アンカロン、シンビットを調べてみた② (original) (raw)
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今日はVT/VFの第一選択薬の残りの1つ・シンビットを勉強したので書いていきます。
【シンビットについて】
・陰性変性がない
・腎排泄型のため腎機能低下患者には使用しづらい
・シンビットのQT延長は劇的(モニターしたで注意深い観察が必要)
(↑アンカロンのQT延長は軽度)
・シンビットは即効性が期待できる
→目の前で頻回の発作を起こしている状況ではまずシンビットの単回静注療法を行う
・用法・用量
①添付文書に書いている用法・用量↓
単回静注法:0.3mg/kg/5分→維持静注法:0.4mg/kg/時
②本で推奨している用法・用量
→もともとのQT時間や腎機能に応じて添付文書に書いている用法・用量の半量程度から投与
単回静注法:0.15mg/kg/5分→維持静注法:0.2mg/kg/時
P.181、シンビットHP
【シンビットの副作用対策】
シンビット使用時は心電図をつけQTをモニターする
・心電図モニターあるいは12誘導心電図で維持静注中にQT=500msecあるいはQTc=550msec程度に延長し、かつ治療対象不整脈が抑制されている場合は減量ないしは中止を考慮する。
・同一の点滴量を投与していても、突然にTdPが出現することがあるので、心電図モニターの監視を継続する。
⑤T波形の変化やQTcの顕著な延長(QTc>600msec)、かつ新たな心室性期外収縮の多発が認められた場合には、速やかに一旦中止する。
P.42、シンビットのHP
(感想)
当院にもシンビットは採用しており在庫もおいてありますが1回も触ったことないです。本には詳しくは書いてなかったですがアンカロンとシンビットの使いわけってどうやってやるんですかね?本に書いてある内容を加味すると速効性を期待するならシンビット、安全性をとるならアンカロンって感じですかね?あとは肝臓や腎臓の状態でも使いわけができるのかな?