中2で学習する『平家物語』!「扇の的」と「敦盛の最期」自分はどっちを習いたかっただろう? (original) (raw)
この前、息子と図書館に長時間いました。
その時座った席の近くに、
小中学校の教科書見本が置いてありました。
国語が好きだった私は、
「平家物語って中2で習うよな〜」
と思い、
置いてあった中2国語の教科書
4冊を見ました。
光村出版
東京書籍
教育出版
です。
前者2社は「扇の的」
後者2社は「敦盛の最期」
を採用してました。
2、2だな〜などと思いつつ、
自分が中学生の時、
どっちを習えてたら嬉しかったのかな?
と、心に疑問が浮かびました。
結局、結論は出てません。
実際、自分が中2で習ったのは
「扇の的」でした。
中1で「竹取物語」を古文で習いましたが、
「平家物語」は、それとは違う響きで、
「声に出して読むのがすごくかっこいい文章だなぁ」
と感じた覚えがあります。
実際、琵琶法師が語り伝える
和漢混合文の軍記物語なので、
響きが良く耳に入りやすい文なんでしょうね。
前文の「祇園精舎の鐘の声〜」は、
多くの方が暗唱したのではないでしょうか?
現代にも通ずる
「諸行無常、栄枯盛衰」
の平家物語。
「扇の的」でも、
源氏と平氏のそれぞれの振舞いが
いろいろと物語っていますよね。
「敦盛の最期」は
大人になってから読み込みました。
学習する中で
「敦盛の最期」は中2位だと理解しにくくて、
「扇の的」のがわかりやすいだろう
という意見があることを知りました。
果たして、どうなんでしょうか?
国語に関しては、
わかりやすいことだけが
学習でもない気がします。
学習していたことが人生のある時点で、
「ああ、そういうことだったのか」と
繋がることもあります。
「敦盛の最期」は
武士の見本?というか、
信念がある高貴な人のプライドが
ひしひしと伝わってきます。
熊谷次郎直実が
いろいろ言うのですが、
敦盛のひとこと、ひとことが、
端的で重みがすごいです。
あれほどの若さでそのことば。
自分の死を悟り敵に話すことば。
「あっぱれ」です。
こんな感想を持つので、
「敦盛の最期」を先に習っていたら、
「扇の的」よりもこっちのが習いたかったと
思ったかもなーとも思います。
その時の担当の先生の指導の仕方にもよるでしょうしね。
とりあえず、答えは出ないんですが、
どっちも「この文章に出会えて良かった!」
とは思っています。
ですので、
今の子も、どちらを学習するにせよ、
先生も便覧などで
もう一つの話も紹介してあげて欲しいな
と感じました。
以前も中学の教科書のこと記しましたが、
教科書って、素晴らしい作品たくさん扱ってくれてます!
小学校や中学校、高校国語の時間って、
今思うと本当に贅沢な時間だったんだなと
つくづく思います。
一つの作品にたっぷり時間使ってますもんね。
今回の記事で、
懐かしい思い出に耽る時間を持てました。
ここまでお読みいただき、ありがとうございます♪