京都精華大学ポピュラーカルチャー学部[B!]新着記事・評価 - はてなブックマーク (original) (raw)

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2016・12・1授業紹介,読みもの 哀愁のマイナーセブンフラットファイブ ―― 岸田繁客員教員特別講義 2016年6月15日、岸田繁客員教員の第3回特別講義が実施されました。4月の第1回、5月の第2回に続き、恒例となった受講生によるレポートを掲載します。 今回の講義では、自分が表現したい感情や風景と作曲技術を結びつけて音楽に昇華させるため、コード理論の領域にまで及んだ。ここでの岸田は、バンドマンというよりも、作曲家/コンポーザーとしての側面が顔を覗かせていた。音楽はもちろん、とりわけソングライティングに関心のある学生には、実りの多い講義になったのではないだろうか。 「聞く」と「聴く」の違い 「(耳を使って)きく」という言葉には二通りの表し方がある。「聞く」と「聴く」。両者の意味の違いを調べるために辞書を引くと、前者は「音や声を感じとる。また、その内容を知る」、後者は「注意して耳に入れる。

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2016・9・6授業紹介,読みもの くるりに学ぶ、プロのスタジオワーク ―― 岸田繁客員教員特別講義 2016年5月15日、岸田繁客員教員の特別講義が4月の第1回に引き続いて実施されました。今回は音楽コース実習設備であるMagi Sound Studioを使い、くるりのメンバーとともにレコーディングを実際に行いながら、スタジオでの音作りについて解説されました。実験的なアプローチも展開された講義の内容を受講生がレポートします。 2016年5月15日、ポピュラーカルチャー学部客員教員の岸田繁が、「くるり20th ANNIVERSARY『NOW AND THEN Vol. 3』」ツアーの合間を縫って、本学友愛館の地下にあるレコーディングスタジオ「Magi Sound Studio」(以下Magi)でレコーディング授業を行った。今回はくるりの岸田、佐藤征史に加え、ツアーに帯同するサポートメンバーの

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2016年度より、ロックバンドくるりの岸田繁さんがポピュラーカルチャー学部の客員教員に就任しました。前期授業期間が始まって間もない4月18日、さっそく第1回の特別講義が実施されました。同じく客員教員を務める細野晴臣さんの講義レポートを手掛けてきた音楽コース3回生の堀江元気さんが、今回もレポートを寄稿してくれました。 2016年4月1日をもってポピュラーカルチャー学部の客員教員となった岸田繁が、就任後間もない4月18日に初回講義を行った。岸田は、やや緊張した様子を覗かせながらも、持ち前のユーモラスな語り口でフロアの学生と積極的にコミュニケーションを取った。両者は、意識を共有させながら演習型の講義を進めていった。様々な場所やシチュエーションで流れる音楽を想像し、その選曲にはどのような意図や目的があるのかを推察するという内容である。 音楽が流れている空間を想像しよう 本講義に先立って公開されたイ

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『ポピュラー音楽史』では、「媒介~メディエーション」という考え方を中心に、音楽の制作、流通、聴取に係る技術がどのような歴史的変遷を遂げ、それがポピュラー音楽の作られ方、聴かれ方にどのような影響を及ぼして来たかを紐解いてゆく。レコードやCD、あるいはネットやラジオやテレビを通して耳に届くポピュラー音楽は、逆に言えばレコーディング技術やメディア技術なしには成立し得ない現象であり、作り手と聴き手を結ぶこれらの媒介がなければ、音楽は《表現》としてさえ成り立たない。本講義では音楽そのものに耳を傾ける一方で、社会学、政治経済理論、メディア論などの方法を通し、その音楽を可能にしている力学を見極める能力の獲得を目標とする。

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2016・4・4授業紹介,読みもの Naohiro Yakoさん講義レポート(前編)分解系レコーズの軌跡 現在では音楽家の活動にインターネットは欠かせないものとなっています。しかし、誰でも手軽に使えるがゆえに、ただ自分の曲をネットで公開しても、ほとんど誰にも聴かれないまま埋もれてしまうことも少なくありません。そうした状況にあって注目されてきたのが、ウェブサイトのかたちで音楽を発信する「ネットレーベル」です。 音楽に限らず、表現活動にインターネットをどう活かしていくか。この問題について考えを深めるため、音楽コースでは、ネットレーベル 分解系レコーズ(Bunkai-Kei records) を主宰する Naohiro Yako さんを迎えた特別講義「ネットレーベルとインターネットの表現活動」が開かれました。ネットレーベルの置かれた状況をめぐって議論が交わされた講義を、前後編に分けて報告します。

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2016・3・24授業紹介,読みもの 音楽家にとってのアート&サイエンス ―― 細野晴臣客員教授特別講義 2015年12月10日、ポピュラーカルチャー学部客員教授である細野晴臣さんの特別講義が開かれました。過去5回の総集編に続き、音楽コース2回生の堀江元気さんが寄稿したレポートを掲載します。 前回の講義から約1年ぶりとなる、待望の通算第6回目の特別講義が行われた。これまでの講義内容とは少し指向が異なり、物理学・自然科学の歴史や最先端のテクノロジー、果ては宇宙の原理にまで話題が及んだ。今回は、アート(=人間がつくるもの)とサイエンス(=自然がつくるもの)に対して、音楽家はどのように接続していくべきか、というテーマ設定である。 自然との調和を図る Daisy World 開講のチャイムが鳴り響くと、細野は、おもむろに自身の生家付近の略地図を描き始めた。かねてより東京の白金あたりには大きなイチョ

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2015・12・9授業紹介,読みもの 細野晴臣客員教授特別講義レポート「戦後日本とアメリカのポピュラー音楽の伝承」後編 来たる12月10日、細野晴臣ポピュラーカルチャー学部客員教授による特別講義が開かれます。2013年の学部開設以来、細野さんは、自身の音楽体験と、そこに大きな影響を及ぼしてきたアメリカ文化という一貫したテーマのもと、さまざまな観点から講義を展開されてきました(第5回のレポートはこちら)。約1年ぶりとなる講義を控えて、これまでの全5回の講義内容をおさらいすべく、音楽コース2回生の堀江元気さんに講義レポートを寄稿していただきました。前編に続き、第3回から第5回までの後編を掲載します。 → 細野晴臣客員教授特別講義レポート 前編 第3回 ティン・パン・アレーからティン・パン・アレーへ(2014年1月31日) この回は、はっぴいえんどのメンバーであり盟友である大滝詠一が急逝した約1

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2015・12・7授業紹介,読みもの 細野晴臣客員教授特別講義レポート「戦後日本とアメリカのポピュラー音楽の伝承」前編 来たる12月10日、細野晴臣ポピュラーカルチャー学部客員教授による特別講義が開かれます。2013年の学部開設以来、細野さんは、自身の音楽体験と、そこに大きな影響を及ぼしてきたアメリカ文化という一貫したテーマのもと、さまざまな観点から講義を展開されてきました(第5回のレポートはこちら)。約1年ぶりとなる講義を控えて、これまでの全5回の講義内容をおさらいすべく、音楽コース2回生の堀江元気さんに講義レポートを寄稿していただきました。前後編に分けて掲載します。 京都精華大学ポピュラーカルチャー学部の客員教授を務める細野晴臣が5回にわたり行ってきた特別講義。多岐にわたる話題の中でも全講義に通底しているテーマは“アメリカのポピュラー音楽の伝承”である。 現代における日本の音楽シーンの

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2015・2・16成果公表,授業紹介,読みもの 一瞬を引き延ばし全体へ繋げる 時間から見た作詞術 ―― tofubeatsさんインタビュー(4) 音楽コース1回生の必修科目「基礎実習5Z」担当:谷口文和、秋吉康晴、長門洋平)では、音楽や文化について情報発信するために必要なスキルや考え方を学びます。資料調査や取材のやり方、記事の書き方などを練習した上で、チームに分かれてフリーペーパーやウェブサイトの制作に取り組みました。 この実習では2014年10月15日にミュージシャンのtofubeatsさんをゲスト講師に迎え、インタビュー形式でお話を伺いました。2時間以上に及んだインタビュー録音を素材として、学生一人ひとりが各自の関心にもとづいて発言を編集し、画像やリンクも含むブログ記事を作成しました。 提出された記事から、テーマの異なる4本を選んで掲載します。話し言葉をウェブの読み物へと作り変える工夫

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2015・2・13成果公表,授業紹介,読みもの J-POPの曲作りはクラブ・ミュージックの10倍しんどい! ―― tofubeatsさんインタビュー(3) 音楽コース1回生の必修科目「基礎実習5Z」(担当:谷口文和、秋吉康晴、長門洋平)では、音楽や文化について情報発信するために必要なスキルや考え方を学びます。資料調査や取材のやり方、記事の書き方などを練習した上で、チームに分かれてフリーペーパーやウェブサイトの制作に取り組みました。 この実習では2014年10月15日にミュージシャンのtofubeatsさんをゲスト講師に迎え、インタビュー形式でお話を伺いました。2時間以上に及んだインタビュー録音を素材として、学生一人ひとりが各自の関心にもとづいて発言を編集し、画像やリンクも含むブログ記事を作成しました。 提出された記事から、テーマの異なる4本を選んで掲載します。話し言葉をウェブの読み物へと作

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2015・2・10成果公表,授業紹介,読みもの シビアな場、SoundCloudでの自分の見せ方 ―― tofubeatsさんインタビュー(2) 音楽コース1回生の必修科目「基礎実習5Z」(担当:谷口文和、秋吉康晴、長門洋平)では、音楽や文化について情報発信するために必要なスキルや考え方を学びます。資料調査や取材のやり方、記事の書き方などを練習した上で、チームに分かれてフリーペーパーやウェブサイトの制作に取り組みました。 この実習では2014年10月15日にミュージシャンのtofubeatsさんをゲスト講師に迎え、インタビュー形式でお話を伺いました。2時間以上に及んだインタビュー録音を素材として、学生一人ひとりが各自の関心にもとづいて発言を編集し、画像やリンクも含むブログ記事を作成しました。 提出された記事から、テーマの異なる4本を選んで掲載します。話し言葉をウェブの読み物へと作り変える工

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2015・2・7成果公表,授業紹介,読みもの ネットレーベルとメジャーレーベル ―― tofubeatsさんインタビュー(1) 音楽コース1回生の必修科目「基礎実習5Z」(担当:谷口文和、秋吉康晴、長門洋平)では、音楽や文化について情報発信するために必要なスキルや考え方を学びます。資料調査や取材のやり方、記事の書き方などを練習した上で、チームに分かれてフリーペーパーやウェブサイトの制作に取り組みました。 この実習では2014年10月15日にミュージシャンのtofubeatsさんをゲスト講師に迎え、インタビュー形式でお話を伺いました。2時間以上に及んだインタビュー録音を素材として、学生一人ひとりが各自の関心にもとづいて発言を編集し、画像やリンクも含むブログ記事を作成しました。 提出された記事から、テーマの異なる4本を選んで掲載します。話し言葉をウェブの読み物へと作り変える工夫にも注目して読み

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ポピュラーカルチャー学部客員教員である細野晴臣さんの今年初めての特別講義が、1月20日に開催されました。今回は90分の講義を2部形式にして、後半では翌日からのスチールギター・ワークショップのために来校されていた高田漣さんがゲストとして登壇。対話形式で話が進められました。 2013年の学部開設から今回で5回目となる特別講義の共通テーマは、細野さん自身が体験してきた音楽の歴史を学生世代の若い人に伝えること。そこから、細野さんが影響を受けてきたアメリカの音楽や文化にどのように向き合うかという問題が見えてきます。これまで「戦争の記憶」「レコーディング技術の変遷」といった話題を経て、今回のキーワードは「歴史の特異点」。ポップスの歴史には残っていないが、地層を掘り起こすことで現れてくる特殊な存在。そんな考古学に細野さんは取り組んでいるそうです。 特異点として挙げられた一つ目は、アメリカのミュージカル番

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