存知の通りの状況があります。
いくら品質の高い本を作っても、流通を握っている
某巨大販売サイトに値段を一方的に決定されれば、
それには逆らえない。いくらいい物を作っても
販売・流通ルートを握られていたら、
いつまでも勝負には勝てないのです。

個人であっても話は同じです。
いくら資格や語学など「スキル」を磨いても、
働いている会社の上司に評価されなかったら、
せっかくのスキルも宝の持ち腐れ。上司を超えることもできない。
ではわれわれに足りないのは一体何なのか?

次にキーワードとなるのが「コントロール」
「技術」や「戦術」ではなく、
「戦略」レベルで目指すべき「コントロール」なのです。

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戦略学の世界でいうところの「コントロール」とは、
「常に相手より優位に立って、相手を管理すること」を意味します。
そして、戦略で狙うべきことは勝利ではなく「コントロール」なのです。

確かに国家間の戦争で狙われるのは、軍事的に相手に勝利すること。
しかし、せっかく戦争でに勝っても、敵との和平交渉などで
不利な条件を突きつけられれば、「戦争に勝って平和で負ける」ことになる。

日本は第一次世界大戦中に対華21カ条要求を提示しながら、
欧米列強からの圧力で要求を引っ込めざるを得なりました。
これなどはその典型です。

個人では、その場で実際にやり合ってケンカには勝っても
後の裁判で負け、高額の賠償金や医療費を払わされるはめになった...
などのケースも同じことです。

戦略で狙うべきことは「相手をコントロールすること」。

もっと分かりやすくいえば、戦っている最中も、後も、
自分にとって不都合にならないように
「相手や状況をうまく管理すること」。

さらに詳しくいえば、バトルでの勝利(これは戦術の狙い)より、
戦いが行われる仕組みやルールそのものを作り、
相手より「長期的に優位な状態」を保つことを狙う。

「自分たちに有利な環境づくり」。
これが日本人が最も不得意とすることで、
日本は誰かにルールを決めてもらい、
与えられた枠組みなどの「環境」の中で頑張るのは得意です。
しかし、「環境」そのものを自分に都合よく変える
という発想がなく、致命傷となっています。

つまり、目の前のバトル(戦術)に勝とうとするばかりに、 それよりも高いレベルのルールづくり(戦略)に目が向かない。 日本は勝負自体で勝とうとすることよりもむしろ、 「自分の都合のよい場」をつくって相手(そして自分自身も)を 「コントロール」することを心がけるべきです。

一般的に日本人が得意なのは、
ゲームで例えてみると、ゲームそのもののスキル。
ですが、外国の戦略家たちはゲームの腕前より、
ゲームのルールを作り、最終的に自分たちに有利な
稼げる環境や状況を作ろうとします。

彼らはその部分で勝負してくるのです。
これではいかに日本人が地道に頑張っても、
お釈迦様の手のひらの孫悟空のようなもので、
いくら頑張って働いても、どうもリッチな気分になれない・・・
というのも、ある意味で、当然とも言えます。

人物や国家を見極める際に「使える」ツールとして、 そして欧米知識人たちの思考を理解するために考案したもの。 それがこの「戦略の階層」です。

先行きが不透明な時代こそ、サバイバルを考えた上での、
私たち日本人自身の「世界観」を構築すること、
言うなれば、物事の「そもそも」から考える必要があります。
時流の変化にあわせて、まず最初により高い視点から、
自分の「世界観」や「ミッション」をしっかり見定め、
自らの人生の「目標」を立てなくてはなりません。

「戦略の階層」はコンピューターにとってのOSのようなもので この概念の理解がないと政治や世界情勢、 そして「戦略」そのものがわからないという重要なものです。

この視点を理解できたときに、
日本人は本当の「戦略思考」をはじめて手に入れたといえます。

以前から発売していたこの講義を「戦略の階層1.0」とすると、
発売されてからもう3年が経ちました。
情報が古くなったたことと、新たに付け加えたい見解も出てきたため、
基本理論の部分を新たに「戦略の階層2.0」として更新し、
時事ニュースに解説を加えた部分を「実例集」としてセットにしました。

「戦略の階層2.0」を聞くと以下のことが理解しやすくなっています。

「戦略の階層2.0」の内容は・・・・

そして、今回の「実例集」では・・・

などなど。

「戦略の階層」の基本解説を知りたい人は「戦略の階層2.0」を。
基本部分はもうわかるが、応用編としての事例を知りたいという人にも、
「戦略の階層(実例集)」をお勧めします。


■購入されたお客様からの声■

・聴く前は、「ちょっと難しいのかな...」と思っていましたが、
聴き始めたら、あっという間に時間が過ぎていました。(東京都:T・I様)

・学問的なお話かと思いきや、身近なビジネスの事例などが豊富に入っていて、
とても納得できました。(神奈川県:K・T様)

・他のビジネス書などでは、あまりない視点がとても新鮮でした。
まさに世界観が変わりました。(東京都:Y・M様)

・ちょっとこれまでには聞いたことがないお話でした。
これをどう自分の人生にあてはめるのかを考え中です。(福岡県:M・N様)

・奥山先生の講演会で聞いたお話を更に増強したような内容でした。
より深く「戦略の階層」のことが理解できました。(埼玉県:K・S様)

・何度か聴き直して、レジュメに自分で書き込むことで理解が深まりました。
奥山先生の言うとおり、「実践」が大事ですね。(千葉県:H・K様)

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「欧米の政治評論や経済評論を語る、彼らの頭の中には、 なんらかの「戦略の階層」が存在しています。

上から見てるか、下からなのか、どの立場からどういう世界観を押し付けるのか? そういう階級の格差も含め、どの階層か、どんな階層を持っているかを感じながらでないと 彼らの意見は理解できません。

日本人がずっと欧米人を理解し損ねた理由は、その階層の違いの認識にあります ぜひ、戦略の階層を学び、日々階層をイメージしながら国際報道を見たり、 自分の人生に役立てて欲しいです」

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奥山理論において最重要な入門講座となります。

価格は、25,000円で販売します。

この『戦略の階層』は国際関係論を学ぶ上で、 非常に重要な概念であるため、特に聞いて学んで頂き、
仕事やプライベートで積極的に役立ててもらいたいと思っております。


■『戦略の階層2.0』

商品名:
・「戦略の階層2.0」(収録時間:約110分) ・「戦略の階層(実例集)」(収録時間:約80分

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