今を生きる為に (original) (raw)

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ついったーに批評空間の上位作品を載せてそれで上半期の振り返りは終わりのつもりだったけど、なんか急に書きたくなったので気に入った作品をいくつか軽く振り返るなどをします。深夜の謎テンションで殴り書きしているものがたぶん下書きになっていると思うので割と適当で脈絡のない駄文になっている?かもなのでご了承をを…。

上半期は某空間ベースだと230作品くらいプレイしたらしいです(短い作品も多分に含まれているのであくまで目安として)。当初の予定としてはスチームパンクシリーズとlightの非燃え部門とゴリッチュ作品あたりは終わらせてる予定だったのですが…完全に予定が狂っております😇
まぁ予定とは往々にして崩れ計画通りにはいかないものなのでね。しかし、予期せぬ良作との出会いも多く決して不毛な半年間ではなかったなと。

当初は上位10作品くらい振り返れればなと考えてましたが、当然のことながら絞りきれなかったので15作品ほどを簡単に振り返っていきます。

・キミのとなりで恋してる!(ALcotハニカム)

FD含めての評価ということで。ぶっちゃけるとそんなに期待してなかったのだけれど本編はもちろんFDが良すぎたのでこの位置に置かざるを得ないなと。本編とサブキャラの補完的意味合いの強いサイドストーリーがめちゃくちゃ好き…。プロフィールもね。あとなにより主人公の実妹である恵のFDでの扱いが世界レベル。これが妹のあるべき姿であり一つの完成形(個人的見解)であると考えている。妹キャラの扱いはこれとあれとあれ(伝わるやつには伝わる)がもう到達点だよ。

・クリミナルボーダー (Purple software)

甘えのcomplete boxでの後追いプレイ。3作目がすごいということは事前に風の便りで聞いてはいたが、この手のブラントがそれをするかというなかなかに思いっきたことをしてきたなという印象。しかし見どころはそこだけではなく1〜3も順当にある程度の面白さはあり、決して買って損はなかったなと。最終作の締め方こそ賛否が分かれそうなもののシリーズ通してとても満足のいく作品でした。辰也くん大好きオタクは握手や😤🤝

・贄の匣庭 (Chatte Noire)

正直言って話の内容自体はそこまで期待していなかったのだけれど、そこそこに練られた設定と舞台背景、そして緊張感がある展開の連続で楽しくプレイできた作品でした。男の子なので主人公がめちゃくちゃ強くてかっこいいだけで神ゲー認定しちまうんだよな…。
島に帰ってからは最初こそ敵対陣営をどんどん薙ぎ倒していく中で爽快感はあったものの、同じような展開が続き若干ダレだなという印象を個人的には受けたが、全体的に高い質でまとまっていたなと。これ系統の作風に抵抗がないなら気軽に勧めたい良質な作品です🤗

・はじめるセカイの理想論 (Whirlpool)

私事ですが、Whirlpoolのフルプラ作品に触れるのは初めてということもあり不安は大きかったのですが…。あまりの評価の高さにこれは流石にプレイしなければとなり重い腰をあげ、そしていざプレイしてみると評判に違わない素晴らしい出来だった。中でもヘル子ルートは近年でもトップクラに好きな個別ルートでしたね…。あと一番面白いのが歴戦のWhirlpoolオタクが、今作の出来が良すぎて逆に困惑しているということです。

・ソレヨリノ前奏詩 (minori)

期待値が凄かったがそれに見合うものはたしかにあった。OP前後の流れとあの引きは凄かったよ。なにより姫野永遠のキャラ造形が素晴らしく、彼女の存在が物語を構成する上でとても良く機能し展開を面白くさせる方向に作用していた。他ルートでもライターがうまく彼女の存在を使い動かしていたなと。その肝心の姫野永遠ルートは個人的にはだが若干の肩透かしは食らったものの前座2ルートが予想外にぶっ刺さりそこでも大きな満足感を得た。ペルセウス以降のminori作品も積極的に触っていこうと思わせてくれただけで価値があるなと。

・宿星のガールフレンド (mirai)

こういうのでいいんだよを体現した良ゲー。こういう作品をやっているとエロゲをやっていて良かったなと感じるし、と同時にまだ自分にもこの手の作品を楽しめる感性が残っていて嬉しくもなってしまう。とりあえずどんな人にも気軽に投げてやりたい作品の一つ。

・鏖呪ノ嶼 (CLOCKUP)

おっさんのW主人公の時点で好きが確定していたが、それに加えてこちらの求めていたものを内容も伴った形で提供してくれた作品でした。最終盤部分で多少の不満はあれどこの手の作品を定期的に出してくれるだけでありがたい…。そういった意味では方向性は違えど、ここには入れてない八剱伝あたりも内容の是非は置いておいて今の時代には貴重な作品だったなと。

・僕は天使じゃないよ (130cm)

独特な文体でありながら読ませるテキストと時代背景、そして鬱屈した展開も相まって大変好みな作風でした。主人公はどうしようもない人間(割としっかりとした理由づけがあるので読んでいてそこまで不快ではない)だし頭のおかしいキャラは多いわでなかなかに応えるものはあるが、それを気にさせない軽快さも同時に持ち合わせている良作。
そして小梅終章はとてつもない破壊力があり、本当の意味で主人公を一人の人間として捉えていたのは彼女だけなのがなんとも。これを最後に持ってきたことで読後感は決して悪くはないがなんとも言えない喪失感に襲われることになる。こういった関係性が好みな自分にはとても刺さる物語でした。

・コイバナ恋愛 (ASa Project)

甘えのFDセットBOXでのプレイ。恋ロワとフタマタに続きめちゃくちゃ好みの作品に仕上がっていた。その二作が好きな時点で作風的にコイバナも合うのはわかってたし最初から単体でも予約買いしろという感じですが…。流石に今作で八日なのかシナリオに高い適性があることを重々分からされたので次からはちゃんと発売日に買います。肝心のコイバナの所感ですが、主人公とヒロインたちの話も普通に面白くキャラは可愛いしで最高の一言。こころんも幼馴染の千依も可愛いしで素敵な体験でした。でも一番のお気に入りはイモムシ女ちゃんです♡

そして忘れてはならないのが本作の大きな特徴であるサブカップリングが素晴らしかったこと😭。FDには求めていたものがすべて詰まっていた。なのでFDと合わせてのこの位置ということで。

・神学校 -Noli me tangere- (PIL/SLASH)

ホラーやミステリー要素も高水準で終始読む手が止まらないくらいには楽しめた。流石高評価を得ている作品なだけはあるなと。だが決してそれだけではなくある程度謎の答えが明示された上で臨む二周目以降も主人公と攻略対象との関係性に主に焦点を当てて読み進めていったが、これがなかなかに詳らかな心理描写で得られるものが多かった。
一番好きなルートは順当に最後に解放されるルートだけどキャラクターとしてはニールやレオニードが好きです♡

オーガスト神父も声優さんが大好きな方ということもあり別格でお気に入りです♡

・プリマドール 無名典礼 (Key)

アニメを履修するのが思いのほか自分の中でハードルが高く、このシリーズにはなかなか着手できてなかった。正直なところアニメ単体では良さが分かりにくい作品。しかし前日譚二作をやれば自ずと好きになってしまうくらいにはアニメの良い補完になっていてそれでいて出来もいい。特にこの無名は単体でも良く出来た作品ではあるのだが、個人的にはアニメを事前に見ておいてほしい。あぁ、これがあれに、あの子に繋がるのか…という展開があるので自然とあのキャラに想いを馳せてしまう。このシリーズもあと二作ほどノベルゲームとして出る予定らしいのでめちゃくちゃ楽しみです。

・ハッピーライヴ ショウアップ アンコール!! (FAVORITE)

本編も普通に好きな作品だったけど何故か予約買いしなかったことを凄く後悔するレベルには凄まじい愛が詰まったFD。これ、やった人なら大きく頷いてくれると思うけど最後のシーンの彼女の成長したあの姿に魅せられない人はいないだろうと。不覚にも目頭が熱くなってしまった。本編が少しでもいいなと感じた、あるいはそこまで悪くないという印象を抱いているオタクには全力で推したい作品です😭

スチームパンクシリーズ (Liar-soft)

ごめんなさい、単体で挙げると半分くらいスチパン作品で埋まってしまうくらいにはどれも好きなので甘えのシリーズ単位ということで…。こちらも昔から長らくやろうやろうとは思ってなかなか手を出していなかったシリーズ。これでしか味わえない要素の詰め合わせで、すっかりスチパンシリーズの虜になってしまった。どの作品も好きなのですが、強いてあげるとすればソナーニル、インガノックあたりでしょうか。ガクトゥーンも順当に好きです。ニコラテスラとネオンの関係性がとても良きなのです。言ってしまうと自分の中での理想形に限りなく近いです…。そしてシリーズ通してなのですが、魅力的な野郎キャラはもちろんメイン格の女性キャラの多くが心に芯の通った強い精神性を伴った人たちばかりなのも大好きポイント♡

可能ならばシリーズを最大限に楽しむためにセレナリアから発売日順にやって欲しい思いはありますが、インガノックやソナーニル、ガクトゥーンなど単体でも十分楽しめる作品もあるのでそれらをプレイして感触が良ければシリーズを通して楽しんで欲しいなと。ヴァルーシアだけはこれまでのシリーズに登場したキャラが割とがっつり出てきたり専門用語が多用されたりと実質的にFD的な立ち位置なので、そこだけは頭のどこかにおいておいてくれればなと。スチパンシリーズの新作いつまでも待ってます😭

・STX-SFシリーズ(ALPHA-NIGHTHAWK、BETA-SIXDOUZE、GAMMA DIMENSION) (Liar-soft)

登場人物一人一人を大事に、そして愛を持ってこの作品を制作されていたことがプレイ中に良く伝わってくる力作。主人公やヒロインだけではなくサブキャラクターたちにも焦点をしっかりあてている作りのためカプ厨的にも大満足な作品なのも個人的な評価ポイント。最終作のGAMMAまでをプレイするとどのキャラも自然と好きになるし愛着が湧く。そして人と人との繋がりを過去から未来の世代にまたがって、様々な人たちの想いを大切に扱っている作品なので完全に自分の好みなんだよなぁと頷くしかない。それとなんとALPHAのプレイ中に知ったのだが、企画から原画シナリオまでを一人で担当されていたとのこと。バケモンすぎるだろ…。七星電灯氏は今後確実に追っていくクリエイターの一人になりました。新作も製作中とのことでそちらも楽しみにお待ちしてます。自分にとってとても大切な作品群になりました。

メイン組以外だとウォー将軍とフロッピー、ナユタがめちゃんこ好きです♡

・ラッキードッグ (Tennenouji)

無印とbad egg、その他諸々のFD含めての評価。買ってから3年くらい積んでましたが満を辞してプレイしてみたら見事にぶっ刺さりました…。無印はもちろんのことbad eggの攻略対象の某イカレ野郎に見事に惚れこんでしまったのです。本編の内容もギャングとマフィアの抗争を主軸に展開していくため楽しくないはずがなく。まだ半年が過ぎた段階であり暫定ではありますが今年一番好きな作品になりました。プレイした人ならわかると思うけどCR:5が敵になる展開や、あのキャラが攻略対象になるって大丈夫か?って確実にプレイ前は不安になるはず。たしかに本編と比べて更にダークで重苦しい展開が続くが、決してそれだけでは終わらない希望のある物語なのが良きなのです。本編内では敵対しているのもののCR:5の幹部4人が好きな人にもしっかりと満足できる要素も散りばめられているのも好きなポイント。某電話のシーンはまじで嗚咽が止まらんかった。
それと忘れてはならないのがアフターストーリーもめちゃんこいいのです!プレイするならぜひ無印とbad eggだけでもセットでやって欲しい😭

ジャンル的に抵抗があるオタクも多いと思うが、もし少しでも興味を持ってくれたならプレイして欲しい作品の一つです♡

こうして振り返ってみると当時の楽しかった思い出が蘇りノベルゲーマーで良かったなと心から感じます。本当だったらもっとたくさん葬命とか神様のゲームとかsweet poolとか妹と彼女とか他にも挙げたい作品はあるのだけれどきりがないのでね…。まだ今年も半年残っていますが素敵な作品に多く出会えてとても幸せです。

巡り合えた奇跡だけが僕を生かす全てなので ──。

お世話になっております。先ほど今年最後のゲームをプレイし終えて急いでこの記事を書いているのでこのような突貫記事です…。本当は一作品ずつ簡単な紹介と雑感を交えた形でランキングにしたかったので数日前から書こう書こうと思いいたってはいたのですが…いつの間にかこんな年越し直前になってました…。

こうして記事を書くにあたって1年を振り返ってみると自分の中で不作に思えていた今年ですが案外いい作品に数多く出会っていたんだなと再確認でき、この記事の主目的であるこの1年の振り返りの意義を早くも達成したなとこの段階で満足しています。

さて一応批評空間の点数順だとこうなるらしいです。短めの作品もありますが350本くらいプレイしました。

85↑の作品のほとんどが実質再プレイというのがなんとも言えない😭

ですがそれ以外の作品の中でも

アルテミスブルー
魔女の処刑日後編
ゼーメンシュ
ラムネ
ローズガンズデイズ

この辺りは非常に印象に残っているお気に入りの作品です。
特にアルテミスブルーは点数こそ控えめだけど好き度でいったら今年ダントツかも。ゼーメンシュも愛病世界シリーズが大好きな自分にとっては大切な作品になりました。

2023年はねこねこの旅にはじまり個人的にもいいスタートを切れたかなと思っていたら終わってみると突き抜けて良かったなと感じる作品にはとうとう出会えませんでした。しかし冒頭にも述べた通り案外多くの良作に出会っていることを実感できました。ブランド単位だと今年も多くの作品をプレイしてきましたがやっぱりねこねこ作品が特に心に残ってるかな。これまでは好きなブランドは?と聞かれた際にこれといって胸を張って答えられるブランドはなかったのだけれども、これからはねこねソフト!と自信を持って答えることができそうです。これからも応援しています。

ノベルゲー歴も4年とちょっとが早くも過ぎ去り、まだまだやりたい作品で溢れている現状は改めて幸せだなと。今後も良い作品に出会えることを期待しています。人生の勝利条件は面白いシナリオゲームをプレイすることですからね。と言いつつもしかしたら来年で大学出るかもなので、まとまったプレイ時間が取れるのは来年が最後になりそうかも?です…。来年以降も気を引き締めて充実したノベルゲームライフを送れることを願ってます。

俺にはもう、”物語”しか残されていないから──

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自分が今年プレイした作品をランキング形式で紹介していきたいと思います。当初はBEST10にしようと考えていたんですがどうやっても絞り切ることが出来ずBEST20という形で妥協させていただきました。まぁそれでも大変苦労したんですがね…

今年プレイした作品の総数は12月15日時点で109作品です。軽く振り返ってみると後半に個人的名作が詰まってたなという印象。9月頃からはブーストもかかってなんとか100に乗せることができました。後述しますが、なんといっても人生史上最高の名作に出会えてたのでそれだけでも良い一年だったと言えますね。新作もかなりの粒揃いで楽しめました。

さて本題に戻ります。まだ今年が終わるまで残り日数がありますが一応暫定ということで。天とかは確実に入ってくると思うので…

※当たり前ですが完全個人の主観での選出になりますのでそこはご了承を。

では発表していきます。

20位「銀色」

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初ねこねこ作品。なんでも夢が叶うとされる伝説のある銀糸に翻弄される人々の物哀しいお話。運命に抗おうと必死に生きる登場人物達に心打たれた。オムニバス形式で全5章から構成されている。1章が本当に素晴らしい。裏を返せばそれ以降は尻窄まり感が否めないのが正直な感想。それ以降の章も部分的に、特に3章なんかはとあるキャラが強烈で楽しめはしたんですが1章が強すぎた。興味があってプレイしたい!という方は追加シナリオが収録さている完全版をどうぞ。

19位「幼馴染と十年、夏」

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主人公と幼馴染みの女の子の恋模様を3つの年代から追うお話。それぞれの年代特有の特徴をしっかりと捉えた繊細な心理描写が魅力的。あぁそんなことあったなぁと懐かしささえ覚える場面が多々あった。例えば、小学生の頃ならば好きな子に対してわざとそっけない態度を取るだとか、思春期ならば性の芽生え故の葛藤、ちょっとしたことでのすれ違いだとか…そんな些細なことです。そういった”変化”を見事に描き切った手腕に魅せられた。

18位「何処へ行くの、あの日

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妹ゲー!!(大嘘)

妹という存在、その関係性を一般的なエロゲとは違った切り口で描いている。その他にもアンチエロゲ的な側面が取り入れられておりプレイ当時すごく新鮮な感覚を覚えたのを鮮明に覚えています。お話がなかなかに難解で、いかんせんキャラ同士の会話内容が抽象的すぎて自分の頭ではついていくのがやっと。特に終盤にかけては人によっていろんな見方、考え方があって最終的にユーザーに解釈を委ねるという自分好みの作風ということもありこの順位に。

不快なまでに特定キャラを痛ぶっていた点と乳首の色が解せなかったこと、そこが残念だった。

某フォローワーさんのわかりやすいけど???となってしまうという発言に共感しました。

プレイ後の考察記事巡りがめちゃんこ楽しかったのがいい思い出。

17位「るいは智を呼ぶ

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女装×能力モノ

能力に翻弄される少年少女達の顛末を追うお話。主人公である智ちんはヒロインを差し置いて一番可愛いという。しかもCVがふーりん。

可愛い顔した娘にちんちんがついててしかもCVがふーりんな時点で優勝確定ですよね。

呪いや超能力の設定はかなり練られていておりシナリオも一部ホラーテイストで緊迫感があって楽しめた。

序盤はテキストに難がありノリも独特で慣れるまでなかなか没入できないのがマイナスポイント。FDは完成度が高く本編の不完全燃焼も解消されるので攻略は必須級。ラストは感動ものです。

16位「カタハネ

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シロハネ、クロハネの2つの物語で構成されており複数視点で進行する形をとっている。シロハネ編は人によっては序盤中盤と退屈に感じてしまうかもしれないが自分は癒されるような温かい雰囲気が心地良かった。クロハネ編からは一転して緊迫感のあるシナリオとなっている。伏線回収が実に素晴らしく、それでいてキャラクターが活き活きしていて読んでいて楽しい。百合最高や!!

15位「腐り姫

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田舎が舞台の和風伝記モノ。断片的に明かされる謎や主人公の過去…そして着物を着た謎の少女は一体全体誰なのか??オチについては賛否ありますが自分はそれも含むて好きな作品です。独特なタッチのグラフィックが印象に残っている。あとBGMも。インモラルさや愛憎渦巻く歪み、最後に明かされた結末も含めてなにかと印象に残る作品でした。

14位「終末の過ごし方

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非日常という名の日常を描き切った作品。

なんとヒロイン全員が眼鏡っ子

この時代の作品は変なところにこだわりがあったり尖ってたりしててほんと好き。

終末を扱った作品はこの世に数多と在るがこの作品はあえて非日常の中で日常を謳歌する人間にスポットを当てている点が特徴。

なぜ世界は終わってしまうのか?とか終末的要素と絡めた展開もないし淡白な内容になっています。それでいて特段面白い訳でも感動するでもないんですが確かに心に残るものがありました。

秒で終わるのでぜひプレイして欲しい作品の一つ。

13位「さくらの雲*スカアレットの恋」

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アメグレがあまり合わなかったこともあり不安もあったがそんな不安を一瞬にして吹き飛ばすかのような出来だった。最大瞬間風速こそアメグレに軍配が上がるもののシナリオ、キャラ造形共に高水準で纏まっており今年の"覇権"と一部巷で謳われているのにも十分頷ける。メリッサルートからは怒涛の展開で読む手が止まらなかった。設定上ぜひとも2020年にプレイして欲しい作品ではあるが残り日数が…まだ間に合う!!

12位「Treating2U」

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プロのミュージシャンを目指す主人公、伊之助が病に倒れ担ぎ込まれた病院先での人々との交流を描いた作品。舞台が病院ということもあり様々な境遇、立場の人がいる。閉塞感や陰鬱とした雰囲気が漂う中、主人公との交流を通して皆明るく打ち解けていく。またこれが主人公がかっけぇんですわ…。今までプレイしたエロゲの主人公にはいないタイプで新鮮だった。I'veが手掛ける主題歌は名曲。曲だけでも一度聴いてほしい。

11位「ナツユメナギサ」

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新年1発目にプレイした作品。今振り返ると最高の新年のスタートだったなと。雰囲気、終わり方共に完全に好みのそれでした。続編小説まで読んでこそ完成される一つの物語だと思っています。考察の余地もふんだんにあり一度で二度美味しい。主題歌であるbumpy-Jumpy!はまじもんの名曲、今でもテンション上げたいときよく聴く。今年出会った曲の中で2番目に好き、1番は後ほど。

とにもかくにも読後感、余韻が凄まじい作品でした。

10位「放課後シンデレラ」

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初HOOKSOFT作品。

Twitterに流れてきた陽佳に一目惚れして購入を決意。蓋を開けてみればどのヒロインも魅力的で甲乙つけがたいという結果に。ですがやはり私の目には曇りがなかったようで陽佳ちゃんは真実のお嫁さんでした。

下手にシリアスを入れたり不快な要素もこれといってなく純粋にキャラクターを愛でるゲームとしての完成度が今までプレイしてきた作品の中でもトップクラスに高かったなと個人的に感じた。ただ、やる気が感じられない微塵もエロくない乳首が残念だった。色、造形ともにあれは良くないね、そこだけが不満だった。

カブトムシ突進ガイジこと田寄多乃実役の八ッ橋しなもんはハマり役過ぎた。彼女の存在を認知できただけでもこの作品にはそれだけの価値があると言える。

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とにかくヒロインを立たせるのが上手く、こういうのでいいんだよを体現した作品だった。

9位「ドーナドーナ」

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3年待った甲斐があった、しっかりと期待に応えてくれた。やっぱりアリスソフトなんだよなぁ…

ヒトカリ、ハルウリとを交互に進めていく形をとっており非常にシンプルでサクサク攻略できた。難易度も低め。その分物足りなさは否めないがその辺は新規層獲得を狙ってのことでしょう。エロはさすがと言ったところか。敗北からの陵辱ははやりそそるものがある。真実の射精は圧倒的な力を前にしての絶望と暴力の中にしか存在しないんですよ。キャラ数も多いながらシーン数も豊富で満足度の高い作品だった。ゲーム性があるエロゲをやってみたいけどちょっと躊躇してしまうという方の一作目にはぴったりな作品。

8位「Renaissance」

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言語論や宗教を題材にした作品。小難しく聞こえるがとある一ルート以外は平易なものでそこまで難しくはなく、身構える必要はない。無駄がない構成で後半での伏線回収も素晴らしかった。ラストがすっきりとしないのも個人的にプラスポイント。

システムは壊滅的、そこが唯一の難点。

7位「月に寄り添う乙女の作法」シリーズ

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ルナ様ゲーと見せかけたりそなゲー、最終的には衣遠兄様ゲー。続編である乙りろが本編みたいなところがある。主人公の小倉朝日は人間性が出来すぎてて彼の一言一句、一挙手一投足には見てるこっちの心が洗われるようだった。なんであんなにも劣悪な環境下で育ったにも関わらずこうも真っ直ぐに育ち人間的に出来上がってるんだ。

ルナ様ルートはもちろん全く期待していなかったユーシェルートがかなり良かった。他2ルートはゴミだったが。鈴平と西又が原画担当したキャラとで人気と個別の完成度が完全に二分されてるのがほんと笑える。

乙りろのりそなルートはシリーズ通して一番好きなルート。逆境の中で2人支え合いながら様々な困難に立ち向かい乗り越えていくという王道的展開だがつり乙本編が前座に思えるくらい面白い。

つり乙2はまだやれてないので近いうちにやります!

6位「鬼畜王ランス

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今年4月にまとまった時間が取れたので満を持してのプレイ。イベント数が豊富なのはさることながらシュミレーションゲームとしての完成度も高く時代を感じさせず今でも十分に通用する面白さ。当時は時間を忘れてプレイしてしまったほどに没頭していたものだ。

“ランス”の一つの完成形のような作品、あまりにも洗練され完成され過ぎている。あの時代にこんなにも完成度の高い作品が作れるなんてほんと凄いよ…10をやる前にプレイしたかったな…

これが無料でできちゃうんだぜ?

5位「真性終末症候群」(非18禁)

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セカイ系の一つの到達点であり最高の幼馴染ゲー。最後までプレイすればこの言葉の真の意味が理解できると思う。

幸福とはなんたるかを改めて突きつけられた。話は逸れるが”幸福とはなんぞや!”みたいな問を投げかけてくる作品が今年は多かったなぁと…。特に下半期にプレイした作品には多かった。各ライターなりの考え方があって読んでいて共感もしたし自分自身の在り方についても再度考えるいい機会だった。

話を戻します。キャラクター造形が秀逸で特定キャラが対比的に配置されていたり尺が短いながらも満遍なく掘り下げられていて物語全体の厚みが感じられた。終盤からは涙なしではいられなかった。多分今年1番泣いたかもしれない。

なんとこちらもフリーゲーでごさいます。それを忘れさせるくらいCG数、表情差分も豊富。

4位「アインシュタインより愛を込めて」

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世間では不評のようだが自分はこの作品が愛おしいほど好きだ。評価が芳しくない理由も評価していない人の心境、考えも痛いほどわかります。普通に考えれば説明不足もいいところで圧倒的描写不足で褒められた作品ではないでしょう。期待値が異様に高すぎたのも要因の一つでしょう。ですが何故か好きになってしまったんです。誰しもそういのって一つや二つあるよね?ふーりんボイスも聞けたしマイエンジェル坂下も可愛かったし。新世界のαは今年出会った曲の中で1番好きな曲です。毎朝聴いてます。

新島夕の次回作も期待しております。

3位「ナルキッソス 」シリーズ(非18禁)

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シリーズ通しての評価ですが特に0は素晴らしかった。各作品死生観という根底のテーマが一貫しておりメッセージ生も強く刺さらない要素がない。死ぬまでにどのように生きるか残された者はどう生きるのかを改めて考えさせられた。銀色1章でも感じたが片岡氏が描くお話は残酷で儚くもどこか美しいというこのなんとも言えない感覚がたまらない。完全に虜です。

こんなにも素敵な作品をすすめてくださって改めてありがとうございます。

2位「Dies irae 〜Amantes amentes〜」(非18禁)

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Acta est Fabula」を3年ほど前にプレイしたんですがどうしても三つ巴ルートが見たかったのでプレイ。ドラマCDの内容がADV化されていたり加筆されていたりとまさに完全版。

厨二心くすぐる展開や設定、魅力的なキャラが最大の特徴でしょう。

主人公陣営が霞むくらい個性、魅力ともに溢れた「聖槍十三騎士団」の面々。どのキャラにもいずれかのルートで見せ場があり改めてノベルゲーの素晴らしさを実感した。騎士団の面々の過去など外伝でしっかりと掘り下げられ補完されるのでほんとに隙がない。

肝心の三つ巴ルートですが…とにかく熱い!これのためだけに買う価値すらあると思う。ほんとに買って良かった。

最高の作品でした。

1位「サクラノ詩

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言語化不能、それにつきる。この作品について自分が何かを語ろうとしてもその瞬間全てが陳腐に聞こえてしまうので語れません。

共通〜pica picaはとにかく苦痛すぎて3ヶ月かかったがそこからは2日で読破してしまったほどのめり込んでしまった。余韻がこれまたすげーことすげーこと。クリア後数日は何もする気が起きなかった、日常生活に影響を及ぼすほどの作品なんて実に久しぶりだった。あと思ったのがプレイ前の予想と反して意外と未完結感が強かったなと。若干不完全燃焼気味です。それを差し引いても素晴らしい作品であることには変わらないのですがね。それ故に刻の発売が待たれますね。いつになったら出るんでしょうね…死ぬまでに出てくれればいいけど。

とりあえず自分のランキングはこんな感じです。

選出漏れした作品でぱっと思いつくのはアマカノ2 、ひまなつ、まいてつlast run、アトラクナクア、白昼夢の青写真、パンドラの夢、夏ノ鎖、デアボリカ、すばひび、びしょまん最終章、、ぬきたし、つきかな、9nine、極限痴漢特異点、きまてん…上げたらきりがないけどどれも素晴らしい作品で甲乙付け難く本当に選ぶのに苦労しました。

虚ノ少女REは実質再プレイなんで抜いてます。

終わりに

今年一年を振り返るとえっちげーむ漬けの最高の一年でした。1番の変化はTwitterを始めたことでしょう。Twitterを始めたことによって同じ趣味を持つ人との交流が何よりも楽しいことを改めて実感しました。情報収集はもちろんのこと、なによりユーザー間を通して知らなかった作品を知る機会になったり勉強になることも多々ありました。さらにモチベーションを刺激され効率が上がったりと良いことづくしでした。この世界にはまだまだやりたい作品に溢れているので来年からはさらに精進してエロゲーに真剣に向き合っていく所存です。

最後まで読んでくださった方ありがとうございます!