『マッドマックス:フュリオサ』(※追記あり) (original) (raw)

監督:ジョージ・ミラー、出演(声の出演):アニャ・テイラー=ジョイ(ファイルーズあい)、クリス・ヘムズワース(三宅健太)、トム・バーク(津田健次郎)、アリーラ・ブラウン(遠藤璃菜)、チャーリー・フレイザー(小林ゆう)、ジョージ・シェヴソフ(佐々木省三)、ラッキー・ヒューム(大塚明夫/宝亀克寿)、ジョシュ・ヘルマン(佐藤せつじ)、ネイサン・ジョーンズ(西凜太朗)、アンガス・サンプソン(飯島肇)、ジョン・ハワード(玄田哲章)、ドラン・D・クルート(廣田行生)、デヴィッド・コリンズ(岩崎ひろし)、デヴィッド・フィールド(石住昭彦)、リー・ペリー(千葉繁)、ダニエル・ウェバー、クアデン・ベイルズ、エルサ・パタキー(橘あんり)、iOTAほかの『マッドマックス:フュリオサ』。PG12。

字幕版と吹替版の翻訳は、いずれもアンゼたかし。

文明が崩壊してから45年。砂漠のオアシス「緑の地」に住む少女・フュリオサは、凶悪なバイカー集団「バイカー・ホード」の長、ディメンタスの手下にさらわれる。やがて巨大な砦「シタデル」で水を独占し人々を支配するイモータン・ジョーの「子産み女」の候補となったフュリオサは、その知恵と技術を駆使してイモータン・ジョーの下でウォー・ボーイたちとともに輸送の任務に就く警護隊長となる。

この映画と『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のネタバレがありますので、それぞれ鑑賞後にお読みください。

2015年の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に登場した女戦士・フュリオサを主人公にした前日譚。

『怒りのデス・ロード』は大好きな映画で公開当時に4DXやIMAXで観て大感動したんですが、その後、フュリオサを主人公にしたスピンオフが作られる、と言われながら(コロナ禍のせいもあったんだろうけど)なかなか実現せず、9年後にしてようやく完成。

『怒りのデス・ロード』でフュリオサを演じたシャーリーズ・セロンに代わり、本作品ではアニャ・テイラー=ジョイが同キャラクターを演じている。

正直なところ、フュリオサといえばシャーリーズ・セロン以外に考えられなかったし、アニャ・テイラー=ジョイという女優さんにはアクション映画のイメージがなかったので意外なキャスティングに思えたのだけれど、でも彼女の目ヂカラの強さはとても印象的だから、シャーリーズ姐さんとはまた違ったフュリオサ像を創り出してくれるだろうと期待したし、「マッドマックス」シリーズの生みの親で前作の監督でもあるジョージ・ミラーが引き続き撮っているので、これはもう今年観たい映画の筆頭に来るような作品だった。

事前にいろいろ都合を合わせて、今回も4DX吹替版とIMAXレーザー字幕版を鑑賞。

某シネコンで4DX版を観たんだけど、上映が始まっても座席はピクリとも動かずイヤな予感がしていたら、しばらくして映像(地球が映ってるあたり)が停止、従業員の女性が出てきて「座席が動かなかったので初めから上映し直します」と言って、4DXの宣伝映像や『キングダム』の予告篇からまた始まった。今度は無事動いたし、上映中にはそれなりに激しく揺れたんで映画は楽しみましたが、ほんとに設備も従業員もポンコツですな(従業員は上映の初めから会場にいたのに、椅子が動いてないことに気づいてなかった)。

以前来たのは2年前の『**トップガン マーヴェリック**』の時だけど、その時には上映中にずっと左側のスピーカーから耳障りなノイズが出続けていた。ここは日本で4DXの上映が始まった頃にいち早くそれを導入したシネコンだけど、上映設備自体は正直あまりメンテナンスが行き届いているとは思えないし、もうちょっとちゃんとしてほしいんですが。

最寄りの駅まで結構距離があってシャトルバスで移動するので、上映終了時間がズレるとバス(ほぼ1時間に1本)に乗り遅れてしまうから、こちらはアクシデントを楽しんでる余裕もなくて。幸いわずかなロスだったので、ぎりぎり帰りに乗り遅れずに済みましたが。分刻みで行動してる身にもなってほしい。僕が住んでる地域では、ここ以外に4DXやってるところがないもんだから。

フラッシュ(ライトニング)やスモーク(フォグ)は出てたけど、最近ここではミスト(ウォーター)は出てない気が。服が濡れるのを防ぐためかな。顔に空気が吹きかかる効果(エアー)はやってましたが。

僕が4DXに慣れてしまったせいか、それとも以前ほどたくさんの効果を使ってないからかわかりませんが、10年ほど前の体験時の感動は残念ながらなかった。でも、4DXで観ておいてよかったですけどね。

…さて、気を取り直して映画の感想を。

吹替版はまったく問題を感じさせないもので、なかなかよかった。スキンヘッドに白塗りの山海塾みたいな若者たち“ウォー・ボーイズ”の声をお笑い芸人や桑田真澄の息子が担当していたらしいけど、それは声だけ聴いてもわかんないし気にならなかった。

別のシネコンでIMAXで観た字幕版とも違和感がなくて、字幕版と吹替版どちらもおススメです。いずれの翻訳もアンゼたかしさんが担当しているから、両者で台詞など大幅な違いはないし。

フュリオサは『怒りのデス・ロード』では本田貴子さんが声をアテていたけれど、今回はファイルーズあいさん。キャスト変更に合わせて声も若くなってますね(『怒りのデス・ロード』撮影時のシャーリーズ・セロンと『フュリオサ』撮影時のアニャ・テイラー=ジョイとでは10歳ぐらいの年齢差がある)。ファイルーズあいさんの声はアニャ・テイラー=ジョイさんのそれとも近いし、そういえばファイルーズあいさんはネット配信ドラマ「スター・ウォーズ:アコライト」でも声の出演をしていて(僕は観られませんが)、現在大活躍中ですね。

ところで、今回の悪役であるディメンタスは公開前はよくメディアで「ディメンタス将軍」と紹介されてましたが、僕は英語がわかんないから劇中で実際にどう言ってるのか知らないけど、字幕版と吹替版のどちらも「将軍」という翻訳は使われていなくて、ディメンタスは劇中では「総長」と呼ばれていた。珍走団ですかい(笑)

クリス・ヘムズワースは鼻を特殊メイクで高くしているんだけど、それは彼自身のアイディアなのだとか。なんであえて顔を変えようとしたのかはわかりませんが、素顔のままだとマイティー・ソーに似過ぎてるからだろうかw

ディメンタスは劇中でフュリオサに自分のことを「闇堕ちしたダーク・ディメンタス」と言っていたけど、いや、どう見ても「闇堕ちしたマイティー・ソー」でしょ(^o^) “ヴァルハラ”やヴァルキリー(映画の冒頭で少女時代のヴァルキリーが出てくるけど、彼女は『怒りのデス・ロード』で“鉄馬の女(ヴヴァリーニ)”の一人として全裸で囮になっていて、フュリオサと再会する)も出てくるし。ジョージ・ミラー監督の茶目っ気と悪意が楽しい。マーヴェル・ヒーローを茶化してるみたいで。

鉄馬の女といえば、映画の序盤にフュリオサの母、メリー・ジャバサ(チャーリー・フレイザー)とともに出てきてフュリオサ誘拐の男たちを追う女性を演じているのはクリス・ヘムズワースの妻のエルサ・パタキーだけど、彼女の出番はあれだけなのかと思っていたら、途中でディメンタスの配下になる顔に大きな傷を持った女“ミスター・ノートン”役も彼女が兼任していたのだった。

主人公の味方と敵の両方を演じてるの面白いよね。

前作ではヒュー・キース=バーンが演じたイモータン・ジョーを今回演じているのはラッキー・ヒュームで、彼は他にディメンタスの仲間で片目がない男、リズデール・ペルを演じている。

ネイサン・ジョーンズ演じるリクタスの兄で今回初登場の(なぜか『怒りのデス・ロード』にはいない)スクロータス役のジョシュ・ヘルマンは、『怒りのデス・ロード』ではウォー・ボーイズの一人“スリット”を演じていた。

いろんな俳優が一人二役以上って、スター・ウォーズみたいだよね。

ところで、主演のアニャ・テイラー=ジョイと彼女の少女時代を演じる子役のアリーラ・ブラウンが映画の中ではほんとによく似ていて、「あれ?いつの間に入れ替わった?」ってぐらいに自然に交替していたんだけど、でも実際のアニャ・テイラー=ジョイさんとアリーラ・ブラウンさんはそんなに似ていないんですよね。

あちらの美人女優はどうして皆さん面白い格好をするのだろうか

なのに、映画の中では最初に登場した時から「そっくり!」って思っちゃったんだけど、どうやらAI技術を使って二人の顔を徐々に似せていった模様。

なんとなく宮崎駿のアニメのヒロインっぽく見えた子ども時代のフュリオサ

…いや、だから最初から似てたけどなぁ。かなり早い段階でアニャさんの顔に寄せてたんではないか。

ディメンタスに囚われたあとのあの座った目つきとか、凄い演技だったと思いますが。

イモータン・ジョーに引き渡されてから、髪の毛を剃ってかつらを作り、リクタスから逃れて、そのあとにだいぶ月日が経っているんだけど、スクロータスにクレーン係に抜擢される時の顔はまだ子どもだった頃のそれなのに、体つきは明らかに成長後で、やがてリクタスに腕のタトゥーを見られて「前に会ったか?」と尋ねられた時にはもうアニャ・テイラー=ジョイになっている。顔を隠しているからわかりづらいですが。見事な変化(へんげ)ぶりでしたね。

この映画はVFXがわりとそうとわかるように処理されていて、そこんとこで実をいうと僕はかなり抵抗があったんだけど(『怒りのデス・ロード』もVFXは使っていたが、もっとリアルな写実寄りだった)、フュリオサの成長の自然さは高く評価されるかもしれないですね。個人的には今年の映画でオスカーの視覚効果賞の最大候補は『**猿の惑星/キングダム**』だと思ってますが。

ディメンタスと彼に歴史などの知識を教える賢者/ヒストリー・マン(ジョージ・シェヴソフ)の関係など、『猿の惑星/キングダム』の独裁猿・プロキシマスとウィリアム・H・メイシーが演じた人間とのそれがダブるし、ディメンタスが乗ってる古代ローマのチャリオット(戦車)風の乗り物やマントを羽織った彼のいでたちなんかもそうだし、集団とか戦争というものについて空想的なエンタメの形で寓話的に表現している共通点もある。

パラグライダーで空から攻撃してくるオクトボス率いる軍団がかっこよかったですな

『怒りのデス・ロード』は“フェミニズム映画”とも呼ばれるように女性たちと「有害な男らしさ」との闘いが描かれていたんだけど、別のことをやりたかったのか、今回は男たちを一方的に「悪」として描くのではなくて、“群れのリーダー”についてのある種の教訓話みたいになっているのが面白かった。

ディメンタスは、ラスト近くにフュリオサに向かって「お前は俺と同類だ」と言う。

生きていることを実感するために無茶をやるのだ、と。

生きていることに飽きかけている(フュリオサとジャックへの拷問の途中で彼は飽きてやめる)、ということでは、ディメンタスは北野武監督の『****』で加瀬亮が演じた織田信長を思わせる。『首』も男たちのてっぺん争いの映画だったけど、あれに女性が加わったのがこの『フュリオサ』ということ。

そして、フュリオサはディメンタスにハッキリと「私はお前とは違う」と答える。映画のラストは『怒りのデス・ロード』に続くわけで、そこで彼女が何をやり遂げようとしたか、なんのために、誰のために闘ったのかあらためて思い返すと、あの映画での最後の勝利はより感動的になる。イモータン・ジョーを倒して、彼のあとにシタデルのリーダーとなったフュリオサが目指すのはイモータンのそれともディメンタスのとも違うものになるはずだ。そういう願いが込められている。

先ほどちょっと不満があるようなことを書いたように、僕はどちらか1本を選ぶとしたら迷わず『怒りのデス・ロード』を選ぶし、あの映画はあの1本きりで完成していたと思う。

だけど、僕は今回、この映画を2回観ましたが、繰り返し観るたびにアニャ・テイラー=ジョイ演じる目ヂカラがバキバキのフュリオサが好きになっていくんですよね。シャーリーズ・セロンが演じたフュリオサが劇画調なら、アニャさん演じる彼女は少年漫画とかアニメのキャラクターみたい。黙々と働く彼女の姿に惚れぼれする。

一度エマ・ストーンと目ヂカラ対決してほしい

シタデルのドックで、ウォー・タンクでの移送でジャックと組む“メカニック”が車体の裏側で逃亡のための支度をしていたフュリオサに「何してるんだ」と尋ねると、彼女は黙って消火用の小便が入った瓶を振る。フュリオサを女性だと気づかないメカニックが「なんだ、隠れて小便してたのか」と答えると、フュリオサはやはり無言のまま肩をすくめる。こういうのはアニャ・テイラー=ジョイが演じてるからこそのキュートさだと思うんだけど。伝わるかなー。

この映画はラストで『怒りのデス・ロード』に直結するから、間に他のエピソードが入る余地はないし、そうするとさらなる続篇が作られる可能性は低くなるんだけど(『怒りのデス・ロード』の後日譚を作るなら、フュリオサを演じるのはシャーリーズ・セロンさんであるべきだと思うし)、でもこれ1本だけで終わってしまうのはもったいないぐらい。

『怒りのデス・ロード』が言葉を失うぐらいに興奮を呼ぶ「体感映画」だったのに対して、この『フュリオサ』はいろんな人たちと語り合いたくなる、鑑賞中や観たあとにあれこれと思考を促すような作りでした。キャラクターたちを掘り下げたり、「伝説」が作られていく過程についてのメタ的な構造。

『怒りのデス・ロード』にはあったカタルシスをあえて与えないようにしているんじゃないか、とすら思える。

意外と「ヒャッハー!!」みがないんだよね。実はかなり冷静な作りになっている。

だって、普通はアクション映画ってクライマックスが一番盛り上がるじゃないですか。

なのに、この映画はそうじゃないんだもんね。この映画で一番アガるのは間違いなく襲いくるオクトボスたちと“ウォー・タンク”に密かに乗り込んだフュリオサや警護隊長のジャック(トム・バーク)、ウォー・ボーイたちの闘いのシークエンスで、それって中盤なんだよね。イモータン・ジョーとディメンタスの「40日戦争」なんて、語り部のヒストリー・マンのナレーションとウォー・ボーイたちのおびただしい死体の山だけで処理されているし。

ラスボスであるディメンタスの最期(彼は映画の終わりに至るまで死ぬことを許されなかったのだが。ヘタするとディメンタスは『怒りのデス・ロード』でイモータン・ジョーが殺されたあともあの状態で生かされ続けている可能性もある)がどんなふうだったか思い起こせば、これが通常のアクション映画とは異なるものを目指した作品であることは明白。

この作品では、女たちも男たちと同様に狂暴だったり狡かったりもする。けっして聖女ではない。

だって、そもそも主人公が人を殺しまくる映画だから。この映画に反戦的なメッセージはないし、敵であるはずの男たちも誰もが働き者で怠けている者はいない(現実の世界の方が、よっぽど狂ってたり怠惰であくどい男が多いんではないか)。単純に「男たちをぶっ飛ばす」だけの映画にはなっていない。

それでも、フュリオサが彼女の“復讐”をどのような形で締めくくったか、彼女に協力して、フュリオサが一緒に故郷に行くことを望んだジャックの精神が『怒りのデス・ロード』でともに闘うことになるマックス(その前に思いっきり殴り合ってましたが)に受け継がれていくことを思えば、この映画が重要なことを言っているのがわかる。問題は「女か男か」ではなく、「“正しいこと”をするかどうか」だ。

この映画を観て、特に日本の人たちは今度の都知事選を連想しちゃったりするんではないか。

フィクションとくだらない現実を一緒くたにすんな、と言いたい人もいるだろうけど、でもこの映画を観て「リーダーとはどうあるべきか」ということが頭をまったくかすめもしないなら、それこそ映画が語っていることを「何も考えずに」映像を表面的に目で追ってるだけということになる。

『怒りのデス・ロード』を観て「ストーリーがない」と言ってた人たちがいるけれど、あの「行って帰ってくる“だけ”の映画」には、言葉では説明されていなくても(いや、結構しっかり説明はしていたぞ)物凄くストレートなメッセージ性があった。

そして、その続篇であり前日譚のこの『マッドマックス:フュリオサ』にも、登場するキャラクターたちのユニークさを挙げたり、ジョージ・ミラーが物語に込めた寓意を読み取る楽しさなどが詰まっている。

がっかりした人もいるだろうけれど(その気持ちもとてもよくわかります)、でもこの映画の存在を僕は肯定したい。これは“フュリオサ”という名の英雄にまつわる数ある伝説の中の一つだと思えばいい。もう一人の“ジョージ”が撮った『**スター・ウォーズ エピソード1**』のような(^o^)

こちらのジョージも、僕たちにこの先ずっと語り継ぎたくなるサーガをプレゼントしてくれたのだ。

※追記:

その後、ドルビーシネマで三度目の鑑賞。一応、今回の上映ではこれで観納めのつもりで字幕版を。

やっぱり観れば観るほどこの映画とフュリオサが好きになっていくなぁ(^o^)

この映画に関しては、アニャ・テイラー=ジョイが出てくるまでに1時間近くもある、ということが不満要素みたいに語られたりもしてるけど、少女時代のフュリオサのシークエンスもよかったし、成人後のフュリオサの活躍に自然に入り込んでいけるのは、少女期の彼女を演じた子役のアリーラ・ブラウンさんの魅力によるところが大きいでしょう。

彼女が目に涙をためて鼻のあたりにググッと皺を寄せて睨む表情はとても印象的だったし、母を殺されてからは一言も言葉を発しないままで見せるあの目だけの演技など、アニャ・テイラー=ジョイさんに負けない熱演だったと思います。

徐々にアニャさんのヴィジュアルに接近中のアリーラさん

アリーラ・ブラウンさんは、ジョージ・ミラー監督の前作『アラビアンナイト 三千年の願い』(2022年作品。日本公開2023年)にも出ていたんですね。あいにく僕は観ていないんですが。

細かいことですが、フュリオサがスクロータスに選ばれてクレーンでの作業をする場面で、僕はあれはアニャ・テイラー=ジョイさんが演じてるんだと思っていたんだけど(あそこでのフュリオサは明らかにアリーラ・ブラウンさんとは等身が違っていたから)、でもやけに彼女のふくらはぎの肉付きがよかったんですよね。

アニャ・テイラー=ジョイさんってもともとモデルだし(それ言ったらシャーリーズ・セロンさんだってそうだが)、だから全身スリムで足だってそんなにがっちり筋肉がついているわけじゃないんだけど、あの場面だけフュリオサの下半身が妙にマッチョなのが気になった。スタントダブルなんだろうか。

そして相変わらず謎の格好のアニャさん

アニャ・テイラー=ジョイ演じるフュリオサは他の場面では素足を出すことがほとんどないので(穴蔵に入れられた時だけ、もしかしたらちょっと素足が見えていたかもしれないが)、そんなに目立ちませんが、でも腕も細いし、リクタスからも「ガリガリだ」とか言われてたもんね。足だけたくましいってのは不自然だよな。

三度目ともなると、そういうどーでもいいようなところも見ちゃいますね(笑)

そういえば、7月末から8月にかけてBS-TBSでメル・ギブソン主演の昔の「マッドマックス」三部作と、トム・ハーディ主演の『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(すべて吹替版)が放映されます。

それから8月には『マッドマックス』と『マッドマックス2』が「午前十時の映画祭14」で上映される予定だし(こちらは当然ながら字幕版)。

『マッドマックス/サンダードーム』は「午前十時の~」では上映されないから、TVで観ておきたいなぁ。微妙に、というかシリーズ中では結構評判悪い作品だけど、僕は内容を覚えてないので。だけど、今回の『フュリオサ』でもあの映画の中で描かれた要素(舞台がオーストラリアだということも映像でわかるようになっているし)はわりと取り入れられているようですしね。『サンダードーム』あっての『怒りのデス・ロード』や『フュリオサ』なのは確かなんじゃないかな。

『フュリオサ』は興行成績が振るわないようなことを言われてたりもしますが、でも面白い映画は自分の目で確かめるべきですよ。まだご覧になっていないかたは、上映が終わってしまう前にぜひ。マッドマックスの夏はまだまだこれからです♪

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