僕の恐れてる言葉 (original) (raw)

人間誰しも少しは自分を演出していると思います

僕は仕事の時とプライベートの時のメガネを変えています

実はかなりのメガネタレントさん達はそうしていると思います

だいたいのメガネタレントさんは凄く眼鏡にはこだわりを持っています

なのでお金もメガネにはだいぶかけていて五万円以上するものがほとんどだと思います

そうしてテレビに出る時にはまた普段の自分と違ったところを演出したりしていると思います

なかには特注で自分の骨格にあったメガネを職人さんに頼み、三十万円もするメガネをかけている人もいます

僕の仕事用は3980円です

安物です

当然傷つきまくりです

僕はそろそろメガネ買いかえようと思い家族で買いに行きました

いろいろメガネを見てまわりました

僕は何個も見てまわりましたがなかなかいいのが見つかりませんでした

自分の良いものと実際につけて似合うものではかなり差があります

滅多に良いものなんて見つかりません

そんな中僕はやっとの思いで見つけました

自分の顔と骨格に会うものです

僕は「これしかない!」と思い奥さんに相談してみると奥さんも「なかなか良い!」と言ってくれたので僕は決めました

値段を見ました

値段は3万円です

メガネを買うのをやめました

僕がメガネにかける値段としては高いのです

僕は安いものなら気にせず買ってしまうのですが高いものになるといくら商売道具でも躊躇してしまいます

しかし僕はケチと思われることを非常に恐れています

なので後輩といる時はいつもオオミエ切って金払い良くしています

豪快で小さなことにはこだわらないワイルドなそして包容力のある男を演出してるのです

しかし自分のこととなると異常にケチになります

セコセコと小さいことにこだわり豪傑とはほど遠いのが本来の僕の本性なのです

ハエを思い出してください

あれです

あれが僕の本性です

僕はジッと止まってるようで実はせわしなく手をすり合わせてなにかあったらぶんぶんウンコの前で飛びまわるあんな感じの性格なんです

奥さんはそんな僕の習性を見抜いています

奥さんが僕に言いました

「アンタ、ケチだね!人に見られるプロでしょう?金かけるとこは金かけないとダメだよ!」

ズバッと僕の恐れているフレーズ「ケチ」を言い放ちました

そしてこうも付け加えました

「まっ・・・人に見られるとい言っても最近じゃあまりテレビでは見かけなくなってきたけどね」

とパンチの利いたイヤミを炸裂させました

僕は「メガネ一つでここまで言われるかぁ~」と感心しました

しかしあまりに言いすぎたと思ったのか次にこんなフォローをしてきました

「でもせっかく一生懸命が働いてるんだからそこまでケチにならなくても良いんじゃない?」

僕は「働いてるのは塚ちゃんなんだけどね・・・」と思いましたが言わずに黙ることにしました

しかし屈辱的なことを言われても僕のケチケチ魂は揺らぎませんでした

メガネは買いませんでした

僕は帰りにズボンを見つけました

それを買って帰りました

値段は6700円でした

これが1万円以上だったら買いませんでした

よくよく考えてみると仕事用のメガネより高かったです

ハエ野郎の僕ですが「もっと仕事の時の自己演出はしないといけない!」と思いました