山田あかねの一喜一憂日記 (original) (raw)
そんなわけで、3年にわたって、ウクライナに通い、撮影してきた映画ができました。
映画「犬と戦争 ウクライナで私が見たこと」といいます。
来年の2月に公開予定です。
少し前に情報公開になりました。
こちらがサイトです。
他にもいろいろ記事にしてもらったので、後半に貼っておきます。
実は昨日、ようやく映画が完成しまして、やっと報告できる感じです。
2022年2月にロシアからの侵攻が始まって、あー行かねば、行きたい、見なければと思い、4月に行きました。
行って見ると、戦争ですから、思うように動けず、何をどう撮るのかもわからず、あたふたの連続でした。
それでも、ある事件をきっかけに、ちゃんと撮らなければ…という思いにいたり、3年、通うことになりました。
初めのうちは、ポーランドとの国境に行くだけで、ドキドキしていたのですが、通ううちに、前線近くまで行ったり、ミサイルが落ちてすぐに行ったりするようになりました。
どこへ行っても、「ちゃんと撮影して、何が起こっているかを世界に伝えて」と言われました。
特に動物の命(犬ですが)をテーマにしているというと、「ありがとう、ちゃんと伝えてね」と言われることが多かったです。
私は報道出身でも、記者でもないのですが、現場に行って、起きていることを撮影するのは、だいぶやって来たので、とにかく、撮り続けました。
ナレーションは俳優の東出昌大さんにお願いしました。
彼のドキュメンタリー映画「WILL」を見て、非常に心動かされたからです。
猟師になっての苦悩や迷いがストレートに描かれていて、動物の命に対して、考え抜いた人だと思ったからです。
そんなわけで、ようやくできました。
これから、いろいろ情報をお伝えしていきますので、どうぞよろしくお願いします。
1.クランクイン
東出昌大がナレーションを担当! ドキュメンタリー映画『犬と戦争ウクライナで私が見たこと』2025年2月公開決
すっかり時間が過ぎてしまいました。
今年はお正月早々に能登半島に大きな地震があり、その取材と支援のために、何度か訪れておりました。
その際に取材した番組が放送になりました。ってもうオンエアは終わりました。
7月14日(日)14時〜14時55分
「ザ・ノンフィクション 猫をさがすふたり 被災地の猫物語」
(フジテレビ・関東ローカル)
7月28日(日)までTVerにてご覧いただけます。
番組について、取材もしていただいたので、[リンク](http://「ザ・ノンフィクション 猫をさがすふたり 被災地の猫物語」(フジテレビ) 7月14日%28日%2914時〜14時55分放送 TVerにて2週間(7月28日まで)、配信中です。 放送は終わりましたが、TVerでご覧いただけます。 番組の記事で取材してもらいました。 マイナビニュース 「能登被災者が迷い猫の捜索活動、誹謗中傷にも心折れず …取材Dが驚いた素人からの急成長」 https://news.mynavi.jp/article/20240713-noto%5Fcat/?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR2oyjnBtYRXqxgMSczoJAaUdP0UI2Opjtx1LpifBkHcRn3Oz5EiOba77hg%5Faem%5FFMyl-Xc9-dc45Bk5Zo4PDw)を貼っておきます。
7月2日からは三度、ポーランド経由でウクライナに行っておりました。
滞在中にキーウの小児病院にミサイル攻撃があるなど、
かなりシビアな状況でした。
とはいえ、キーウに知りあいも増えまして、地元の動物愛護団体を訪れたりして、
戦争状態のなかでも日常は続いていくことをあらためて思った次第です。
夏の後半はウクライナの映画の完成に向けて集中する予定です。
マイナビニュース
動、誹謗中傷にも心折れず…取材Dが驚いた素人から
三浦大輔さん演出の舞台「ハザカイキ」を見てきました。
主演が旧・関ジャニ8の丸山隆平さんとあって、会場は若い女性であふれてました。
主人公は週刊誌の記者。
芸能人のゴシップ記事を書いたり、密会写真を撮ったりする仕事です。
ターゲットは国民的アイドル(女子)。彼女の熱愛をスクープしようと張り付きます。
アイドルの実情、記者の生活などがそれぞれの立場で描かれていき、誰もがこの生きづらい世界で、なんとか折り合いをつけてやっていることが見えてきます。
芸能記者にも彼自身の生活があって、彼女や親友との微妙な関係が見えてくる。
なかでも親友との関係がのちに思わぬ展開を見せるので、興味深かったです。
親友を演じた勝地涼さんの演技が絶妙で、心揺らされました。
笑顔と冗談で、心の痛みをはぐらかすというか、はぐらかすしかない、ギリギリの状態が切なかった。
それをわかった上で、親友としてつきあい続ける主人公のずるさもわかる一方で、ずるさではなく優しさかな、と思ったり。
このあたりの性にまつわる機微を描くのはさすが三浦大輔さんだと思いました。
そして、圧巻はラスト近くのアイドルの謝罪会見。
これはもう、アイドルを演じた恒松祐里さんの度胸と演技力に圧倒されます。
いったい、いつのまに、こんなに恐ろしい社会になってしまったんだろうと思いました。
彼女にそんなことをさせているのは誰なんだろう。
(もちろん、彼女の意志で行っているんですが)
そこまでする必要があるのか、誰か止めることはできないのか。
自分もメディアで働いていますが、取材することの重さについてあらためて、考えてしまいました。
もはや、誰もがいつでもターゲットになる社会。
それはいったい、誰を幸せにして、誰が望んだことだったのか。
苦い思いをかみしめて、劇場を出ました。
ここ半年くらい、心血を注いできた番組です。
89分番組です。
「石田ゆり子 世界の犬と猫を抱きしめる イギリス編」
2023年12月29日(金) 21:00-22:29 NHKBS
2024年1月3日 (水) 19:30-20:59 NHKBS4K
かわいい犬たち、猫たち、
ハラハラドキドキのアニマルレスキューの現場
本当に動物が好きなんだなーと深く感心する
石田ゆり子さんの見たこともない姿
どこをとりましても、見所満載の
(どうしても、自分はしつこいから89分がっつりしている)
番組となりました。
年末、大掃除を終えて、ほっと一息の29日夜、
あるいは、
新年を迎えて、初心にきりりとなる3日夜、
ご覧ください。
(3日は4K放送です)
時の流れに身を任せているうちに、夏も盛りを過ぎてしまいました。
何をやっているんでしょうね。
6月はポーランドとウクライナに3週間くらいいまして、
7月はスコットランドに10日間くらいいまして、
8月は編集をやっていました。
そのようなわけで、sippoに記事を書きましたので、よろしかったらご覧ください。
これまで3匹と暮らしてまいりました、ゴールデンレトリーバーのお話です。
犬種にこだわるのは、どうかと思いつつも、彼らには本当に愛情を頂いて参りました。
ではどうぞ。
先日は、ハナコプロジェクトのインスタライブ、たくさんの方にご視聴下さり、
ありがとうございました。
前回よりも、技術面も内容も頑張れたかなと思っています。
ライブ後にはハナプロサポーターさんも増えまして、嬉しい限りです。
さて。
朝日新聞のweb版にて連載しています、sippoのウクライナの動物愛護について、記事が更新されましたので、お知らせです。
ウクライナ西部の都市、リヴィウの保護犬お散歩事情について書きました。
ご覧いただけると幸いです。
では、また!
さて、もうすぐ連休ですね。
今年はなんだか寒いですけど、連休は変わらずにやって来ますね。
そのようなわけで、ハナコプロジェクトも公開してもうすぐ1年です。
いやーなんとかやってきました。みなさまのおかげでございます。
お礼を込めて、インスタライブをしたします。
(前回2月には急遽キャンセルになり、ご迷惑をかけました)
さて、今回は……
5月1日(月)夜8時からを予定しています。
理事のひとりである四宮隆史弁護士に「動物保護と法律」をテーマにお話を伺います。
動物をめぐる法律について、基本の部分から伺っていこうと思います。
インスタライブの内容(予定)
*ごあいさつ
*ハナプロの活動報告
*ハナプロサポーター開始のお知らせ
*「はなぷろ通信 one by one」のご紹介
*「動物保護と法律」をテーマにトーク
* エンディング
出演:四宮隆史(弁護士)、石田ゆり子、山田あかね
【日時】 5月1日( 月 )夜8:00〜 (予定) 【開催アカウント】 @hanako_project
https://www.instagram.com/hanako_project
※視聴にはインスタグラムアプリのインストールが必要です。
フォローしなくても視聴は可能ですが、フォローして頂けると、ライブ開始通知が届きます。
アプリをインストールの上、是非、「**@hanako_project**」アカウントのフォローをお願い致します。
(類似アカウントにご注意下さい)
たくさんの皆様のご視聴をお待ちしております。
だんだん暖かくなって、気持ちもやや前向きになってきました。
さくらを見ると、今年のさくらをナツと一緒に見ることができなかったなーと思う。
こうして、毎年、見送ったひとを思う。
さて、備忘録として最近見たモノ、まとめておこう。
○映画「ザリガニの鳴くところ」
プロデューサーがリーザ・ウエザースプーンですから、フェミ的要素は期待したのですが、
なんというか、とても素晴らしかった。最初は、殺人事件の犯人捜しで始まるけれども、沼の近くに生まれて育つ少女の人生の過酷さと、しかし、自然の恵みの豊かさに圧倒されながら見る。沼のそばの家を捨てられないことに始めはいらっとしたけど、じゃあ、どこへ行けばいい?とも思えてくる。DVや育児放棄やアルコール依存やらあらゆる現代的な病を見せながらも、主人公の揺るぎなさに打たれる。「誰が誰を殺したか」とか途中、どうでもよくなる。
そして、ラストの回収のたくみさ。
一番心に響いたセリフは、
「自然界には善悪の概念などない」
というもの(このような意味のセリフ)。
見終わった後も何度も思い返してしまいました。
○韓国ドラマ「ザ・グローリー」
とりあえず、全部見た。いじめがテーマで、非常に壮絶。なんでここまでと思う。
途中で韓流っぽい恋愛がからむのもなんだか好き。
○映画「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」
アカデミー賞につられて、久しぶりに劇場まで。
アジア系俳優さんたちが大活躍だし、見た目の派手さの裏側に、移民として生きることのたいへんさが描かれて、心を打つ。が、さすがに展開がごちゃごちゃしすぎていて、ここまでしないとだめなのかなーとちょっと複雑な気持ちになった。
映画「デボラ・ウインガーを探して」のなかで、
「ハリウッドでは女優は35歳までしか役が回ってこない」
みたいな指摘があったけど、エブエブの主演は60歳のアジア系のミッシェル・ヨーですし、たくさん受賞して、時代は変わりつつあると思えてそれにはぐっと来た。
○「東京SWAN 1946」
TBSドキュメンタリー映画祭の存在を初めて知って、見に行く。
監督は宮武由衣さん。テレビドラマ「ファーストラブ」がとても良かったので。
バレエにあまり詳しくないけど、宮尾俊太郎さんがとても魅力的だった。
作っていく過程での葛藤をもうちょっと見たかった。
○「魂の殺人〜家庭内・父からの性虐待」
おなじく、TBSドキュメンタリー映画祭にて。
実父から性虐待を受けた女性による告発をたどっていく。実父が登場したのには驚いた。
よく撮れたなあと。声なき声に光をあてるというか、ドキュメンタリーの基本のような作品。シンプルだけど、見ていると胸に迫るものがあった。
○ETV特集「沖縄の夜を生きて〜基地の街と女性達〜」
ああ、これもシンプルなのに力のあるドキュメンタリー。
これまで語ってこなかった人が、自分の話をする。夜の街で働いていたことを恥と思って、話せなかったひともいるという。でも、全然恥じゃないです、貴重な話です、どうか、聞かせてください、という気持ちになった。
語られてこなかったことをきちんと聞くことは本当に大事だなと思った。
登場する女性たちがみなさん、生き抜いたという感じで清々しく、頭を垂れたくなった。
○Euphoria ユーフォリア シーズン1,2
いやーつらくてきついお話でした。
薬物依存症の女子高校生が主人公でトランスジェンダー、同性愛や暴力、とにかく、いろいろなテーマが次々と出てきて、でも、あまり解決されることもなく進んでいく。
映像と音楽がやたらかっこいいだけに、絶望的な気持ちが半端なく。
主演のゼンデイアさんは依存症なのにずっとカッコ良くて、演技もすばらしかった。
しかし、10代からこんな感じだったら、残りの人生、どう生きるのかしらと思わせる、終末感がありました。
自分の性的志向を隠して生きる父親が出てくるんだけど、隠すことでどんどん辛くなっていくのがわかり、やはり、セクシュアリティーは人間にとってとても重要だとあらためて思いました。
○「女は冷たい嘘をつく」@Amazonプライム
タイトルだけみたら、女性蔑視っぽいけど、いやいや、しっかりしたフェミ視点の
作品でした。
○「POWER」@Amazonプライム
まだ、途中ですが、世界中で虐げられた少女たちが、不思議なパワーを身につけ、
性暴力とか理不尽な性差別とかと対抗していく作品。
もうなんというか、超絶わかりやすいフェミニズム視点爆発の作品。
でも、それが小気味よくて。サウジアラビアまで出てくるのだから、本格的。
というわけで、世界中でフェミ的視点の作品が展開されていて、頼もしいなあと思います。
日本ももう少しできたらいいよねー。
やりたいです。
と、これをまとめている途中で、作家の富岡多恵子さんの訃報を知り、
心が止まりました。
日本の女性作家でもっとも尊敬し、20代から30代にかけて、生きる支えでした。
手に入る著作は全部そろえたし、すぐに読みました。
そもそもフェミニズムに興味を持ったのも、富岡多恵子さんがきっかけでした。
「男流文学論」ふるえました。
それまで誰も言葉にしてくれなかった日本文学への違和感が全部書いてありました。
一度でよいからお会いしたかった。
なぜか、必ずお会いできるように思い込んでいた。
目が覚めたような気持ちです。
正直に言えば、富岡多恵子さんみたいな作品が書ける小説家になりたかった。
そのことを今更思い出しました。
まだ、間に合うかな。
ずっと作品を胸に抱いていきます。
ありがとうございました。
朝日新聞のsippoで連載している、
ポーランドとウクライナに行った時のことを書いた記事が更新されたので、お知らせです。
ウクライナ中部の都市、タルノポーリの野良犬施設に行った時のことを書きました。
思い出すと、じんわり悲しくなります。
<http:// https://sippo.asahi.com/article/14867181>
記事でも書きましたが、小川敦子さんが2月にご逝去されたと伺いました。
プシェミシルの日本文化センターでピアノを演奏して下さったときの写真です。
小川さんには通訳をしていただくなど、とてもお世話になりました。
物静かでお優しい方でした。音楽からは強い情熱を感じました。
ご冥福をお祈りいたします。
備忘録も兼ねて、最近見たモノを書いておきましょう。
映画「プラン75」@Amazonプライム
いやー恐ろしかったです。
75歳になったら自殺できるシステムのある社会を描いていますが、画面もずっと暗いですし、「年老いて、仕事なくて、お金なくて、友人や家族がいないと死ぬしかなくなる」という気配をこれでもかと見せて下さる。いえ、希望のようなものも描かれているので、それで終わりではないですが、先のことを考えるとすっかり恐くなりました。
同時に、これは、多くの若いひとの間で共有されている感情なのではと気づき、さらに恐くなりました。つまり、「年取ったひとは早く死んでもらっていいですか」という感覚ですね。
成田悠輔さんが「老人の集団自決」を薦めるような言動をして炎上していますが、それも含めて、「役に立たない老人は早く消えてほしい」という考え方が、突飛なものではなく、共有される感覚として、社会のなかに通底しつつあるということ。
そういう背景がないとこのような映画はなかなか発想されない。
しかし、私などは、あまり気づいていませんでした。「老害」という言葉は耳にしてきましたが、まさかこれほど共有された思いであったとは。
それをくっきり見せてもらいました。
映画「燃ゆる女の肖像」
「プラン75」を見た後では、ひそやかな燃えるような恋の思い出はむしろ平穏に見ることができました。やたら女優さんたちが美しい。整いすぎていて、やや遠いものを感じました。
はっ、大事なものをいくつも書き忘れました。
映画「SHE SAID」
#ME TOOのきっかけとなった、ハリウッドの映画プロデューサー、ワインスタインを性暴力で告発するまでの、NYタイムズの記者2名の奮闘を描く作品。
淡々と事実をつなげていく手法と、性暴力のシーンを描かないという強い意志を感じて、
かっこいいなーと思いながら見ていました。
性暴力のシーンって、それが告発のためであっても、そのシーンそのものが性的に消費されてしまう可能性があって、真に迫れば迫るほど、それを強めてしまう。
だから、描かないという選択はとても大事。
強烈な性描写を「映画のウリ」にする場合もありますから。あたかもそれが何かを映し出したかのように賞賛されて。
そういう可能性を充分知った上で、拒絶している潔さに感服しました。
2週間で公開が終わってしまったことが悔やまれます。
続けて、「SHE SAID」のマリア・シュラーダー監督が撮った映画「アイム・ユアマン 恋人はアンドロイド」も見ました。
こちらも苦いけれど、まだ、誰も描いてこなかったテーマに斬り込んでいて心に迫りました。
女性主人公がアンドロイドの恋人と出会うお話です。これを見ていると恋愛や欲望っていったいなにか?という本質に迫られてしまいました。よくできたアンドロイドがいたら、OKなのではないか。(いや、そうでもない、という反語的な)
マリア・シュラーダー監督はドイツの女優さんであり、脚本家さんでもある。
Netflixで見た「アンオーソドックス」も素晴らしかったし、独自の視点としっかりした演出で
見応えのある作品を作る方だなと。
でも、なぜ「SHE SAID」はハリウッドの女性監督が撮らなかったのか、と。
UNEXTで見た「ホワイトロータス」面白かったー。
高級リゾートホテルで起きる群像劇ですが、辛らつで辛らつで。
シーズン3を心待ちにしています。
続いて「キリングイブ」もビンジしました。
滑り出しは面白かったし、サンドラ・オーは楽しくて魅力的なキャラクターだし、ジョディ・カマーさんの美しすぎる壊れっぷりと絢爛な衣装は惹かれましたが、回を経るごとに「それはつじつまが合わなさすぎでは」という気分になりました。
評判のよいものを続けようとするとシナリオに無理が出てくる、という悲しみを感じました。
あとはNetflixで「the sinner」シーズン1をビンジしました。
ううむ。
暖かくなってきたので、映画館に行きたいですね。