0750 探訪あいち 矢作川リバーサイドサイクリング(左岸編) (original) (raw)

■2019(令和元)年5月2日(木・国民の祝日) 晴

令和の時代、愛知県サイクリング協会として、最初の探訪あいちです。
また、私自身としても、新時代最初の、そして、今年最初の探訪あいちとなります。

参加者は18人と大所帯となりました。全員が50歳以上と、熟年集団です。

今回の探訪あいちは、2017年10月に雨で中止となった企画を再現したもので、内容はそのときと全く同じです。

集合場所は矢作川左岸に最も近い、名鉄岡崎公園前駅。集合時間の1時間前に改札を出ましたが、既に集まっている方がいます。

東京都町田市から参加された方がいました。実家が岡崎市にあって、帰省ついでに参加されたとのことです。わざわざありがとうございます。

矢作川は長野県の平谷村に源流を発し、豊田市岡崎市西尾市安城市碧南市を流れる118kmの一級河川です。
矢作の名は、矢作橋の周辺にあった矢を作る部民のいた集落に由来しています。矢に羽根を付けることを「矧(は)ぐ」と言ったことから「矢矧(やはぎ)」となり、後に矢作へ書き換えられました。伝承によれば、日本武尊が東夷征伐の際、川の中州にあった竹で矢を作り勝利したことから「矢作川」と呼ばれるようになったとされます(Wikipediaより)。

今回は国道1号の矢作橋付近から河口までを往復するサイクリングです。

堤防道路に出てびっくりしました。横殴りの風、否、暴風です。
真横からの突風で、うっかり気を抜くと、堤防道路から落ちてしまいそうです。
風が吹く方向に体を預けるようにして走らないと行けません。
向かい風でないことが、せめてもの救いでしょうか。

道路脇には河口からの距離表示が200mおきに設置されているので、現在地の目安がつきます。

岡崎市から西尾市に入ると、矢作川左岸一体に茶畑が広がります。
緑だけではなく、黒いカバーに覆われている畑もあります。この黒い覆いは「寒冷紗(かんれいしゃ)」というそうです。
抹茶と煎茶は同じ茶の木から作られますが、栽培方法が違うのです。煎茶の茶葉は日光をたっぷり浴びて育つのに対し、抹茶の茶葉はある一定期間(4月上旬~5月)黒い覆いをかけて育てられます。この覆いをかけることによって日光を遮られた葉は、太陽光を求めてぐんぐん真上に伸びていきます。葉肉を厚くする栄養分が枝が成長するのに使われるため、葉は薄く柔らかくなり、渋みの成分(タンニン)が少なく、旨み成分(テアニン)の多い、抹茶に適した高級茶葉になるのです。

さらに下って、河口付近になると、潮干狩りや、魚の餌を捕るという人達が大勢いました。

川の長さの起点となる0m地点から2.2km下ったところが、終点となります。
ここからは、知多半島武豊火力発電所佐久島篠島日間賀島渥美半島などが一望できます。対岸には碧南火力発電所のブルーの建物が目に入ります。

昼食はみそラーメン専門の「みそ善」にしました。この辺りには他に中華料理屋ぐらいしかないからです。
予約もなく、開店直後に18人ものサイクルジャージ姿のおじさんたちが入店してきたので、店の人も少し驚いたようでした。
札幌、八丁、信州、西京などのみそラーメンがあります。
私は下見の時に札幌みそラーメンを食べたので、今日は西京みそラーメンにしました。この地方では珍しい白味噌ですが、とても美味しく頂きました。

帰路もやはり、強い風に見舞われました。
天気も良かったので、風さえなければ最高のサイクリング日和なったのですが。

お茶の『香嘉園』で、抹茶アイスを食べました。自家栽培の抹茶を使ったアイスクリームです。スプーンを差すにも難儀するくらいカチカチに凍っています。
店員さんによると、メイン道路から離れた人通りの少ない場所に店があるため、立ち寄ってその場で食べるお客さんが少ないので、ソフトクリームは売っていないそうです。アイスクリームだと、家に持ち帰った頃に溶けて食べやすくなるとのことです。

今日は八十八夜で、これから本格的な茶摘みシーズンに入ると教えてくれました。
店頭には100g2千円もするような高級茶葉も売られていました。
一見大変高そうに思いますが、ペットボトル500ml当たりにすると50円程度で作ることができます。逆に言うと、ペットボトルのお茶が、いかに高いかがわかります。
私はあまりペットボトルのお茶は購入しません。最近は色々な種類の水筒がありますから、自分で作ったお茶を持ち歩くようにしています。

最後に、真宮遺跡(しんぐういせき)に寄ります。
真宮遺跡は、縄文時代晩期(今から約3,000年前)から鎌倉時代(今から約700年前)にかけての複合遺跡です。矢作川左岸、乙川の南に位置し、1973(昭和48)年に区画整理事業に伴う工事中に発見され、平野部における大規模なものとして注目され、1976(昭和51)年に国の史跡に指定されました。

ここで、大安の西川さんが乗っている『MAEDA』ブランドの自転車が話題になりました。岐阜県土岐市にあるサイクルテクニカ・マエダで製作してもらった自転車だそうです。
私は初めてお目にかかる自転車です。
マスプロメーカーの自転車は、ほとんど台湾や中国製となってしまいましたが、日本には数は少ないながらも、このようなフレームビルダーによる自転車があるのは嬉しいことです。

皆さんのご協力で、予定より早く岡崎公園前駅に戻ってくることができました。
時間があったので、自走で帰る方も多かったです。私も名古屋まで30kmほどペダルを回して帰宅しました。

【サイクリングコース】
岡崎公園前駅(午前8時30分)⇒ 渡橋 ⇒ 美矢井橋 ⇒ 美矢井橋運動公園 ⇒ 小川橋 ⇒ 志貴野橋 ⇒ 米津橋 ⇒ 上塚橋 ⇒ 矢作川西尾緑地 ⇒ 中畑橋 ⇒ 棚尾橋 ⇒ 矢作川大橋 ⇒ みなとまち緑地 ⇒ 〔昼食〕⇒ <折り返し・往路と同じ> ⇒ 真宮遺跡 ⇒ 岡崎公園前駅・解散(午後1時45分)
所要時間:5時間15分
距離:58km
高低差:15m

使用自転車:Bianchi AXIS シクロクロス
走行距離:90.1km

【参加者】
deepportさん、高浜の石川さん、アロンさん、加藤賢一郎さん、川合静夫さん、ミシガンさん、Gconさん、くらぽんさん、大安の西川さん、尾野藤泰弘さん、安城のS山さん、青のタイレルさん、へたれのBHさん、hbさん、安城市のテラダさん、鉄のGIOSさん、西尾の三浦さん、幹事(まつぼっクリ) 計18人

【参加者の声】
安城のS山さん>
幹事さん、参加の皆さんご苦労様でした。
米津橋から離脱し、無事我が家に到着しました。背割り堤を思わせる横風(大袈裟でした)大変でした。
残りのお休み事故のないように。

<大安の西川さん>
幹事さん参加されました皆さま方、楽しいサイクリングありがとうございました。
行きは風と鼻水との格闘でしたが!
その後走ってご褒美ラーメン屋さん、初めて八丁味噌ラーメン注文、これ又とても美味しかったー。少し走って抹茶アイスは、固くて外に出て太陽にあたりながらの作業でクリア・・・
真宮遺跡での雑談自転車のパーツのあれこれと!
この日はトラブルも無く無事終わりありがとうございました。
この後の連休は自転車と別の世界です。

<高浜の石川さん>
幹事様、探訪企画・引率ありがとうございました。
平坦なコースだったので楽に走れると思っていたのですが、「桜道」以来の強風でぐらついたりして大変でしたね。
また、西三河での探訪お願いします。
スタート地点近くの岡崎公園の五万石藤がきれいだったので、探訪が終わった後、自走での帰りにちょっと遠回りして藤の名所である安城の城藤園、碧南の広籐園を回って見に行ったんですが、時期が過ぎたのか、木が弱っているのか、風で傷んだのか、なんだか残念な状態の藤の花でした。