ひむか昆虫記 (original) (raw)
庭のショウリョウバッタたちの中には、すでに成虫の姿も見られるようになった。
大きなメスの成虫は動きも鈍いので簡単に捕まえることができるが、
手で摘んでみると体が柔らかく、まだ羽化して間もないことがわかる。
今日は午後4時40分ころ、脱皮が始まりそうな幼虫を見つけた。
逆さになった幼虫の後ろ脚の付け根あたりに、赤いダニが見える。
脱皮をすればダニもはずれるのだろうか?
どうも、そうはいかないらしい。脱皮が進行すると同時に、ダニは場所を変え始めた。
脱皮を終えて上向きになったショウリョウバッタ幼虫の体には、しっかりとダニがついている。
ダニは脱皮を感知して、これはヤバイ!!と思ったかどうか知らないが、
ちゃんと自分の身の置き所を心得ているのだから、これはやはり、ちょっと凄い。
(写真全て/ E-620 ZUIKO D 35ミリマクロ+1.4倍テレコン
一番下の写真のみトリミング)
お知らせ:明日は、更新をお休みします。
ショウリョウバッタの幼虫たちは大きさもあって、よく目についていたが、
オンブバッタの幼虫たちもずいぶんと数が多いことに気付いた。
体長が3ミリ前後の小さいものから、大きいものでも5ミリくらいだろうか。
よく見れば赤いダニがついた幼虫も多い。
なんとも痒そうだが、脚でかき落としてみようとかしないのだろうか。
いや、おそらくそんな程度のことでは、ダニは外れないのだろう。
この先、オンブバッタの幼虫はちゃんと成長できるのだろうか?
( 写真/ E-3 ズイコーD 35ミリマクロ+1.4倍テレコン )
今朝、犬の散歩から戻ってみれば、チョロの顔にマダニがついていた。
いつものことだからと思い、サッと指で摘んで取り払った。
摘むといっても相手は1ミリ前後のマダニだから、ちょっとコツも要る。
ところが、よく見れば一匹だけでなく次々と見つかる。ワサワサと歩き回っている。
摘み取っては石ころを使って一匹ずつ潰す。
潰しておかないと、またチョロの体に這い登ってしまう。
しかし、3匹潰したところでこれはイカンと思い作戦を替えた。
目の細かいノミ取りブラシでブラッシングをしながら、犬の体毛に隠れているマダニを摘み出すことにした。
見つかったマダニはピンセットで捕らえ、アルコール瓶に入れていった。
さて、発見できたマダニの数は6匹。どうやら、キチマダニの成虫とその若虫のようである。
そのキチマダニと、昨日、別の場所で捕獲してあった、タカサゴキララマダニのメスを一緒に並べてみた。
写真画面左の一番でっかいのが、タカサゴキララマダニのメス。ほぼ円形の体は直径5ミリはある。
画面右側の小さい5匹がキチマダニ若虫で、上のひときわ大きい(2ミリちょっと)のがメス成虫かと思われる。
タカサゴキララマダニは、昨日、都城市、安久児童館の小学生のお友達が草むらで見つけたもの。
「先生、これなんですか?」と、私に見せてくれたときの状況が、下の写真。
写真のように草にしがみついていた。あとでわかったことだが、この状態ですでに死んでいた。
こんなでっかいマダニを見るのは私も初めての経験だったが、
このタカサゴキララマダニによる人への吸血被害はかなり多いようだ。
厄介なのは、こういったマダニに吸血されてもすぐには気付かないところだ。
犬の場合、マダニ予防によく効く薬があるが、けっこう値段もする。
それでも予防策があるから良いものの、人の場合はそうもいかないようだ。
草むらに這いつくばったままの姿勢で長時間に渡って撮影することもよくある私のような者は、
とくに気をつけなければならない。