金華山DWリハビリride(33km)、東京行、小田周二氏著書数冊読了 (original) (raw)

セミの声は聞かなくなっても9月が猛烈に暑い。例によって台風が洋上にある時は顕著に空気が暑く多湿。地球の対流現象は温暖化の温度差の拡大で激しくなっているにちがいない。暑さ厳しい毎朝の散歩では小さな変化が継続している街の変化に気づく。中山道加納宿周辺にはそこそこのお屋敷が連なるがその一角が壊されて空地になった。それ以外も解体される家が目につくので不動産が動いているように思う。解体された跡地は何種類かのパターンが多いように見える。賃貸マンションorコイン駐車場に変わるパターンが多いが加えて最近は家族葬むけ葬祭場に老人介護施設、「買取り」と呼ばれる業態の店舗になったりする。駅に近いせいか賃貸の部屋代は安くないように思う。知らず地方都市の老化を見ている気がする。その中で買取の業態は元気がいいのか熱心に広告が入るし日中の仕事中にも婦人の声で電話勧誘がかかってくる。自宅ににある不要な物を色々買取りますよと。「節約やし、いらんもんはなーんもあらしまえへんわ」「そんなことよりねぇ、コメやてぇ、米!この辺、どっこのスーパーにもあらしまへん。ピンチ・・ホンマにピンチやわ。ところでオタクどないですか?」と返すと静かに電話が切れる。奥さん曰はく、恐らく貴金属とかが目当てなんじゃないか?と。確かにそうかも知れない。しかし一方の米もスーパーの開店前の行列に並んでやっと購入できたところ。

「今年もう栗金飩はならびをり猛暑に苛立つ九月はじまる」

(散歩途中の桔梗)

連日の厳しい猛暑で疲れが溜まったせいか金曜の午後に立ち眩みや眩暈が起きてなかなか止まらず早退して安静にする。ところがじっと寝ててもグルグル天井が回っていて起き上がるとドッタっと転倒する始末。明らかに頭がオカシイので月曜に近くの大学病院で診てもらう。頭のMRI検査の後に耳鼻科に回されてメニエール病という初耳の診断名が下りた。先生曰はく、「耳の中の平衡感覚器官の病気」で「原因・・加齢も要因の一つでしょうが過労とか脱水症状とかなかったですか?」と。不眠もあって疲労が抜けない感じもあるし、その他思い当たる要因が無いわけではないが、ひとまず症状にしっかり病名がつくことで何故か安心する。投薬で改善するらしいが症状は繰り返す習性があるらしく何とも居心地が悪い。

「諦めてすべてきつぱり安静に寝て過ごすなり晴れの休日」

「ひとまずは病名ついて安心すメニエールなぞ知らぬがままに」

その後投薬の効果でめまいは無くなり歩行も問題なく、息子の離日準備とウイークリーマンション引き払いのため9月15日に東京に向かう。昼過ぎに着いた東京駅の地下で荷物を一旦置いて新宿に向かう。新宿高島屋近くのビルで待ち合わせ、娘と息子に再会する。そこで夕食までの時間を「Immersive Museum Tokyo・・印象派と浮世絵」という所謂インスタレーションと呼ばれる音と映像のデジタルアートを鑑賞する。坂本龍一氏の本にもあったインスタレーションとう現代アートを見るのは初めての私にとって新鮮で印象的なものだった。会場を出て、新宿、大きすぎて道順がサッパリわからん私は娘息子の後ろについて高島屋を抜けて新宿駅に出る。大手町に戻ってホテルにチェックインし、しばし休憩。部屋から皇居や丸の内その向こうに赤坂方面のビル群が良く見え望外の眺めに驚く。ふーん、理系の自分の一生においてこういうビル群は職場としては縁がなかったとぼんやり思う。18:30から丸の内にある焼肉店でささやかながら息子の早めの誕生祝いをする。家族全員が揃う機会は今年最後と思われる。夕食後、通常はランナーが走っている皇居外周道路を歩いてホテルまで帰る。翌日、息子の滞在先のウイークリーマンションの引き払い作業終わる。ここ、板橋駅はなんと中仙道の第一番目の宿場町と知り驚く。これより延々53番目が岐阜の加納宿になる。九月と言っても東京は蒸暑かった。

(皇居赤坂方面)

江戸城堀)

(板橋中山道
メニエール後の運動能力確認のため9月21日、リハビリで金華山rideに出かける。少々不安あったが、案ずるより産むが易し、岩戸公園までの登坂往復と長良川河川敷の平坦路で計31kmを無事帰着する。まずは安全にリハビリ走行、暑さは相変わらずでそろそろ彼岸花が見たいものだ。

この日、震災のあった能登で豪雨のニュース、厳しいものあり。
33.10km 1:51:42 17.7k/h 33.29kmx 獲得384m
https://strava.app.link/KWkHDcVstNb

小田周二氏著書数冊をまとめて読了。以前読んだ「書いてはいけない」で触れられた日航機事故にまつわるものとして前回読んだ青山氏の著書同様に大変シリアスな内容だった。特に「524人の命乞い」。著者は事故機で子供さんお二人を亡くされた遺族でもあるだけに、より一層深く心に感じるものがあった。事はまだ終わっていない。最近女性社長に変わって話題になった日航社に対する自身のイメージも自ずと暗澹とする。世の中諸事、チェック機能が正しく働く社会の健康と重要さを改めて感じさせられる。