彼女に神秘性を取り戻してほしいようなそうでもないような (original) (raw)
■彼女に神秘性を取り戻してほしいようなそうでもないような
一度勧誘をうけてちょっと気になったサークルの歓迎会に顔を出したら、そこに彼女がいた
ひとことも話してないし、なんならマジマジと顔を見たわけでもないんだけど、「メチャクチャ可愛い人おるやんけ!!」と強く思ったのは覚えている
なんというか、強烈に可愛かった
服装なのか顔なのか仕草なのか、なにが琴線に触れたかっていうのは思い出せないんだけど、とにかく、そのときの彼女は俺にとって爆発的な存在感があった
視界に入っただけで、そこんところにエフェクトがかかって、ほかがボヤけるような感じがした
1年間、いろいろあって、彼女と付き合うようになり、そのままもう6年くらい経つ
で、さすがに6年も付き合っていると、結構見え方が違ってくるわけですよ
彼女はメチャクチャ可愛いと思うんだけど、その可愛さの種類が変わっている
言ってしまえば、「ミステリアスな女の子」から、「ペットのデカい鳥」くらいの変化をしていると言って良い
アレなんすよ
彼女に片想いしていた1年間は、たとえば彼女が大学のキャンパス内をイヤホンをつけて颯爽と歩いているのをみて、「うわーーアレ何聴いてんだろ、絶対俺の知らないメチャクチャセンスいい音楽なんだろうな〜」とか思ってたんだ
付き合ってヒアリングしてみたら、実際に彼女が聴いてたのはアニメのドラマCDとかキャラソンとかだった
当時は、彼女のTwitterなんかをみて、休日はシャレオツな店に出かけたり散歩をしたりしてる、おしゃれ人間だと思ってたんだ
実際の彼女は休みの大半を寝て過ごすロングスリーパーで、オタクで、俺よりだいぶマシだけど普通に出不精だった
幻が滅されたわけですよ
その結果でてきた彼女の本性はホントにすごい好きで、ここまで気が合う人に一目惚れするとは、俺のセンスも捨てたものじゃないわね!と思うくらいなんだ
それはそれとして、あの頃の、ミステリアスで神秘的で魅力的で謎多き存在としての彼女もちょっと懐かしいんすよね
でも神秘性を感じるにはもう知りすぎてるんだよな
何言ってんの?キショ……
あとで言ってみようかな
Permalink | 記事への反応(21) | 08:13