A Story of A (original) (raw)

先週の金曜日、映画「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を見に行った。

「侍タイムスリッパー」の時に予告編を見たが、それは良くあるヒーロー物。いわゆる脳筋アクション・ハリウッド映画だと思って、見に行く気はなかったのだ。

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ところが、どーも評判が良いらしい。

ちょっと調べてみると、監督・脚本が「エクス・マキナのアレックス・ガーランド」と知って、ちょっと興味が湧いた。しかし最も気になったのは、登場人物の持っていたカメラだった。何でも「NIKONのFE2」が出てくるらしく「何でフィルムカメラなのか?」と疑問を持ち始めたのだ。

これは見に行くしか無い。

幸い家から一番近い映画館でも上映している。午後から休みだったが、ここなら10分少々で着く。それでも事前にeチケット買って、ど真ん中の良い席を確保しておいた。

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しかし、良い席なんて取らなくてもガラガラ。

「あれ? 史上最大規模&2週連続全米1位を獲得じゃなかったのか?」と思ったが、ちょっと政治的な映画と捉えられているのか、普通の人は響かないのだろうか。まあ、異星人とドンパチやる訳でもないし、トム・クルーズが出る事もないので女子供には受けないらしい。

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結局、上映が始まるまで集まった観客は10人足らず。

平日の昼間という事もあるし、県内では多館上映でもあったので、こんなものかと。

...あえて事前情報入れなかったが、予告編を見て思っていた映画とは全然違ったのだ。

テーマはアメリカ分断だが、内容はジャーナリストのロードムービー。しかし、前日の寝不足もあってか序盤で一瞬気を失ったが、銃弾の音響で完全に目覚めてしまい、後は緊張の連続。下手なホラームービーよりもハラハラドキド。

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特に音響効果が抜群で、流れてくるBGMが何となくミスマッチで違和感を覚えるが、これが逆に新鮮。

本当はIMAXで見るべき映画だとは思うが、早く県内に出来て欲しいと切に思う。

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それで何故FE2を持っていたのかが分かったし、その理由もよく考えられている。

物語の途中でドラム現像をしているのも面白いし、実在の人物と名前が被る女性がα7Rにズミクロ着けたりするのも、色々奥が深く良く出来ている。これは、相当練り込まれた映画だ。これは見に行っても損はないし、家でアマプラで見ると面白さは半減すると思った。

by | 2024-10-16 12:23 | BOOKS・MOVIE・ART |Trackback |Comments(0)