ゲームレビュー15 スーパーマリオブラザーズ (original) (raw)

ゲーム

タイトル:スーパーマリオブラザーズ

ジャンル:ファンタスティックアドベンチャー*1

対応機種:FC,GBA,3DS,Wii,WiiU,Switch

発 売:任天堂

備 考:Nintendo Switch Online版をプレイ

一言感想

ファミコン発売から2年後のゲームなのに結構モダン。今でもパロディされる程のゲームだが、意外と覚えゲーでもある

感想

スーパーマリオブラザーズシリーズの1作目。

今でも1-1のパロディがマリオメーカーで作られていたり、色々なゲームで作られるなど人気のあるゲームである。

さらに1985年のゲームであるがコマンドながらコンティニューがあったり、チェックポイントがあるなど意外にモダンなゲームである。

ただ、このゲームは「覚えゲー」の一面もある。特に4-4,7-4,8-4はノーヒントで迷路ステージを解かないといけない。

そして敵も嫌な配置が多いので覚えないといけない。

ストーリー

説明書にストーリーがある。

キノコ達が住む国にクッパの一族がやってきてキノコは色々と姿を変えられてしまい、それを治すのはピーチ姫しかいないので、さらわれたピーチ姫を救うというゲームである。

この時期のゲームは説明書にストーリーが書いてあるソフトも多い上、大体そういうゲームはストーリー重視じゃない。

なのでストーリーはあるようでないものだと思ってほしい。

ステージ

ステージは全32面である。32面は今のゲームや他のマリオシリーズからしてみれば少ない方だがステージの種類がかなり豊富である。

地上、洞窟、高台、城、水中と結構な種類がある。特に水中はファミコンのゲームで「ここまで水を表現できるのか」と驚愕した。

ただ洞窟ステージが全然少ないのでもうちょっと増やしてほしかった。後のシリーズではステージまるまる洞窟とかもある。

今のマリオの場合は海や砂漠などワールドごとに違うテーマのワールドであるが、今作はワールドごとに統一されておりステージ構成も3面が高台で4面が城など、ほぼ一緒である。

ただ、前述の通り城には迷路ステージがあり迷路をノーヒントで解かないといけない上、水中では後述するファイアマリオにならないと全く攻撃できない。そこは不親切である。

マリオ

今のマリオはブーメラン、マント、狸と色々変身できるが、今作はキノコを取ったあとに出現する花を取って変身する「ファイアマリオ」だけである。

ただ、ファイアマリオの火の玉は殆どの敵を一撃で倒せる上、水中の場合は唯一の攻撃手段になる。

しかし道中には敵が多いのでやられることが多い。なのでファイアマリオは維持が大変である。

その代わりに強い攻撃力になる。

操作

十字キーで移動、Aボタンでジャンプ、Bボタンでダッシュという「アクションゲームのデファクトスタンダード」を作ったゲームである。

さらにAボタンを押す長さでジャンプの飛距離が変わる。繰り返し言うがファミコンのゲームでファミコン発売から2年しか経っていない。

ただファイアマリオの時は火の玉を1回撃ってから走るという仕組みになっているので、存在できる火の玉は1つだけなので1球無駄にする事になる。

因みにAジャンプ、Bダッシュは「ファミコンマリオシリーズ」のみでスーパーファミコンの「マリオワールド」ではBボタンでジャンプ、Yでダッシュである。

SFC以降は「Bジャンプ、Yダッシュ」をマリオシリーズでも他機種や他社のアクションゲームでも採用している。

敵の種類はファミコンのゲームである上アクションゲームではあるがなんとクッパと色違いノコノコを含め「15種類」もいる。

この11年後に発売された同じようなアクションゲームの初代バイオハザードでも実はボス含めて8種類しかいない。

この中で難しい敵が「ハンマーブロス」と「ジュゲム」である。

ハンマーブロスはハンマーを投げる敵だがハンマーの軌道が結構ややこしいので避けるのが難しい上、踏もうとしてもハンマーを持ってる場合は踏めずにアウトになる。

そして高いジャンプをするので避けるのも踏むのも難しい。そして後半のステージにはしょっちゅう出る上、2匹出る事が多いので、しょっちゅう苦しむ。

ジュゲムはパイポと言うトゲゾーの卵を投げる敵で不定期に投げる上、高いところにいるため踏むのが難しい。色々なステージに出てくるハンマーブロスと違い出るステージは3ステージ位なのが幸いである。

音楽

音楽は意外とファミコンって感じのチープさである。

正直これは「ファミコンってチープな音しか鳴らない」って思わせてしまった張本人かもしれない。

実際の実力がわかるのは1年後の初代ドラクエである。初代ドラクエファミコンの音源だとは分かるが意外と色々な音が鳴ることを証明してくれる。

難易度

意外かもしれないが難易度は高い。実は中盤以降は結構やられてばっかりである。

中盤以降になると穴や敵の配置が意地悪な配置が多くジャンプの落下地点が敵だったり、1マスの穴だったり、ハンマーブロスが出現することがある。

ファミコンは高難易度のゲームが多いのでモダンなゲームのファミコンのゲームっぽいところではある。

総評

結構難しいが、このゲームには今やっても遊びやすい方に入る。

さらに1-1の設計は色々なゲームに影響しており大体のアクションゲームの1面はチュートリアル的なステージである。

そしてボタンのジャンプやダッシュの位置も後続のゲームに色々と影響を与えた。

このゲームが伝説のゲームと言われる理由も納得する。これがなければアクションゲームのジャンプやダッシュが変わっていたかもしれない。

*1:説明書に記載していたジャンルを採用