リタイアと介護保険、その制度について (original) (raw)

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ゲームは1日1時間!の高橋名人が、介護保険料の高さにご機嫌ナナメです。

高橋名人「介護保険払えって書類が来た」高額の保険料明かし「高過ぎ」「恐ろしい」「びっくり」と反響

名人は「65歳になったら、介護保険払えって書類が来たよ」と投稿。「11ヶ月分で18万弱。なんかさぁ…」と、高額の保険料に肩を落とした。

確かに、介護保険とか健康保険とか年金などの強制的に国に持っていかれるお金が面白くないのは分かります。

でも、私個人の経験からすると、これはやはり必要なお金だし、所得や居住地 によって大幅に保険料が異なっているということも伝えないとフェアではありません。

そこで今回はリタイア(定年・早期問わず)と介護保険について考えることを述べていきます。介護保険の肩を持つようなことを述べるし、制度の説明が大半なので、それが嫌な方はブラウザバックして下さい。

高橋名人の保険料について

高橋名人は現在、東京都港区のゲーム会社に勤めておられ、ブログにも東京の天気の記述が多いので、おそらく23区内なのでしょう。11ヵ月で18万弱ということは、年間だと19万円強。

例えば、新宿区だと、この程度に該当する保険料があり、

介護保険料の決まり方:新宿区

本人の合計所得金額がXXX万円以上XXX万円未満

基準額×2.45 194,040円

といった具合です(所得金額範囲の具体的な値は自己規制)。もちろん他の区の可能性もありますが、とにかく、所得だけで数百万あるということです。

高橋名人に同情している方々のうち、これだけの所得を、しかも65歳にもなって得ている方というのは、一体どれだけおられるのでしょうか。

名人はそのくらいの所得があって、しかも男性の平均健康寿命まで10年を切っているのですから、保険料がその程度になるのもやむなしだと、私は思います。

一般の介護保険料について(65歳以降)

ちなみに、新宿区であっても、年金収入のみの世帯であれば、もっと保険料は安く、詳しくは述べませんが、大半が年額19,800~87,120円の範囲に収まるはずです。

やっかいなのは、介護保険料の仕組みが自治体ごとに全く異なることです。そもそも保険料の基準額となる数値(月額)が、自治体ごとに全然違う。

65歳以上の介護保険料はいくら?自治体ランキング : 読売新聞

介護保険料の地域マップもあります。

65歳以上の介護保険料改定 大阪市なぜ高い?地域差調べると… 全国マップをNHK作成 介護サービス利用状況は | NHK | 厚生労働省

保険料の高さの理由として「介護対象者が多い」「介護サービスが充実している」の二通りあり、後者ならいいのですが、前者だとちょっと・・・という感じですね。

ちなみに東京23区は区毎に保険料が設定されています。

***

やっかいなのは、基準額だけでなく、所得による保険料の段階の分け方も自治体により全然違うことです。例えば、

キリが無いので、この辺でやめておきますが、もう少し統一感があってもいいんじゃないか、と思わざるを得ません。

特に、働いたり投資したりなどで、年金以外の所得を狙っている方は注意が必要です。皆さんも、お住まいの自治体の介護保険料をネットで調べてみてはいかがでしょうか。

自己負担額と高額介護サービス費の制度

【2024年最新版】介護保険の負担割合(1~3割)はどのくらい?預貯金や所得ごとの計算方法

65歳以降の介護自己負担割合は1~3割です。所得が160万未満なら1割なのですが、160万以上だと2割になる危険性があります。年金の繰下げ受給をしようという方は、この点注意です。ただ、1割負担が永久に続く保証はありません。

あと、介護保険には1ヵ月単位で利用限度額があり、これを超えたサービスの利用は全額自己負担になることにも注意。

とはいえ、介護サービスの1ヵ月の支払い上限額というのも決められています。要は、高額医療制度の介護版ですので、介護費用が青天井になることはありません。

高額介護サービス費の支給など | 助成・相談など | 渋谷区ポータル

(抜粋)

住民税課税世帯

世帯全員の住民税が非課税

介護保険の必要性

私には、実際に介護サービスを受けている知り合いがいました。その詳細は、ここには書きません。

ただ、次のことは言えると思います。

親類の誰かが要介護状態になったとき、介護サービスが受けられなかったら大変です。介護サービスと同じことを、親類の誰かが行わなくてはならなくなります。親類の誰かが、遠隔地から通い詰めになったり、望まぬ退職に追い込まれる可能性さえあるのです。

あなたは大丈夫だったとしても、親類の誰かが要介護状態になったとき、その親類全体を守る機能が介護保険にはあるのです

***

もし介護保険が無く、自費で介護のための蓄えを作ろうとする場合、どこまで想定をするかにもよりますが、おそらく数百万は下らないと思います。そんなお金、誰にでも作れるものではありません。当人に蓄えが無かった場合、親族で負担するということになってしまうのです。

結局、保険制度を採用し、被介護者となる可能性が高い高齢者が厚めに保険料を支払っていくのはしょうがないんじゃないかと。

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