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友人に誘われて「わたしのかあさん」という映画を見ました。

この映画は現代ぷろだくしょんという独立プロの作品で、映画館ではなくいろいろな公的な会場で上映されているようです。

映画の内容は知的障がい者の両親を持つ主人公が小学生になり、周りの保護者と自分の親の違いに気が付きそれを恥ずかしく思うようになるのですが、両親の曇りのないまっすぐで分け隔てのない大きな愛に気が付いていくそしてはじめは馬鹿にしていた周りの人々の気持ちも変わっていくという感動的な物語です。

原作は障がい者の両親の娘でありいまは障がい者施設の園長になった女性が書いた「わたしのかあさん」という本で、それを映画にしたのはその施設に娘さんが通っていたという山田火砂子というなんと92歳の女性。

驚くことに、監督として映画を撮り始めたのは70歳からだとか。本当に尊敬します。

これまでに10本の映画を撮られているのですが、日本初の女医荻野吟子、小林多喜二の母、日本初の孤児院を作った石井十次、不良少年の厚生に尽くした留岡幸助、中国残留孤児の父山本慈昭、知的障がい児教育の母石井筆子、障がい者や高齢者のための施設をたくさん開設した高江常男など、自分のためでなく人のために尽くしてきた人々のことを映画にされています。恥ずかしながら私はほとんどの人を知らなかったのでこれらの映画を全部見てみたい。