ひむか昆虫記 (original) (raw)
2012年7月アーカイブ
[ 宮崎県 三股町 ]
庭のアカメガシワには樹液が出ていて、昆虫酒場となっている。
ここには大きなヒラタクワガタもよく来ていたが、
今朝は、オスグロトモエが居残っていた。
( 写真: EOS-7D EF100ミリマクロ ストロボ270EX-Ⅱ )
「オスグロトモエ」という和名の由来がよくわからない。
台風10号が明日には接近し、宮崎県ではかなり影響が出るようだ。
今日は長男の高校で三者面談。
我が子は何を思い、考えているのか、私にもよくわからない。
担任の先生は一生懸命、解説してくれるが長男はどこまで真剣に聞いていただろうか?
ま、あまり期待はできない。けれど結局、本人自身の問題であり、
私がどうのこうのと発言しても、彼の心に届くものはほとんど無い、と思う。
自分で一生懸命、考えて欲しい。
多分、それはかなり追い詰められないとできないことかもしれない。
[ 宮崎県 東臼杵郡美郷町 ]
県北の山間にある美郷町まで3時間。来月開催予定の観察会下見で
その美郷町まで出掛けた。
通い慣れた国道10号線から「美々津」という交差点で左折して
耳川沿いに遡って行った。途中「花水流」という交差点を通る。
「花水流」の読み「はなづる」。なるほど面白い。
どんどん山奥まで入るので昼食がとれる場所があるか不安になり、
この先、店は無いだろうと早めにコンビニでおにぎりを2個買った。
店の入り口には「うなぎ有り」と手書きの貼り紙があり、「翌日渡し」とあった。
注文を受けてから鰻を捕まえるのであろうか。
いづれにせよ地元産の鰻が食べれるわけだ。一匹いくらくらいだろうか?
しかし、しばらく進むと町並みもあって、立派な道の駅やスーパー、それと
蕎麦屋など、めし処はいくらでもあった。取り越し苦労だった。
ま、少食に慣れてしまったのでオニギリ2個で十分過ぎる。
観察会の場所は美郷町の「おせりの滝キャンプ場」。
( 写真:E-PL2 M.9-18ミリズームレンズ )
「おせりの滝」は二段で、上の滝壷までの道もあるが、今は閉鎖されていた。
観察会を主催する絵本のサークル「スマイル虹」のスタッフの方は待ち合わせ時刻の
1時間前なのにすでに待機されており驚いた。
渓流沿いの木に、カジカガエルが止まっていた。でっかい。
( 写真: EOS-7D EF100ミリマクロレンズ )
キャンプ場駐車場の渓流では流れが緩やかになっている場所があり、
そこでは遊泳ができる。ただし、子供は保護者同伴が規則となっていた。
何人か小学生の子供たちが泳いでいた。
網を持って魚を追う少年の姿がいい。
( 写真: EOS-7D EF100ミリマクロレンズ )
夏休みはこうでないとなあ。
同伴していた大人はおばあちゃん達だった。元気なおばあちゃん。笑顔がいい。
スタッフの方達は熱心に観察なさっていて、歩む速度がものすごく遅い。
私がいろいろ余計なおしゃべりをしたせいだろう。
今日は下見だからサラッと歩けばいいかと考えていたが、本番さながら。
結局、3時間ほど短いコースを往復して歩いた。
観察会は8月2日を予定しているが、台風の動きが気になる。
雨天決行であり、私は前日、延岡でベニツチカメムシの観察も予定に入れている。
[ 宮崎県 三股町 ]
8月11日から開催予定の写真展は
三股町のJR三股駅にある「みまたんえきMういんぐ」にて。
今年で4回目となるが、場所が場所だけに毎年、来客数が気掛かりだ。
駅前のロータリーの風景が寂しいのである。
私は静かで好きな空間だが、ギャラリーへ人が来てくれないことには
話しにならない。
この場所に、近くにある郵便局と銀行が引っ越してくれて、
なおかつコンビニでも並べば、俄然、人の流れも違ってくるだろう。
惜しいのである。すぐ傍に銀行と郵便局があるのに。
今日は写真展のレイアウトの最終チェックを行い、かなり内容を練り直した。
揃えた写真データを東京の業者にプリント発注もできた。
会期中はできるだけ会場に顔を出したいところだが、仕事の都合もあり、
出れない日や時間帯にも制約があるかと思う。
もし、来場される方で事前に連絡をとりたい方は、こちらまでお願いします⬇
今のところ12日の午前中は地区の盆祭り準備作業のため、会場には行けません。
午後は無理して行けるかもしれません。
[ 宮崎県 三股町 ]
午前8時過ぎ、鰐塚山山頂に着いた。晴天で撮影条件としては最適。
上の写真、広角ズームレンズを忘れたので、35ミリマクロレンズで撮影。
画面奥が都城盆地。今日も猛暑日だ。
山頂ではアサギマダラの数がやたらと多く、これで撮影できないはずがない。
2時間ほど撮影したが、イメージ通りの写真も撮れた。
OM-D E-M5 と、M.75-300ミリレンズの組み合わせが活躍した。
AFがとにかく速い。
2時間もカメラを構え続けると疲れるものだが、マイクロフォーサーズカメラは
小型軽量であるから、たいへん助かる。
これをEOSカメラでやったら、さぞかし疲れたことであろう。
もっとも最初はEOS-7Dで撮影することも考えていたのだが、
今日は午後から水中撮影も予定していたので、体力を温存しておく必要もあった。
午後から三股町、細目川の奥の渓流に入った。珍しく長男も無理やり同行。
たまには父親の仕事する背中でも見ておけ!ということだ。ま、
それを主張したのは嫁さんであり、家でゴロゴロして欲しくない、ということだ。
途中、サワガニ捕りおじちゃんのジムニーとすれ違った。「こんにちわ!」
ここの路面では吸水するチョウが多いが、とくにアオスジアゲハが一番多い。
道を塞いだ集団を蹴散らす前に撮影しておく。
一旦は散ってしまっても、今日はすぐ戻って来た。
この撮影をした直後から激しい雷雨となった。
ウェダーはしばらして、浸水。やはりドライスーツが欲しいと思う。
( アオスジアゲハ写真: EOS-7D EF70-300ミリズーム )
[ 宮崎県 三股町 ]
鰐塚山に登る予定だったが、途中まで行って山頂部が完全に雲に覆われているのが
わかり、アサギマダラの撮影は断念した。
渓流での水中撮影に切り替えようとしたが、今度は雷雲が発生。
これも断念して室内作業に戻った。
天候が著しく変化するこの時期は、いくつかの撮影目的をこなせるだけの機材も
常に準備しておく必要がある。
夕方近くになってまた陽射しが戻ってきたが、渓流の谷間はもう日陰である。
室内作業は扇風機だけでエアコンは使わない。
パソコン本体の放熱がけっこう室内温度を上げている。これはたまったもんではない。
やはり大きな窓を設えるべきかと、思う。
庭のクヌギでは数日前からノコギリクワガタのオスが樹液レストランから離れた
枝に陣取っていた。今日はようやくメスが来たのでさっそくメスにマウントしていた。
ゴマダラチョウは長い口吻をうまく使って樹液を吸っていたが、そこへカナブンが来た。
カナブンが強引に潜り込もうとして、そのたびにノコギリクワガタ♂に追い出されていた。
この騒動が始まってからゴマダラqチョウも一度は離れたが、かなりひもじいらしい。
すぐに戻ってきては何とか樹液を吸おうと試みていた。
結局、カナブンはノコギリクワガタに執拗に攻められて、退散した。
ゴマダラチョウはこういうときじつにうまい立ち回りをしている。
騒動が静まり、また元の通りに食事会が始まった。
玄関横ではノコギリクワガタ♂がヒメグモの巣網に掛かり、死んでいた。
ヒメグモが、このような獲物をどこまでさばいて餌にできるのか、じつは興味深いところだ。
コガネグモなどになると、カブトムシのでかい体でも砕いて体液を吸うが、ヒメグモの
メニューとしてクワガタムシは適しているのだろうか?
( 写真 : EOS-7D EF100ミリマクロレンズ )
[ 宮崎県 三股町 ]
朝一番で仕事部屋の東壁に設置してある灯火を覗いてみれば、
ミヤマカラスアゲハのメスがいた。
昼間活動するチョウでも、夜間の灯りに飛来する記録は少なくないが、
ミヤマカラスアゲハとは驚いた。
手掴みで捕らえようとしたら、さすがに逃げられてしまった。
アオスジカミキリ♂も来ていた。
( 写真: EOS-7D EF100ミリマクロ ストロボ 270EXⅡ )
さて、先日22日に登った鰐塚山に今日も出掛けた。
北西方向に霧島山が見えていた。
アンテナの修理、補修工事で業者の方が大勢、来ていた。
うちからだと最短コースで頂上まで48分位だ。
青空を背景に舞うアサギマダラを撮影したくて午前中に登ってみた。
案の定、午前10時前ころから雲が湧き出し全天、真っ白になるまで
1時間と掛からなかった。
前回、マイクロフォーサーズの40-150ミリズームでは焦点距離が足りなかったので、
今日は初めて75-300ミリズームレンズを使ってみた。
ホオジロの巣が近くにあるのだろう。雛の餌用と思われる、大きな芋虫をくわえていた。
300ミリ(35ミリ換算600ミリ相当)で撮影したが、足場が悪く左手で体を保持しながら
カメラを右手で構えたが、E-M5のブレ防止機能が見事に効いてくれた。
顔の表情などもしっかりと描写していた。
まあ止まった場所が最悪でこの写真はNGだが、レンズテストとしてはいいモデルだった。
時間が短すぎて、アサギマダラの満足いく写真は撮れなかった。
また出直しである。
山頂では気温が上がるとすぐに雲が湧き、霧も出る。 短時間、勝負だ。
( 写真: E-M5、E-PL2 : M.9-18ミリズーム、M.75-300ミリズームレンズ )
[ 宮崎県 三股町 ]
梅雨明けして三日目。
少し気を抜いた間に、庭のヤママユ繭の一つが羽化を終えていた。
繭上部にぽっかりと大きな穴が空いている。
昨年はことごとくコンボウアメバチの寄生を受けてヤママユ繭はほとんど羽化しなかった。
写真展の準備、原稿書き、講演の準備、など室内作業も多い日々だが、
我が家の林を少しだけ歩いてみた。なんでこんなに忙しいのだろうかと思うが、
フィールドを歩いているときは時間を忘れる。
うちで一番大きなクヌギの根元近くに、スミナガシが休んでいた。
この個体と出会う前に少し小柄なスミナガシも見ている。おそらく最初のがオスで、
写真はメスではないかと思う。すでに翅は擦れている。
チョウに感情があるとすれば、こう思っているかもしれない。
「翅の模様に見とれているな。しめしめ。そうよ、翅が綺麗でしょ。ウフ」
翅は破れても命に別状は無い。
しかし、体に損傷を受けるのは避けたい、困る。
私たちはチョウを見るとき、翅に注目し体のほうはそれほどしっかりと見ていない。
( 写真全て: EOS-7D EF100ミリマクロレンズ ストロボ270EX-Ⅱ)
キャノンからミラーレスカメラ、EOS-Mの発売(9月)が発表されていた。
撮像素子はAPS-Cサイズで1800万画素。
新たなEF-Mレンズ以外に、アダプターを使えばEFレンズ群も使える。
当然、いづれは出てくるだろうとは思っていた、カメラだ。
ボディ単体では6万円代のようだ。
「お知らせ」
8月11日〜三股町JR三股駅のギャラリーで写真展を開催します。
まだ準備に追われていますが、是非、ご来場下さい。
[ 宮崎県 三股町 ]
庭のナツフジは2週間ほど前から開花し始めた。
小ぶりな白い花は地味ではあるが、今日、その蕾が桃色であることに
初めて気付いた。庭に咲く花であるのに観察が足りなかった。
蕾が大きく成長するにつれ、桃色は先端部分のわずかとなり開花するころには
消えてしまう。
当然のごとくウラギンシジミの幼虫も卵もたくさん付いていた。
蕾を抱えるようにして暴食している。
ナツフジにつくウラギンシジミ幼虫の体色はうす緑色タイプがほとんど。しかし赤色タイプが
いない、とは断言できない。もっと観察しなければ。
近所のイヌビワではイシガケチョウの雌が産卵していた。
若葉を選らんで表面に産み付ける。
山吹色の卵は小さいがよく目立つ。
( 写真全て:E-M5 ズイコーデジタル35ミリマクロレンズ )
昨夜のうちに我が家の灯りに飛来したクワガタムシが、クモの糸に絡んでもがいていた。
その数、あちこちで計4頭。ヒラタクワガタの雌雄、コクワガタ♂、ノコギリクワガタ♂。
クモの方も掛かった獲物に手を焼いたのか、グルグル巻きにもせずうっちゃっておかれた
ようだ。糸にぶら下がってもがいている姿はいかにも情けない。
しかし放っておくといづれは力尽きて死んでしまうこともあるだろう。
どれも無視はできず、救い出しておいた。
昨夜は我が家にお客さんを招待して飲み会をした。滅多にないことだが、
こういう時間は大事にしたい。忙しいときこそ息抜きも大事であるし、
いろいろな会話が弾んで楽しい一時を過ごせた。
嫁さんがいないので下準備はすべて私がやった。
[ 宮崎県 三股町 ]
数日前の写真になるが、ムシヒキアブの産卵を初めて見ることができた。
(写真:E-M5 M.12-50ミリズームレンズ マクロモード )
産卵中だから大丈夫だろうと近づいたら、サッと飛去ってしまった。
警戒は怠らないようだ。
ムシヒキアブ類の白い泡に包まれた卵のうは、明るい草地でよく見かけるが、
産卵の瞬間そのものはまだ見たことがなく、たいへん気になっていた。
鈴木知之さんの「虫の卵 ハンドブック」には産卵シーンの写真も載っており
さすがだなあ、と感心したばかりだが、その直後で撮影できて嬉しくなった。
さて、ある方から昆虫写真を撮るのにカメラやレンズ、そしてストロボなどは
何がいいだろうか?と、相談を受けた。
できるだけ手軽で倍率もかなり稼げるシステムを、ということだったので、
私はオリンパスのマイクロフォーサーズカメラを推奨してみた。
レンズはEシステムの35ミリマクロレンズと2倍テレコンの組み合わせで、
ストロボはFL−300R。ボディはE-PL3か、E-P3、あるいはE-M5。
じつはこれまで、マイクロフォーサーズカメラにアダプターを介して
Eシステムレンズを使うのはどうも馴染めなかったのだが、実際に使ってみたら
パナソニックの45ミリマクロレンズよりか、35ミリマクロレンズのほうが
繰り出し量で倍率もわかるのでいいし、AFを使わなければ操作性も問題ないと
感じた。とりわけ2倍テレコンを使えるのがいい。ちょっとレンズ全体が
アンバランスにでっかいが、重量は軽いのでそう悪い組み合わせでもない。
ともかくカメラ側のストロボで離れたストロボFL−300Rをリモート発光できる
のはたいへん手軽で、いろいろなライティングを組む自由度も高い。
作例として、最高倍率でヒラズゲンセイ♀標本の頭部を撮影してみた。
F11だが、もっと絞り込めば良かったと思う。
[宮崎県 三股町 ]
朝一番で公民館の一斉清掃作業。草刈りを一時間やる。汗びっしょりかく。
部活で出かける次男を見送り、家事を片付け、室内作業の仕事。
今日は宮崎昆虫同好会でアサギマダラのマーキング調査があったが
出発が遅れて現地、鰐塚山山頂に着いたのは午前11時半を過ぎてしまった。
会員メンバーの方のほとんどは下山していた。
山頂付近は霧が湧いていた。
それでもアサギマダラの数は多く、マーキング作業は順調であったようだ。
私も4頭だけマークした。アサギマダラが次々と吹き上げられてくる。
ゆったりと旋回する姿は眺めているだけで、気持ちが良い。
午後1時を過ぎた頃から雨が降り始めたので、私も下山開始。
途中、例年観察しているアブラギリを見てみれば、オオキンカメムシの卵塊があった。
傍にメスもいた。
オオキンカメムシの卵塊は別のアブラギリでも一つ確認したが、しだいに雨脚が
激しくなり途中で帰ることにした。産卵は数日前であろう。紫色の卵の内部では発生が
進行していた。
先日から広渡ダム付近の土砂崩れで三股町から日南方面への県道が通行止めに
なっていたが、今日はすでに解除となり、車が次々と行き交っていた。
通行止めがどの辺りなのか詳細を知らず、いつも使っている林道に入れないかもと
用心して、
今日はわざわざ大回りをして田野町から鰐塚山に登ったが、無駄な時間を浪費した。
今朝はバタバタしていて、道路情報など確認しなかったのがイケなかった。
午後3時ころから激しい雷雨となった。
もうそろそろ梅雨明けかと感じる。明日はどうやら曇りで降水確率は低いようだ。
(写真: E-PL2、E-M5、M.9-18ミリズーム、M.40-150ミリズーム )
OM-D E-M5に望遠ズームM.40-150ミリレンズをつけてアサギマダラの飛翔を
撮影してみたが、AFの精度がけっこう良くて助かった。点粒の蝶影をよく捉えてくれた。
[ 宮崎県 三股町 ]
カメラ雑誌の原稿用に作例を撮影してみた。
高倍率接写である。
松山から持ち帰った、イラガ幼虫の刺をクローズアップしてみれば、
意外な発見があった。
肉刺と呼ばれる部分を拡大撮影してみると、不思議な模様が見えた。
この筋に見える模様は、やがて肉刺から突き出す予備の刺ではないだろうか?
( 写真: OM-D E-M5 M,14-42ミリズーム リバース改造レンズ )
[ 宮崎県 三股町 ]
猛暑の松山から、涼しい宮崎に戻った。
宮崎はまだ梅雨明けしておらず、空模様は不安定で雨が多い。
久しぶりに犬の散歩に出て見れば、
タラノキの花が一段と開花してにぎやかになっていた。
ふと足元を見れば、ショウリョウバッタ♂の成虫が草にしがみついていた。
残念ながら羽化不全で翅がヨレヨレではあったが、もうそんな時期でもあるのだ。
松山の実家ではクマゼミの鳴き声がにぎやかになっていたが、
うちではヒグラシとヒメハルゼミの合唱が、涼しげに響いていた。
松山空港では時間があったので、原稿書きの仕事を少し進めておいた。
VAIOノートは重たいので、MackBook Airを使いたいところだが、
まだモバイル接続の準備ができていないので仕方が無い。
空港のロビーで地ビール「道後」をおみやげに買った。
昨日は「パンダ」について書こうとしたが、ちゃんと書くならかなり長くなるので止めた。
「トキ」についても同様に考えることがあるが、いづれ別の機会にしたいと思う。
マスコミは賛美と肯定的な意見ばかりで、気になる方も多いのではないかと思う。
( 写真: OM-D E-M5 M.12-50ミリズーム )
[ 愛媛県 松山市 ]
イラガ幼虫は珍しくはないが、どこでも簡単に見つかるかというと、そうでもない。
いる場所は局所的な傾向を感じる。
実家の庭の柿の木では毎年、イラガが発生しており、今日も見上げてみれば、
すでに繭があった。ちょっと早い気がする。しかも枝ではなく葉に営繭している。
私としては若齢幼虫を撮影しておきたいところだったので、しつこく探してみれば
若い幼虫から終令まで、計12頭のイラガ幼虫が見つかった。
もちろんイラガ幼虫は柿の木だけではなく、いろんな広葉樹を食す。
まあ、イラガ科の中でイラガのまゆは個性的であるし、注目を浴びるのだが、
他のイラが類たちが、ただの害虫扱いになるというのも、人の社会の有様を反映している
のであろうかと思う。
( 写真: OM-D E-M5 45ミリマクロレンズ )
[ 鹿児島~愛媛県 松山市 ]
昨日は、台風7号が九州の西側を北上。暴風圏内には入らないものの、鹿児島県、
宮崎県には雨雲が発生し、大雨が予想されていた。
しかし鹿児島空港から松山行きの便は無事に離陸した。
暴風警報の出ていた奄美大島行きも松山便の前に出発していたので、これなら
問題ないだろうと思えた。ただ、屋久島行きの便は当地が大雨のため離陸はするが
着陸できなければ引き返すとのアナウンスが流れていた。
せっかく飛んでも、鹿児島空港に戻されたのではたまったもんではない。
「グオh~ン、グオh~ン!!」というプロペラエンジン音は、ジェット機の轟音とは違って
何か頼りがいを感じる。この飛行機、一生懸命、飛んでいるなあ~などと感情移入する
のである。窓際ではあったが翼の上で視界はよくない。それでも旋回時に機体が
傾くと上の写真のように広大な雲海を眺めることができた。
斜め前にいる搭乗員の方がときおり窓の外を眺めていた。そのタイミングからして
今ルートのどの辺りを飛行しているか確認しているように見受けた。
宮崎北部、高千穂町上空では機体がガタガタ揺れてきた。「来たか!」と
思わず脚を踏ん張るも、急降下もなくたいした揺れには至らなかった。
フライト時間は約55分。本を開くこともなく、搭乗員の動きばかり見ていた。
ま、若い女性ですから。
狭い機内の中でもいろいろ細々した仕事があるもんだなあ、
いやそれとも働くフリが半分くらいだったりして、などとつまらぬ事ばかり考えていた。
締切が近い連載記事の原稿のことも、機上ではすっかり忘れていた。
瀬戸内海で機体は降下し、かなり低い高度を維持しながらゆっくりゆっくりと
松山空港を目指す。旋回するたびに二神島や中島だろうか?
小さな島が眼下に過ぎていく。
定刻より15分遅れで、松山空港に着陸した。
松山はすっかり梅雨明けしており、鹿児島空港周辺より気温が6度も高い。
陽射しも強烈だ。
所用があって空港でレンタカーを借りると昼食後、西予市の野村町に向かった。
高速を走れば1時間半程度の距離。野村町にはダム湖がありそれを取り巻く山には
常緑樹林が続いている。まだネムノキの花も咲き残っていた。
夕方、松山の実家に戻り、メールを開いてみたら、カメラ雑誌の原稿依頼が
入っていた。締切は今月いっぱいらしい。
カメラ雑誌の取材を受けたのは8年も前の「デジタルカメラ マガジン」以来だ。
昨夜はUQ-WiMaxの受信状態が不安定で、メールチェックした直後から
ネット接続ができなくなった。ので、記事内容は昨日のことです。
( 写真: OM-D E-M5 M.12-50ミリズーム )
[ 宮崎県 三股町 ]
マスコミの報道によれば、梅雨明けしたそうだ。
しかし、今日の宮崎南部はかなり蒸し暑く、
日射しが時々あるも、小雨がずっと続くという、はっきりしない空模様だった。
虹も出たがぼやけている。
※ 九州地方はまだ梅雨明けしていませんでした。
夕方の犬の散歩時も、霧雨の中を歩いた。
こういうとき、防塵防滴のOM-D E-M5と M.12-50ミリズームの組み合わせだと
安心である。前玉レンズが濡れないよう気をつけながら歩けばいい。
しばらく歩いたところ、キジバトの死骸と散らばった羽毛が白く目立っていた。
オオタカの仕業だろうか。キジバトの体はかなり食われていた。
宴の真っ最中に邪魔者が入った、というところかもしれない。それほど生々しい。
撮影しているとカラスもやって来た。
チョロも気になるらしい。なかなか前に進もうとしないのを、無理矢理引っ張る。
( 写真: OM~D E-M5 M.12-50ミリズーム )
明日は鹿児島空港から松山に移動する予定だが、台風の影響でフライトが
危ぶまれる。今月2日にも松山発。鹿児島行きの便は、鹿児島空港の天候が
不安定のため、松山空港か福岡空港に着陸する可能性があるとのことで
キャンセルして、急遽、陸路に変更したばかりだ。
さあて、明朝、松山行きの便が平常通にフライトできるかどうか、
もう祈るしかない。
[ 宮崎県 三股町 ]
天気情報では雨のち曇りとなっているが、今日は入道雲も出て
青空も奇麗に晴れ上がった。 梅雨明けではあるまいか、
そう思えるほどに、とにかく暑かった。湿度はそれほどでもない。
だから梅雨明けか?と感じても不思議ではない。
我が家の庭。北の空には大きな入道雲が出ていたが、杉植林の上だったので
撮影する気になれなかった。
我が家は窓が大きいので風通しは良いほうだが、それでも今日は暑かった。
外の日陰にいたほうが、はるかに涼しい。
家の南側の屋根に、キボシアシナガバチの巣ができていた。
高さもじゅうぶんあり、家族が巣の下を通ることもほぼあり得ない。
巣が大きくなるのを観察するにはちょうどいい場所だ。
林のケヤキにあった巣は、先日、ボロボロになっていた。
どうやらヒメスズメバチにでも襲われたのではないだろうか?
朝から敷地内で観察、撮影に没頭。午後から近くに借りている畑の草刈り作業。
さらに敷地内で草刈り後の処理作業も進めておいた。
暑い日は体を動かしていたほうがむしろ楽である。汗まみれになって働く。
体がよく動く。疲れはさほど感じない。
我が家は撮影や観察にうってつけのフィールドに囲まれている。
したがって目的しだいだが夜の観察、撮影も車で出掛ける必要がない。
だから夕食に酒を飲むこともできる。深酒は誰かと飲むときぐらいで、
独りのときはたいした量ではないので、仕事には差し支えない。と、思う。
( 写真: OM-D E-M5 M.12-50ミリズームレンズ )
来月 8月11日〜19日まで、三股町JR三股駅「みまたんえきギャラリー」で
写真展を開催します。
以前、東京都清瀬市で写真展をした際、オリジナル絵はがきを作って販売した
ことを思い出し、それをベースに少し新作を追加して販売しようかと
考えています。思いつきで発案してしまったのですが、もうこれは
実行するしかありません。
[ 宮崎県 三股町 ]
深夜、書斎にマットを敷いて1時間おきにタイマーの音で起きる。
敷地内を一巡して、さらに飼育虫を細かくチェックし終わるまで
30分は掛かる
そして横たわり熟睡する。またタイマー音で目覚める。
前にも書いたが私は徹夜ができない。少しでも寝ないと深夜や早朝の
観察、撮影ができない。1時間おき、というタイミングは今回、
これでいいだろうと決めたことだ。
夜は虫たちの表情、行動も変わる。これがけっこう面白い。
主題の撮影のほかに副産物も見逃せない。
夜に脱皮するバッタ類は多い。
脱皮直後は色素がまだ浮き出てないので、透明感があり奇麗だ。
こういう撮影では逆光を入れるとその透明感がよく表現できる。逆光だけでもいい。
さて、ハシリグモ類かと思う、大型のクモが、なんとケラの成虫を捕らえていた。
地上から50センチ程の高さ。ケラがどのような状況でクモに捕まったのか
想像するしかないが、普段はケラを見る機会がほとんどないので、
こういうシーンにはちょっと驚く。
ケラも夜にはかなり活発に動いているのだろう。それでクモと遭遇したものと思う。
( 写真: OM-D E-M5 マクロ45ミリレンズ FL−300Rストロボ )
昨夜は残炎ながら主題の撮影はできず、副産物ばかりとなった。
この状況がもう一週間近く続く。さすがに少し疲れた。
[ 宮崎県 三股町 ]
庭のホウセンカが丸坊主になるほど暴食される。
犯人はベニスズメ幼虫だ。
これは放っておく訳にもいかず、見つければ駆除している。
しかし、ベニスズメは次々と産卵していくようで、
数日経てみるとまた幼虫がいる、ということを繰り返している。
たくましい奴らだ。だが、こちらとしてもホウセンカの花を咲かせたい。
丸坊主は困る。
若い幼虫は緑色なので、見落としてしまいがちだが、糞や食べ痕をみれば
またいるな!とわかる。
もう何匹、駆除しただろうか。
( 写真: OM-D E-M5 マクロ45ミリレンズ FL300R )
今日は都城市、安久児童館の昆虫観察会。
いつもの散歩コースを午前中、巡ってみた。
カメラは持っていたが結局、一枚も撮影せず。
児童館に戻ってから標本作りの実演をしたあと、トンボの眼を撮影し、
これをモニター上で拡大して見てもらった。
複眼の説明をするのはいいが、やはり実物を見て欲しい。
モニターをさらにルーペで見てもらった。
カメラはこうして拡大鏡の役割でも活躍する。
[ 宮崎県 三股町 ]
昨夜は一時間おきに起きては虫の様子を観察。
撮影スタジオにマットを轢いてそこで仮眠をとるが、午前3時ころから
激しい雷雨となり、ろくに睡眠がとれなかった。
雷は凄まじく、家がガタガタと震えるほど。まるで地震みたいだった。
これだけのエネルギーを上手に利用できないものか、と考えるのは私だけではない
はずだ。ともかく原発はいらんよ。
さて、午後2時過ぎころから晴れてきた。
ここぞとばかり草刈り作業を行う。
汗だくとなって予定の草むらを整理できた。
庭のアカメガシワにはヒラタクワガタが目立つ。
コウモリガ幼虫が穿った穴が樹液レストランになる。
ヒラタクワガタは、まるでバスの車掌のごとく半身を乗りだし、
「発車オーライ!」と言ってるように思えた。
と、いうような時代を知っている世代はもうじいちゃん、ばあちゃん、か。
揺れるバスの中で切符を切る、つり銭を出す、などという車掌さんのパフォーマンス
を尊敬の眼差しで見ていたと思う。
( 写真: OM-D E-M5 45ミリマクロレンズ )
[ 宮崎県 三股町 ]
鈴木知之さんの新著「虫の卵ハンドブック」からは学ぶことが多い。
ああ!アレも撮影したの、ええ!?これもよく撮れたなあ、こんなことあるの!?
と、自分が素人になった気分だ。いや、私はずっと素人でむしろその素人感覚を
大事にしている、とでも弁解しておこう。
さて、とりわけ驚いたのがヒラタアトキリゴミムシ幼虫の食性であり、
私はこれまで知らなかった。
アトキリゴミムシ類の幼虫が群生する蛾類幼虫を補食するという習性はきわめて興味深い。
ゴミムシ類幼虫にはカエルの喉元に食らいつく種類もいる
くらいだから(オオキベリアオゴミムシ)、蛾類幼虫を餌としているのがいても不思議では
ないのだが、その現場を観察できるチャンスは少ないと思える。
先日、近くの畦道で拾ったアカタテハ蛹は体色が変であった。
それでしばらく机の上にころがしておいたのだが、
今朝になってやはり、寄生バチがゾロゾロと羽脱してきた。
( OM-D EM-5 マクロ45ミリレンズ、14-42ミリズームリバース改造レンズ )
※ 最初に書いた文章はもっとあったのだが、
Firefoxの調子が悪く、書いた原稿が保存できず消えてしまった。
どうやっても、重大なエラーとかいって前に進めない。
このところFirefoxの動作が不安定でブログ更新作業もスムーズにいかない。
そこで今日からMacのSafariに戻してみた(MacBook Airを使用)。
動作は良好だが、写真アイテムを選択したときにサムネイル表示が?となり
画像が出ない。
ウィンドウズを並行して使っていると、Macの動作には時々不可解な動作が
生じて困ることが多い。
オリンパスカメラの画像を取り込むときも、妙な動作が多過ぎて嫌になる。
Macはデザインはいいが、それ以外でどこが評価できるのか、わけが分からない。
鈴木知之さんの「虫の卵ハンドブック」(文一総合出版)が届いた。
本書には約270種もの昆虫の卵が掲載されており、なおかつ幼虫や成虫の姿もあるので、
昆虫生態図鑑ともいえる内容になっている。
これだけの写真と観察記録を整理しまとめるのにはたいへんな労力と時間が必要で、
なおかつ、昆虫の生態についての深い洞察力もないと到底こなせる仕事ではない。
「朽木にあつまる虫 ハンドブック」「日本のカミキリムシ ハンドブック」に引き続く労作に
敬意を感じる。
さて、昆虫の種類はべらぼうに多いので卵ハンドブックに取り上げる種類の選択にも
相当の苦労があったと想像する。私が気になったのは甲虫類でツツハムシ類が
割愛されていることだった。糞ケースを作るツツハムシの卵が一種類も出ていないのは
他に出したいグループがあったために敢えて割愛したのでは?と感じた。
鈴木さんがツツハムシ類の卵や生態を撮影していないはずはないので、
編集の段階で苦労したのではないかと勝手に想像している。
ともあれ、鈴木さんの自然光にこだわった写真は常に三脚を使って
丁寧に撮影されており、フィールドで見たままの臨場感に溢れている。
で、
昨日のこと、オオムラサキを撮影した須木町でススキで佇むツツハムシを見つけた。
初めて見る
クロオビツツハムシであった。
撮影時にはわからなかったが、お尻のところに黄色い卵がくっついている。
これから糞ケースを作るところだったのだろうか?
[ 宮崎県 須木町 ]
宮崎県南部は国蝶オオムラサキの分布南限である。
今年の冬、越冬幼虫を見つけることができず心配していたが、
今日は成虫の姿を見ることができた。宮崎県のオオムラサキは里山の蝶ではなく、
深山の蝶なので、かなり谷筋奥深くへと入る必要がある。
福島県から昨日来られた杉浦さんと、都城市在住の黒須さん、お二人と共に
須木町へと出掛けてみた。
案内役の私とてこれまでに米良で一度しか成虫の姿を見たことがない。
めぼしい環境を巡りながらオオムラサキを探してみた。
今まで入ったことのない林道は非常に感じがよく、エノキ、ハルニレも多い。
ここでしばらく粘ることにしたが、ハルニレ樹液には3頭のオスが飛来してくれた。
でっかいミヤマクワガタの飛翔はカッコ良かった。
場所を変えて川沿いのエノキを覗いてみれば、オオムラサキのメスがいた。
で、このエノキの梢ではウスタビガの繭もついていた。私一人喜ぶ。
オオムラサキのメス2頭目はハルニレ樹液に来ていた。
さらにあちこちのハルニレでオオムラサキのオスが滑空したり、樹液に来ていた。
一カ所の樹液で頭を付き合わせていたのは、1例のみ。他は全て単独で吸汁していた。
メス2頭、オスは少なくとも6頭以上は見ていると思う。まあ県外の産地に比べれば少ない
のだが、私としては大満足であった。
ネブトクワガタを探していた黒須さんがマムシを見つけ、捕虫網に入れて持って来た。
精悍なマムシの迷彩模様はよくできていて、どこが頭なのかわかりづらい。
蛇にとって頭部は急所だろうからその理由もわかるような気がする。
( 写真: OM-D E-M5,E-PL2, E-PL1 マクロ45ミリ、M.12-50ミリズーム、M.40-150
ミリズーム )
[ 宮崎県 三股町 ]
昨日のこと、クロシタアオイラガ幼虫を撮影していて、アレ?と感じた。
何かおかしい。クロシタアオイラガ幼虫の頭部下あたり。
よくみれば、別の幼虫が体の下に潜んでいたのである。
甲虫類の幼虫であるようだが、クロシタアオイラガ幼虫と関係があるのか、
ただの偶然であるのか、わからない。
( 写真2枚とも: EOS-7D EF65ミリマクロ ストロボMT-24EX )
※ この幼虫はアトキリゴミムシ類の幼虫ではないか、というご指摘をいただきました。
鈴木知之さん著「虫の卵 ハンドブック」にも、イラガ類幼虫を補食する
ヒラタアトキリゴミムシ幼虫が掲載されており、なるほどと思えます。
現場のクヌギをもう一度見てみると、
クロシタアオイラガやヒメクロイラガの若齢幼虫が暴食した痕跡がたくさんあるのに
成長した幼虫がほとんど見つかりません。
これはもしかしたらアトキリゴミムシ幼虫に補食されたのではないか、その可能性が
考えられます(7月12日)。
[ 宮崎県 綾町 ]
今日はNPO法人「こじいの森・こどもの時間」主催の観察会。
場所は綾町、「冒険の森」。
ヒメハルゼミの大合唱に迎えられ、観察会は始まった。
何と言っても青空の下で歩けただけでも気分がいい。
総勢25名。これだけの人数がぞろぞろ歩むと、
神経質な虫はサッサと逃げてしまう。
期待に反して虫の姿は少なかったが、クワガタムシを次々と見つける達人もいて、
そのたびに皆が騒然となる。クワガタムシは人気があり過ぎて困る。
観察会では見る目も多いから、私でも見過ごす出来事が発見できて面白い。
オオムカデの一種が樹上で獲物を抱え込むようにして
食べていたのを見つけたのも、参加者の方だった。
「ムカデが何か食べてますう!!」
さっそく覗き込んでみれば、獲物はヒメハルゼミであった。
私は観察会の仕事ではカメラを持たない主義で通してきた。
参加者の方々に、観察現場の一番面白い場面をそのまま見てもらいたいからであるし、
それと観察会では低学年の子供も多いので、何かあったときには両手で保全できる
体勢も必要と感じていたからだ。カメラなんぞは邪魔なだけだ。
観察会の講師の仕事に徹するなら、カメラを持つべきではないのである。
しかし、そうは言っても観察会の雰囲気を伝える写真は、なかなか得難い絵柄ではある。
そこでオリンパスのマイクロフォーサーズカメラが
出てからは、カメラを必ず携行するようになった。
私はコンパクトデジカメはどうしても肌に合わないのであるが
マイクロフォーサーズに救われた気がしている。
今回は大型バスをチャーターして移動した。
帰りはバスの後部座席で爆睡してしまった。
[ 宮崎県 綾町 ]
明日、綾町で昆虫観察会があるため、午後から下見に行ってみた。
本来は5月に予定していた観察会だが、雨で順延となっていた。
今朝は激しい雷雨が続いたが、午後からは嘘のように晴れた。
明日はおそらく梅雨明けではないだろうか。
綾町は照葉樹林で有名だが、深い渓谷ではヤマビルがたいへん多い。
それもあって歩きやすいフィールドを検討してきたが、
ちょうど良い場所を教えていただいた。「冒険の森」と看板がある。
川に沿った遊歩道は整備されており、森の手前には広い草地があり、昆虫を観察するには
多様な環境要素がコンパクトに揃っている。
遊歩道を歩き始めてすぐに、上流からヤマセミが現れて目の前5メートル先の枝に止まった。
まるでブラインドの中から眺めているかのような至近距離であった。
ヤマセミもこちらをじっと見つめている。これだけ間近で姿をじっくりと堪能できたのは
久しぶりのことだ。ゆっくり望遠レンズを取り出してみたが、さすがにヤマセミは
上流へと飛去ってしまった。が、それほど離れていない枝に止まった。いや、
止まろうとした枝がポキリと折れてしまい、慌てて移動していった。
枝が折れなかったら10メートル先の姿をもう少し堪能できたはずだ。
足下から
ベニイカリモンガ が飛び出した。
ベニイカリモンガはそれほど多い蛾でもない。薄暗い環境を好むようだ。
林に囲まれた同じ場所に、
オオハラビロトンボ のオスがいた。
うちに戻ってから、「ネイチャーガイド 日本のトンボ」(文一総合出版)をさっそく開いて
確認。やはりこの図鑑はとても使いやすい。
使用機材: OM-D E-M5 M.12-50ミリズーム、M.40-150ミリズーム、マクロ45ミリレンズ
[ 宮崎県 三股町 ]
西風が強く、気まぐれに日射しもあって、洗濯物が午前中には乾いていた。
午後になると激しい雨が断続的にあった。しかし、路面はすぐに乾く。
雨脚のきついときはワイパーを全開にしてようやく前方が見えるというほど。
降る、降らないがとにかく極端な一日だった。
写真は午後5時頃だが、降りそうで降らない。昼間には入道雲も現れていた。
梅雨明けも間近だろう。ヒグラシが盛んに鳴く。
清武町「河野酒店」で「禮泉」(岐阜県)、「奥播磨」(兵庫県)、「雨後の月」(広島県)など
純米大吟醸酒を購入。年に数回しか立ち寄れない酒屋である。
焼酎もけっこう揃えているが、どうしても日本酒に目がいってしまう。
近所のクヌギ林で、スカシカギバの中令幼虫を見つけた。
右側の食痕は凄まじい。
幼虫の姿は鳥の糞そのもので、体を半分に折り曲げているところがなんとも憎い。
このあと田んぼの脇の草むらで、キアゲハ蛹のシルエットがあった。
すでに死んでいたが、おそらく寄生バエにでもやられたのだろう。
( 写真: OM-D E-M5 マクロ45ミリ、M.12−50ミリズーム )
今朝は三股町役場で打ち合わせ。
来月、8月11日〜JR日豊本線、三股駅「みまたんえき」で写真展を開催することを決めた。
初日の11日には講演もある。写真展は一週間ほどを予定。
サイン入り拙著の販売もします。
昨晩から桜島の火山灰が降り始め、久しぶりに厚く積もった。
パソコンデスクも廊下もザラザラしている。
こんな日にはザアーザアーと雨が欲しいところだ。
夜露で濡れていてよくわからないが、葉っぱも灰だらけ。撮影する気になれない。
車はホースで水をかけて灰を洗い流しておいた。
桜島の活動が盛んな横で、霧島山の新燃岳は沈静したままである。
蚊に吸血されるシーンの写真を撮り直しておこうと思っていたら、
仕事部屋のファイル棚にヒトスジシマカがひっそり佇んでいた。昼過ぎのこと。
扇風機の風が彼女へと向かい、私の吐く息も届いているはずだが、
ときおりピンとはねた後ろ脚を震わせるだけで、じっとしたままだった。
よく見ると腹部は赤く染まり膨らんでいる。家族の誰かが吸血されたのだろう。
私には身に覚えが無い。
ちなみに吸血するのは雌のみであり、雌雄の区別は触角の形状でわかる。
これだけ吸血していれば、卵巣も発達して産卵できるのではないだろうか。
するとこの雌を使って、吸血シーンを撮影するのは無理かとも思える。
むしろ、産卵水域をあてがってやれば、産卵行動を誘発できるのかもしれない。
私は怠慢にして、これまでまともに蚊の生態を撮影したことがない。
吸血シーンだけに留まらずいろんな生活シーンを押さえておきたいものだ。
ともかく生態写真とはこうして、昆虫の状態を観察し、若干の知識を組み合わせながら
試行錯誤を繰り返して進める。
( 写真: EOS7D EF-s 60ミリマクロレンズ 内臓ストロボ+270EXⅡ )
先月の3週間、いつも飲み慣れているコーヒーを飲めなくて、仕方なく市販のパックの
ものを飲んだ。不味いと思いながらも朝はやはりコーヒーが欲しいので我慢した。
コーヒーは嗜好品であって何でもいいとはいかない。酒選びと一緒。
2年前から飲み続けているコーヒーは「備長炭焙煎 中村珈琲」で、
豆を購入している。中村さんは脱サラして自分の好きな珈琲の道に入った方。
珈琲にかける情熱は生半可なものではない。
美味しい珈琲の入れ方も教えていただいた。
[ 宮崎県 三股町 ]
朝から今日は久しぶりに陽射しがあった。
飼育室を出てすぐの草むらには多数のニシキリギリス( どうもうるさく感じるので以下、
キリギリスとする )が、が日干しを行っていた。
ポーズとしては、後脚を下げて腹部にできるだけ日が当たるようにしている。
翅も若干浮かせ気味だろうか。狭い範囲に同じポーズをして10匹以上が並んでいた。
このままのポーズのあと向きを変えるのだろうと思う。
今年の春は、やたらとキリギリスの幼虫が多いことに気付いていたが、
過去5年間を振り返ってもたしかに多い。
先月、3週間、家を空けてから戻って気付いたことの一つは、キリギリスの鳴き声を
よく聞くようになったこと。3週間前宮崎を発つとき、キリギリスはどれもまだ中令幼虫だった。
今は成虫のほうが多く、幼虫はかなり少なくなった。いても終令かその手前。
飼育室に戻ってみれば、キリギリスが遊びに来ていた。
午後5時から一時間ほど、うちの雑木林の草刈作業を行った。
敷地全体の草刈作業をまともにやるなら、3~4日間は掛かる。
さすがに観察路も判別できないほど荒れていた。3週間ものブランクはきつい。
この時期はこまめな草刈作業を要する。もっとも雨降りでは作業もできないのではあるが。
午後6時過ぎ、久しぶりに犬の散歩に出る。
歩いてすぐのこの草地、じつは今年の冬に開墾してクヌギの苗木を植えた場所である。
植えたのは私ではない。ないが、まるで自分のクヌギ畑のように親近感を憶える。
60センチほどの苗木がどこに植わっているのかわからないほど草が茂ってしまった。
どう眺めても、クヌギは見つからない。
ここを草刈りするのはかなり苦労するだろうと思う。手作業になるからだ。
これを放置しておくと、今度はササが入ってくる。そうなるとさらに厄介だ。
すでに画面奥では放置された農地がササ林になっているのである。
自然とは何だろう?という問いかけなら毎日している。田舎暮らしにつきものの思考である。
草刈がなぜ必要か?これにはいろいろな理由がある。
やり方にも気を使う。けっこう難しい。とくにタイミング。
午後7時。
犬の散歩から戻ってみれば、
北側の杉林から、ヒグラシの鳴き声が聞こえてきた。
昼間はニイニイゼミが賑やかだったが、ヒグラシの鳴き声を聞いてから、
梅雨もそろそろ終わりだろうなあ、と思えた。
[ 宮崎県 三股町 ]
3週間ぶりに我が家の庭を少し歩いてみた。
ヒメジョオンの萎れた花を食べていたのは、ニシキリギリスのオス。
萎れているほうが美味しいのだろう。
キリギリスの上ではベニシジミがハナグモに捕まっていた。
花を訪れていたところをクモに襲われたのだろう。
7月2日、午後5時、大分県臼杵港に到着。
臼杵城の森からはニイニイゼミの鳴き声が聞こえていた。
ほぼ3週間、愛媛県松山市に滞在し仕事をしてきたが、
ようやく我が家に戻ることができた。
不在の間に届いた宅配、郵便物が山積みになっていた。
中でも昆虫写真家の尾園暁さんからの献本、
「ネイチャーガイド 日本のトンボ」(文一総合出版)
は嬉しかった。こういう図鑑は欲しかったし、眺めて写真を楽しむこともできる。
表紙もシンプルなのが良い。
この図鑑のおかげでトンボファンが一層増えることだろう。
実用面で役に立つだけでなく、トンボを通して自然観を養う機会を
多くの読者にもたらすという意味でも、この図鑑は素晴らしい本だと思える。
さて、私の本も見本を初めて触ることができたので紹介します。
ポプラ社の てのひらしゃしんえほん 「むし」 450円(税別)
写真の手のひらは、中一の次男。
ダンゴムシも入れて全部で18種類の虫が登場。
撮影した時期はいろいろだが、印象に強く残っているのは、カブトムシ。
このカブトムシのオスは今までに出会った中でも一番カッコイイ個体だった。
いくつかの飼育昆虫、そして機材や工具類を車に積んでの、長距離移動だから
けっこう神経を使った。鉢植えの植物もある。できればやりたくないのだが、
やるとなればそれなりに覚悟もできる。