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利下げフェーズ入り確定で上昇局面一服、NY金は調整へ

FRBが金融政策転換期を迎え、利下げ開始は時間の問題、と想定しながら高値保ち合いを形成したのが4月から7月初旬まで、NY金は概ね2310ドルから2440ドル程度までのレンジで上下動。
その後、インフレ収束への流れや雇用情勢不安も台頭し、早期利下げ開始と大幅利下げへの思惑が強まると同時にNY金は上昇トレンドを形成。
7月から8月後半にかけて水準を切り上げたNY金は、それまでの保ち合い値幅130ドル分さらに上昇することとなり、2570ドルに到達。
と同時にパウエルFRB議長も9月FOMCでの利下げを示唆し、利下げフェーズ入りが確定。
先読みして上昇してきたNY金も上値トライ一服となり、この週末にはPCEの結果確認をきっかけに、やや行き過ぎた大幅利下げ観測の巻き戻しとともに調整局面入りの兆しにも。

2400ドル台前半から2500ドル台後半へと水準を切り上げてきたこの春から夏への局面では、RSIももMACDもピーク水準を切り下げる逆行状態となり、上昇トレンド終焉の可能性も示唆。
MACDは短期トレンド逆転も示唆し、格好の調整局面入りのタイミングにも。
足下では米指標結果に一喜一憂する状況にもあり、雇用統計の結果次第では再び最高値更新トライへと向かう可能性も否定できないものの、波乱がなければNY金はそれなりの調整局面形成へと向かう可能性も高まりそうです。

6月末安値(2304.7)から8月最高値(2570.4)までの23.6%戻し(2507.7)、38.2%戻し(2468.9)から一目均衡表の基準線(2461.2)などが目安となり、浅めの調整でも2500ドルの大台近辺、少し続けば2400ドル台半ば辺りまでの調整局面形成の可能性も。

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