アジアフィルムアワード 助演男優賞 (original) (raw)

ヤン・イクチュン

商業高校卒業後、いくつかの仕事と兵役を経験した後、演技を学び、俳優として映画の道へ。 その後、短編で監督デビュー。初の長編映画は「息もできない」(2009年)だった。監督、主演のほか、脚本、製作も自分で務め、資金調達のために自宅も売り払って作品を完成させた。 ロッテルダム国際映画祭や東京フィルメックスでの最高賞など、各国の映画賞に輝いた。 「私は、自分の中にある感情を表現するために俳優の道を選んだ。でも、駆けだしの若手である自分に選択肢はなく、回ってくる役の多くはコミカルなもの。その回路では目的が果たせないとわかった時、監督という存在への関心が高まっていったのです」と語っていた。

「あゝ、荒野」は、寺山修司の小説を原作にした岸善幸監督の作品。ボクシングで己の存在を証明しようとする男たちの青春映画。 兄弟のようでもあり、ライバルでもあるメインのキャラクター2人を、ヤン・イクチュンと菅田将暉が演じた。 ヤンが演じた建二は、引っ込み思案で他者との関係を築けない人物。弱さを克服しようとする姿を表現し、高い評価を得た。