『明けない夜はない』なんて嘘だと思ってた (original) (raw)
幼稚園、学校では、対人関係などに問題はなかったのですが、小さい頃から家ではグズグズさんだったり、トイレの失敗(TVの前でおしっこを漏らし『ここがトイレだと思った』とか)があったり、イライラして爆発したように怒り出したりはあったのですが、2年生くらい?この頃から徐々に激しくなってきたと思います。
まさか、息子が発達障害だと思ってもいなかったし、この頃の私は発達障害という言葉も知らなかったので、怒る日が多かったと思います。
『ウソをつく、約束を守らない、人に意地悪をする』これだけは、譲れず怒っていたと思います。この頃から、私のHSPの特性なのか?性格なのか?も息子や娘にとって、悪影響だったのかも。。。と今になって思います。
ある日、家族で買い物に行った時、息子がおまけの付いたお菓子を服のお腹の中にスッと入れ、外に出ようとしたのです。『何してんの?』と言うと、『外でじっくり見てみたかった』と言ったのです。
『お金を払わないと!泥棒になってしまうでしょ!」と言うと、冷静に『外で見ようと思っただけ』と言ったのです。
それは、明らかに万引きをしようとした態度ではありませんでした。
おかしい。。。なんか、この子おかしいと思ったのです。
家族で買い物へ行くと、好きなお菓子1つは買ってもいいといつも言っていました。この日は、娘の習い事の発表会で、息子も朝から付き合ってくれていたので、好きな物買っていいよ、わーいって感じだったのです。
その場でも、これは万引きという行為で、してはいけない事だと説明しました。家に帰っても、なぜなのか聞いても『外でじっくり見たかった、取るつもりでは無かった』と万引きはいけないという事もわかっているのです。
じゃ、なぜ?なんで?
この日から、私は今までの息子の理解出来ない事を思い出し、検索しまくったのです。
小学2年生になり、担任の先生が変わりました。
セミロングの髪で、すらっと背の高い女の先生。学生時代はスポーツをしてただろうな〜と思わせる感じの先生でした。
なんと、この先生になって、漢字の宿題で初めて『はなまる』をもらえるようになったのです。字が綺麗になったからではありません。1年生の時と字は変わりないけれど、『はなまる』をくれる先生だったのです。
息子も嬉しそうでしたが、私の方が大喜びだったと思います。
相変わらず、宿題に時間はかかるけど、1年の時よりは宿題に関する私のイライラも減っていたと思います。
ある時、1年の担任の事を思い出した時、ふと思いました。先生も人間だもんな〜と。
1年生の担任は、小さな子供3人の男の子がいる先生でした。小さな子供が3人いて、担任を持っているのって、大変だろう。。。あの❌はストレス発散だったのか?
いや、嫌われてた?
体操服に着替えるのが遅いからと授業を受けさせてもらえたかったこともあったし、なんでもちゃんと出来ない子は嫌いな感じだったな。。。
この頃の息子は、宿題に問題があっても、友達関係や学校生活に特に問題はありませんでした。この頃から娘と喧嘩が増えたかな?
転院の話の前に小学低学年の頃の息子の事を書こうと思います。
1年生→幼稚園の時は、のんびり屋の優しい息子が1年生になり、急に自分の事は自分で!いう生活になり、すごく戸惑ったんだろうなと今なら思えます。
でも、その時の私も担任の先生も1年生になったのだから出来て当たり前、出来ないとなぜ出来ないの!と接してしまっていたように思います。
特に、うちは双子でもう1人の娘は出来るのに、なぜ息子は出来ないの?と。
発達障害は、育て方でそうなる訳じゃない、脳の機能の問題と言う事は知られていると思います。でも、その特性をきちんと理解されずに周りの人が接すると悪い方へいってしまうと私は思います。いわゆる二次障害に。
息子は、この先、二次障害にいってしまいました。
1年生の頃は、漢字ドリル、算数ドリル、本読みがセットのように、毎日宿題で出されます。
算数ドリルは、まぁ早く出来るのですが、問題は漢字ドリルです。ノート半分に漢字をめいいっぱい書きます。先生も忙しいのでしょう、たくさんの生徒のノートを見るのでしょう、大きな❌を一つ、ノートめいいっぱいにかかれてやり直し。それを何故か、消しゴムで消して、そのページに書き直しをさせられるのです。
子供の力で、5Bで書いたものを綺麗に消せるわけがないのに。ちゃんと消せずにもう一度書いても、また大きな❌。また消してのやり直し。。。私が消しても、もう綺麗に消せことなんて出来ません。
先生に『違うページに書き直していいですか?その方が、どこがどう綺麗に書けてなかったのかわかりますし、汚いノートに書き直しても見ずらいでしょ』と聞いてみたら、『ダメです。決まりなので。』と即却下。
なので、宿題は2時間も3時間もかかるのです。学校から帰っての2時間3時間は辛いと思うけど、やらなければ!やらさなければ!と私がムキになってたと思います。
今、振り返ると、みんなと同じように育てなければ!将来、中学校、高校に行けないのじゃないか?先の心配ばかりして、今を考えて無かったように思います。
やっと検査の日が来ました。
検査は息子1人で受けます。
私は数時間、病院の外で時間を潰していました。
検査結果が出るのは、また数週間後。
すでに、病院にあまり期待しなくなっていた私なので、何も考えず数週間を待ちました。
検査結果は、やっぱり「発達障害でしょう」と言われました。
息子は、知的問題はないけれど、検査項目のバラつきが多い。
たしか、8歳の時に検査を受けたのですが、5歳くらいレベルの項目や10歳くらいレベルの項目があると。
あーだから、やけにわかってる様に言う時があるのに、8歳でそれが理解出来ないの?と思う事があったのか!と、謎が解けた感じでした。
この時期の問題行動は、以前の記事でも書いたように
①忘れ物が多い
②宿題に時間がかかる
(毎日漢字ドリル計算ドリルに2時間から3時間かかり、それでも漢字ドリルは全部❌をもらってきて、次の日は昨日のやり直しと今日の宿題)それをする息子も大変だけど、それに付き合う私も気がおかしくなってました。
③イライラしてか?大暴れする(物にあたる→この時はまだ物でした。いずれ自傷行為になっていきました)
④ウンチを漏らす
大きな問題行動はこれくらいかな。。。
この病院(Kクリニック)には、1年くらい月1くらいで通いました。
いつもパソコンに向かって話をする先生で「薬飲めてますか?次は何月何日ね」で終わり様な診察だったので転院しました。
▶︎▶︎次は転院のお話をします。
私はこの時期、自営業を始めたばかりで、すごく忙しい日々でした。
もし、もう少し早く息子の発達障害がわかっていれば、自営業をしていなかったかもと思います。
正直、あまり覚えていないのです。
予約をとってから、待ちに待った受診だったのにです。
多分、受診した経緯を話し、生まれてからの事や困ってる事などを話して、「一度、検査をしてみましょうか」と検査の予約を取ったと思います。
その検査も1ヶ月後だった記憶はあります。
「えっまた待つの。。。」
育てにくい息子とどう接したらいいのか?
息子も私も楽に生活するにはどうしたらいいのか?
良い回答がもらえると期待し過ぎたのかもしれません。
すごくがっかりした記憶が。。。
受診したら、これまでの毎日の苦労が減ると大きな間違った考えを持っていた事を反省した事は覚えています。
これから、長い長い、息子との戦い、自分との戦い、学校でのトラブル、家族とのトラブル、誰にも理解してもらえない日々が続くという事は、まだ想像していませんでした。
とりあえず、次の検査まで出来る事をやってみよう。
発達障害に関する記事や本を読みあさりました。
だけど、発達障害と言っても、いろんな症状や特性があり、息子にぴったりで、私が求めている答えはありませんでした。
うちの息子と娘は双子で極小未熟児で生まれました。
(極小未熟児で生まれた時の事は、また後日書こうと思います)
幼稚園を卒園するまでは、小さく生まれたからか、のんびり屋さんだなぁくらいしか感じず、先生から成長で指摘をされた事もなかったのですが、小学校に入ってから、徐々になんだか育てにくいなぁと感じ初めていました。
だけど、私には姉がいて女姉妹なので、男の子の事はよくわからず、男の子だからなのかな?としか思っていませんでした。
でも、小学生になって、あまりにも「ん?」と思うことが多過ぎて、ネット検索したら「発達障害」「ADHD」のセルフチェックにほぼ該当したのです。
「ん?」と思うことは、「宿題に2時間も3時間もかかる」「朝、筆箱をいっぱいにしても、帰ってきたら1本しかない」「忘れ物が多い」「片付ける事が出来ない」などなど。
その時の気持ちは「あーこれだから育てにくいと感じていたのかー」とホッとした気持ちと、ADHDってなんなの?これからこの子はどうなるの?という不安とでいっぱいでした。
育てにくさをずっと感じていて、怒ってしまう事も多くて、私も辛かったし息子も辛いだろうし、とりあえず病院へ行こうと思い、児童精神科を探しました。
何件か電話をしてみたのですが、どこの病院も予約を取るのに数ヶ月待ち。
電話対応が優しい感じで1番早く予約が取れる病院に行く事にしました。予約が取れたのは3ヶ月後だったと思います。
nicoです。
50歳を過ぎて、今までの事、これからの事を書いてみようと思いました。
自己満足で書くのですが、もし誰かの目にとまり、少しでもその人の力になれたら嬉しいです。
最近、自分がHSPとわかりました。
そんな私のこと。
発達障害の息子のこと。
B型女子の娘のこと。
家族はこの3人+元保護犬の犬1匹です。
よろしくおねがいします。