あすくん (original) (raw)

今週のお題「うるおい」

自分の人生における「褒められ」の9割以上は「(意外と)字、うまいね」ですが、0.5割くらいは「髪の毛サラサラだね」でした。でした、過去形。もうサラサラじゃないです。ここ5年くらいは言われてないと思います。パサついてるなーと自覚していたし、まあ染めたりしてるし仕方ないかと思っていたのですが、友人に先日「なんか髪の毛パサパサになった?」と直球に言われたことがショックで、さいきん抗おうとしています。

やってみていること:
シャンプー前の予洗いをしっかりする
トリートメントをつけたあと数分置いてから流す
洗い流さないトリートメントをつける
ドライヤーの温風・冷風を切り替えながら乾かす

この努力(?)は正しいのか? ヘアケアについてはいろんな人がいろんなことを言っていて何が正解かわかりませんが、うるおいを取り戻したい。

01 方舟を燃やす/角田光代
02 地面師たち/新庄耕
03 カフネ/阿部暁子
04 幻夏/太田愛
05 Nのために/湊かなえ
06 成瀬は天下を取りにいく/宮島未奈
07 星影のステラ/林真理子
08 ポケットにライ麦を/アガサ・クリスティ
09 源氏物語 1/角田光代(訳)
10 アルプス席の母/早見和真
11 ツベルクリンムーチョ/森博嗣
12 学び直し高校物理 挫折者のための超入門/田口善弘
13 一生頭がよくなり続ける もっとすごい脳の使い方/加藤俊徳
14 科学的根拠に基づく最高の勉強法/安川康介

『地面師たち』が話題になっていて、でもNetflixに入っていないので原作を読んだのですが、読後けっきょくNetflixに登録し、ドラマ版も見てしまいました。原作とドラマ版は設定の違いがいくつかあったのですが、エンタメ性を高める方向に改変されているように感じられ、最後まで楽しんで見ました。映像で間延びしそうなエピソードはカットされ、派手なエピソードが挿入され、ハリソン山中のキャラが立つように改変され、ていたと思います。逆に、ドラマ版だけ見た方も、ぜひ小説を読んでみてください。登場人物の心情描写は小説のほうが楽しめると思います。

角田光代訳の『源氏物語』がAudibleで配信されていることを知り聴いてみたところ、とても聴きやすくてスッと入ってくる訳だったので「よし、これを毎月一巻ずつ聴いていこう!」と思ったのですが、続刊は3か月おきの配信(2巻は11月末に配信)。これ、最終巻聴けるの2年後!?となってしまいました。そりゃ人間が読み上げて収録してるわけだし、時間かかるのは当然か……と思いつつ、気長に待つか、いっそ文字で読んでしまうか、思案中です。

今年に入って、講談社から出版されている森博嗣のエッセイシリーズを順にAudibleで聴いています。今月『ツベルクリンムーチョ』を聴いてこれで全部聴いたなと思っていたらまだ1冊残っていました。10月に聴きます(というかもう聴きました)。書籍だとさらにもう2冊刊行されているようなので、これも早くオーディオブック化してほしいですね。自分からすると森博嗣は小説より断然エッセイ派で、また一冊目に戻って聴いてもいいなと思っているくらいです。

そういえば、昔に文字で読んだ本をAudibleで再読(聴)してみるのもいいなと考えていたのですが、「この本が読みたい」と思って調べると、リリースされていない作品が多いことに気づきます。たとえば舞城王太郎とか、町屋良平とか、辻村深月とか、昔に文字で読んだ本をAudibleで聴き直したいんですけど、全然オーディオブック化されてないんですよね。耳読文化が進んで、どんどんリリースされることを願っています。

2024年10月20日Zepp Haneda(TOKYO)で開催された、フレデリックPerfumeの対バンに行ってきました。フレデリックPerfumeの対バンやります!というアナウンスを見たときに、おそらく多くの人が想像したであろう「オドループを踊るPerfume」を見ることができたので、もうそれだけで成仏できるライブでした。

さて、自分はPerfumeのファンで、フレデリックの曲は「オドループ」と「オンリーワンダー」しか知らない状態だったのですが、フレデリックめちゃくちゃかっこよくて、すっかり好きになってしまいました。公式がセットリストを公開してくれたので、最近はずっとそれを聞いています。

特によかった曲
スパークルダンサー
・銀河の果てに連れ去って!
・ペパーミントガム
・FUTURE ICE CREAM

あと、ライブ前にグッズなにか買おうかなと思いサイトを見ていたときに、「音この子と音なの子ピンズ」なるピンバッジがおしゃれでかわいくて目を引かれたのですが、残念ながらフレデリックのファンクラブ限定商品。仕方ないと思い一度は諦めましたが、ライブ当日にこのピンバッジをつけている人を見てやっぱり欲しくなり、メルカリで漁るも見つからず、もう勢いでファンクラブに入会し購入してしまいました。この頃ピンバッジ集めにハマっており、そのせいでもあります。せっかくファンクラブに入会したし、また今度ライブに行ってみようか画策中です。

Perfumeについて。全力で踊らせてくる、カロリー消費の多いセトリでした。盛り上げの鉄板曲であるFAKE ITとParty Makerが両方入っているライブはめずらしいのでは。ワンマンとは違う空気感で楽しかったです。あと、ライブハウスだからやっぱり演者が近い。

そういえば、「みんな知ってるだろう曲」枠はポリリズムじゃなくてチョコレイト・ディスコなんだなあ、と思ったりしました。ブレイクのきっかけはポリリズムでしたが、「かつてのヒット曲」なんですかね。たしかに2007年リリースだし、若い人たちにとっては、いまでもバレンタインに流してもらえるチョコレイト・ディスコのほうが知名度が高いのかもしれない。

フレデリックをライトにしか知らなかったのではじめは応募しようか迷っていましたが、好きが増えていいライブでした。またこういう出会いを求めていきたい。

01 殺戮にいたる病/我孫子武丸
02 バリ山行/松永K三蔵
03 同姓同名/下村敦史
04 明け方の若者たち/カツセマサヒコ
05 天使の囀り/貴志祐介
06 みどりいせき/大田ステファニー歓人
07 月夜のサラサーテ森博嗣
08 つんつんブラザーズ/森博嗣
09 ブレインメンタル強化大全/樺沢紫苑
10 メモの魔力/前田裕二

上には挙げていませんが、8月はめずらしく文芸誌を読んだ月でした。その一つは小説新潮の7月号で、米澤穂信の短編『名残』が読みたくて買いました。主人公が働く長野県の宿に毎夏宿泊をする男性客・大野。大野が好んで飲んでいた朝食の牛乳を、ある年からなぜか飲まなくなった。それはどうしてか、というお話です。米澤穂信らしい仕上がりの短編ミステリでした。余談で、しかも微ネタバレなのでご注意ですが、先日北海道へ旅行に行き、ホテルのビュッフェで牛乳を飲んだとき、なるほど、と、この小説のことを思い起こしました。

ところで、小説新潮7月号の巻頭記事は、山本周五郎賞の受賞作決定発表でした。受賞作『地雷グリコ』は読んだことがあったので気になって選評を覗いてみたのですが、この選評が意外に(?)おもしろかったです。そもそも選評というか書評をほとんど読まないので、ああ、プロって小説をそんなふうに読んでるのかという発見や、作品を評するときの表現や語彙についての学びなどがあり、読み物としてふつうに楽しんで読みました。

また本誌には島本理生とカツセマサヒコの対談記事が収録されており、その影響でカツセマサヒコのデビュー作『明け方の若者たち』を読んだりもしました。

今月読んだ本のなかでいちばん惹かれたのは芥川賞を受賞した『バリ山行』で、読んでいるときに立ち止まって考えてしまう描写が多い小説でした(←褒めてます)。ということでこの作者のことがもっと知りたくなり、芥川賞受賞者インタビューが掲載されている文藝春秋の9月号、受賞記念エッセイが載っている文學界の9月号も読みました。文學界のほうは芥川賞の新選考委員となった川上未映子のインタビューも掲載されており、作品との向き合い方についての話がおもしろかったです。あとは特集記事「短歌と批評」を読んで、自分も何か詠みたくなり、雑誌ダ・ヴィンチの連載「短歌ください」に投稿してみたり、Twitter(X)上につぶやいてみたりしました。Twitter(X)ではハッシュタグ「#短歌」「#tanka」をつけて投稿すると、そのタグを追っている方たちに見つけてもらえてモチベーションになります。

さて、「短歌と批評」は歌人13人が匿名で短歌を詠み、その歌について座談会形式で批評を加えていくという記事です。自分と短歌はそれほど距離が近くなく、それこそ雑誌ダ・ヴィンチの「短歌ください」に載っているものとか、SNSでバズったものをときどき眺める、くらいしかしたことがありません。SNSで流れてくるものはバズっているだけあって、わかりやすく「良い」と直感的に思えたりするのですが、その読み手のアカウントにとんで他の歌を見てみると「んーーよくわからん!」というものも正直多いんですよね。でも今回の記事を読んで、プロでもよくわからない歌ってあるんだなとか、わからないものをそのまま受け止めてるんだなとか、自分なりに解釈を加えて読みを見つけていってるんだなとか、短歌のおもしろがり方を教えてもらったような気がしました。まあ、「良さ」に対する感度がやっぱり自分とはぜんぜん違うなと思ったので、「読める」というか、ざっくり言えば楽しめる、人間になっていきたいと考えた8月でした。

今週のお題「夏の思い出」

毎年夏に、大学時代の友人たちと旅行に行っているのですが、意識してかせずか日本の端(もちろん、自由に到達可能という意味での端)をいくつか訪れています。今年の夏は日本最北端の地・宗谷岬へ。天気に恵まれ、空と海の青が美しくて最高でした。稚内から岬へ向かう車中の時点で、景色を見て気持ちが上がるほどでした。

ほかには2019年に日本最南端の地・波照間島へ、2023年に日本最西端の地・与那国島へ行っています。つまり日本最東端である納沙布岬(北海道根室市)だけ唯一行っていないので、ここまできたらもう絶対行かなくてはという気持ちが……。

なお、沖縄を含めない場合、最南端は鹿児島の佐多岬、最西端は長崎の神崎鼻になります。佐多岬には2022年に行っているので、神崎鼻にもいつかは? まあ、はしっこシリーズは言い始めるといろいろありすぎますが……(本州の端とか九州の端とか)。

7月に読んだ本は15冊で、2024年累計でちょうど100冊になりました。

01 そしてミランダを殺す/ピーター・スワンソン
02 赤と青とエスキース/青山美智子
03 神に愛されていた/木爾チレン
04 未明の砦/太田愛
05 アイネクライネナハトムジーク伊坂幸太郎
06 夏のレプリカ森博嗣
07 今はもうない/森博嗣
08 アイスネルワイゼン/三木三奈
09ソクラテス伊坂幸太郎
10 つぶさにミルフィーユ/森博嗣
11 まじめの罠/勝間和代
12 模倣と創造/佐宗邦威
13 思考中毒になる!/齋藤孝
14 精神科医が見つけた 3つの幸福/樺沢紫苑
15 教養としての生成AI/清水亮

先月下旬から『未明の砦』をずっとAudibleで聞いていて、なかなか聞き終わらないなと思っていたのですが、なんと紙だと600ページある本でした。長い話はあまり好みではないのですが、これはおもしろかったです。数多い登場人物たちの思惑が入り乱れ、収束していくラストはエネルギッシュで読み応えがあり、アツい話でした。

森博嗣のS&Mシリーズは『今はもうない』まで読み、シリーズはまだ続くのですが、ひとまず満足しました。自分にとっての森博嗣の小説のおもしろさは、森博嗣の考え方のおもしろさなので、エッセイのほうが純粋にそこだけ楽しめますね。でもこのシリーズも、中高生時代に出会ってたらずいぶん受け止め方が違っただろうなあと思ったりします。

『アイスネルワイゼン』はずっとどこか不穏でおもしろく、影響されて小説を書き始めました。いま1万2千字くらい。書き上げられるのか!?

今週のお題「冷たい食べ物」

なんとなく憧れている食べ物があります。焼きマシュマロ、水あめ、芽ネギのお寿司、ベイクドアラスカ……そして冷製パスタ。冷製パスタは一度食べてみたいなあと思いつつ、どこに行ったら食べられるのか分からなかったので、自分で作ってみました。パスタを茹でたあと氷水で締め、オリーブオイル・しょうゆ・塩・にんにく・黒こしょうを混ぜたソースに絡め、好みのお刺身と和えて魚介風に。けっこうお手軽です。

でも本当に憧れている冷製パスタって、フルーツを使ってるやつなんですよね。お洒落な店にしかなさそうなやつです。あれ、どこに行ったら食べられるんですか?

フルーツパスタ(?)が食べられるお店は気になるものの、写真のパスタを作るためにカッペリーニを買ってしまったから使わなければ……。