永嶋サトシの迷子にならないPhotoshop (original) (raw)
迷子の原因
Tipsを先行してしまったので、このブログのタイトルが不思議に思われる方も多いでしょう。
実は、Photoshopのキー操作はバージョンに寄って微妙に変化しているのです。
過去のバージョンのすべてを検証するには、まだ仙人の域に達していない小生では
不可能に近いので、とりあえずCS5での操作上の陥りやすい迷子を見ていきましょう。
日頃の私の口癖である、ショートカットの多用によって予期せぬ挙動(バグではありません)
に見舞われて、パニックを起こすこともあるでしょう。
一番多いのが、「enter」キーの連打による迷子です。
上の画像のようにツールオプションバーのボックスがアクティブになる操作が
「enter」キーなのです。
いろいろなオペレーションを実行するにあたって、決定するときに押すことは
基本だと思いますが、つい、一度で良いものを2回、3回と連打してしまうことって
ありませんか?
軽いデータで、すぐに結果が反映されるようなときは、こんなことはしないのですが、
やや重くて時間のかかる処理のときはついやってしまうことがあると思います。
これをやると予期せぬボックスが選択されてしまうため、次のショートカット入力を
すると変な結果が起きてしまうのです。
この作例では、ブラシツールの不透明度になっていますが、この状態で、描画色と背景色を
入れ替える「X」を入力してしまうと次の操作をしようとしたときに
こんなダイアログが出てきておこられてしまいます。
常にこれが頭に入っていると、自分の頭を軽くたたくだけで済むのですが、
よくわかっていないとパニックを起こしてしまいます。
(結構、セミナー会場で操作の途中、「あれ?」なんて言う光景を見ますよね)
もう一つ、良くある迷子が、移動ツールでレイヤーの絵を動かそうとするとき
このようなメッセージが突然出てくる。
そしてレイヤーパレットを見るとすべてのレイヤーが非アクティブ!!!
何でこうなるの?昔のバージョンではこんなこと無かったのに。
これは、複数レイヤーを選択できるようになったときからの現象で、
移動ツール以外のツールが選ばれているときに、レイヤーを移動しようとする
ショートカットの「コマンド」キーを押しながらドラッックすることになれていると
ツールが移動ツールになっているときにこれをやってしまうと起こる現象なのです。
このように、複雑な操作をすればする程、予期せぬ動きが現れることを
「迷子」と例えて、照会していこうと考えたタイトルがこのブログの名前なのでした。
ランダムにいろいろやっていきたいと思いますので、懲りずにおつきあいください。
by Alain_PROST
永嶋サトシ
広告写真を中心とした写真家を30年近く続けています。
IT系広告主が多かったため、黎明期よりデジタルフォトへ移行し、撮影のみならず画像処理、イメージ制作等を展開、書籍の執筆や、セミナーなどデジタルフォト啓蒙活動にも力を入れてきました。
今年が、デジタルフォトアプリのデファクトスタンダードであるAdobe Photoshop の生誕20周年ということも有り、記念にブログを始めることになりました。皆様の疑問にお答えできることを願って、少しづつ書き込んでいきたいと思います。
公益社団法人日本写真家協会会員
社団法人日本広告写真家協会会員
電塾本部運営委員
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at 2010-06-21 18:34 |
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