ろくでなしどもにあなたを粉砕させないでください - マーガレット・アトウッド『侍女の物語』感想 (original) (raw)

読んだ本の感想を最近ぜんぜん書けてなかった。読書の度にメモは取ってるんだけど、ちゃんと文章にして残しておかないと結局全然振り返らないんだよね。短くてもいいから感想をちゃんと書いておこう。
って本を読むたびに毎回思ってるんだけどなかなかできてない。

(あと、本の感想はけっこう読書会で消化してしまうことも多い。読書会で満足してしまう)

そんなわけで今年ようやく2冊目の感想!

侍女の物語

出版されたのはけっこう前の小説なんだけど最近話題の小説。機会があって読む必要が出てきたので読んだ。面白かった!

ディストピア小説なので架空の世界なんだけど、ところどころに「今の自分が生きてる世界と同じだな」と感じる部分があった。

ディストピアなフィクションは普段あまり接種しない方なんだけど、これだけハッキリわかりやすく「女性が虐げられている社会」が描かれてるとわたしにもディストピアな世界観を理解しやすかった。

ディストピアな物語、映画だと「マッドマックス 怒りのデスロード」、漫画だと『きみを死なせないための物語』は好き。でも例えば小説の『わたしを離さないで』あたりは面白さよりも不思議さが勝ってしまってあまり楽しめなかったんだよね。なんとなく自分はディストピアを楽しめない方だと思い込んでたんだけど、これは面白かった。

最初の方の「世界観を手探りで理解してる段階」のときはいまいち乗れなかったんだけど、後半になるにつれてどんどん読み進められるようになれて楽しかった。

続編の『誓願』も近いうちに読みたいなー!

以下はネタバレありの箇条書き感想です。

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