A Story of A (original) (raw)

超(ちょー)、久しぶりに写真集を買った(たぶん)。

恐らく植田正治写真美術館で彼の写真集を買って以来だから何十年ぶりだ? そのぐらい写真集は滅多に買わない。買わない理由は書籍が部屋を圧迫するからだが、今回それでも買ったのがこれ。

五撮_c0021694_12222195.jpg

ドリキン(土屋圭市氏ではない)さん個人では、初の写真集だ。

今年に入ってYoutubeを中心に色々やってて、知ってる人は知っていると思うが、彼は写真家でもなんでもない。ただの町人ではないけれど、写真で食べているプロでないことは確かだ。

そんな彼は、私が首を突っ込んでいるBSMの主催者で、もう十年ぐらいな付き合いとなる。

いや付き合いって言っても一方的なだけど、たまにコメントを返してくれる程度。それはそれで良い距離感で別に嫌ではないけれど、もし私が東京に住んでいたら、BSMメンバーと共に毎回イベントに出かけたと思う。

五撮_c0021694_08150328.jpg

改めて分かった事は、写真展なんて別にプロじゃないても出来る事。

ただ場所を借りて搬入して写真や写真集が売れれば良いが、大抵の場合赤字だ。グループ展なら、それでも良いし楽しい。だが個人でやるとなると、お金も含めて色々と大変だと思う。

五撮_c0021694_08154405.jpg

そんなドリキンさんの写真展は、前回のLSK写真展に引き続き好評だったらしい。

しかし作家でもない、ただ単に写真と言うかカメラ好きな無名オッサンが写真展なんかやっても誰も来ないだろう。だが今はSNSがあるし、とりわけYoutubeの存在は大きい。前提にBSM関係のメンバーだけでも、かなりの数となり個人の写真展では異例の整理券が出るほどだった。参加出来なかった私は、お花のカンパをさせてもらっただけ。

五撮_c0021694_08172947.jpg

しかしネット上では、大してキャリアもないくせに~とか、賞も取っていないアマチュアが~とか、古参のカメラ好きのオジサンの中には、ライカがなんぼのもんじゃい~、写真は機材じゃないと~嫉妬とが聞こえてくる。

これは新しい写真展のやり方だと思う。大体写真展なんて大御所や有名作家ではなければガラガラなものだ。それでも、この集客力と販売力は素晴らしく新しいフレームとして出来上がってしまった(←2Bchより)。

五撮_c0021694_08214055.jpg

~ 先着30名のサインが無かったのでハズレだ ~

そして、遠くに暮らしている私でさえ、ついポチッと写真集を買ってしまうのだから、上手くやりやがってと思う(笑

分かっていた事だが、画面越しで見る写真と紙に印刷されている写真では、趣や受ける感情が全然異なるものだ。

五撮_c0021694_08242691.jpg

この写真集には、最先端で緻密な写真印刷技術が盛り込まれているし、ただ並べたただけの写真集ではなく、ちゃんとしたアートディレクターの手によって作られている事も新たに知った。

まあ、そんな訳で、写真集に留まらず、実物の写真を買ってみたい気がする。

五撮_c0021694_08291426.jpg

なんて考えている内に、一番人気だったこの写真は完売してしまった。

本当は生で見て、周りから背中を押されれば買っていたかも。そんな訳で地方から、こっそりと覗くだけでも満足なのだ。

特に作家性もなく、分かりやすい写真。

芸術性が高く抽象的で難解な写真をフリージャズに例えるなら、これはJ-POPみたいなものか。小さくても、さり気なく部屋に飾って自己満足で良い写真だと思うのだ。

by | 2024-10-18 12:22 | デジカメ・写真 |Trackback |Comments(0)