#ぼっち・ざ・ろっく! 7巻 評論(ネタバレ注意) (original) (raw)
内気で引っ込み思案な少女・ひとり、通称"ぼっち"が、陰キャな自分をなんとかしようと中学1年で一念発起、ギターの練習を始め毎日6時間を欠かさず2年。
アカウント「ギターヒーロー」としてネットのギターソロ「弾いてみた」系動画のカリスマにはなったものの、ぼっちのまま中学卒業。
『ぼっち・ざ・ろっく!』7巻より(はまじあき/芳文社)
高校デビューを目論んでギターケース背負って登校するも誰からも声をかけられず、公園で途方に暮れてるところを女子高生にナンパされ、「ギターヒーロー」と気がつかれないまま、その足で下北沢のライブハウスでバンドデビュー。
ぼっちの多事多難なバンド人生が始まった…!
な感じのコメディ4コマ。
『ぼっち・ざ・ろっく!』7巻より(はまじあき/芳文社)
コミュ障の凄腕ギタリスト少女ということで『けいおん!』の唯と真逆のスタート。夢はバンドでプロデビューして高校中退。
同じ芳文社の同じまんがタイムKRコミックスの『けいおん!』との違いはもう一点あって、あっちが部活バンドものであったのに対し、こっちはプロを志向して学外での活動がメインなところ。
『ぼっち・ざ・ろっく!』7巻より(はまじあき/芳文社)
今巻で、虹夏・リョウの高3組は高校卒業、喜多ちゃん・ぼっちの高2組は高3に進学、京都・奈良への修学旅行編などのプレイベートイベントも挟みつつ、ついにスカウトされたインディーズレーベルからシングルデビュー、MV公開、そして同じ事務所で現実のYOASOBI的にメジャーで大ブレイク中のユニット「クリムト」とのコラボライブなどなど。
クリムトの作詞・作曲担当、Ame(19♀)は、ぼっちちゃん以上のコミュ症で、かつ、とあるトラウマを抱えていた…
『ぼっち・ざ・ろっく!』7巻より(はまじあき/芳文社)
前巻からの間に、同じガールズバンドもの漫画で青春&意外と熱血な『ふつうの軽音部』がブレイク中で、比べてながら読むのもまた一興。
同じく陰キャ気味にスタートした主人公ヒロインのガールズバンドの青春サクセスストーリーながら、キャラの持ち味もバンドの目指すところも読み味も全然違って、それでいて両方面白い。
向こうも名作の予感がすでにプンプンしますが、こっちはこっちで久しぶりに新刊読むと、ぼっちちゃんのギャグコメ4コマらしいぶっちぎりの陰キャっぷり・ヘタレっぷり・雑魚っぷりが際立ちますねw
『ぼっち・ざ・ろっく!』7巻より(はまじあき/芳文社)
これまでも一歩踏む出す勇気を何度も見せてきたのに、相変わらずぼっちヘタレ雑魚チョーシこき体質は全然変わんねえw
今巻のAmeのエピソードとかそうですけど、一冊に1回ぐらい、じーんとさせるエピソードぶっ込んできつつも、基本やっぱギャグコメで楽しませてくれる4コマなんだよな、という。
クリムトとのコラボの話題性もあってデビューシングルのMVも300万再生と好調、客観的には結束バンドのブレイク前夜という雰囲気ですけど、ギャグコメだけに順風満帆にはいかなそうだなw
作品としては「(世間への)ギターヒーロー正体バレ」の切り札も未使用なので、どんな展開でカードを切ってくるのかも楽しみなところ。切ったら切ったで作品のクライマックスな気もしますね。
『ぼっち・ざ・ろっく!』7巻より(はまじあき/芳文社)
ぼっちちゃん、雑魚いのにすぐチョーシ乗るなあw
メジャーデビューなんかしたらしょっちゅう炎上しそうw