視聴ドラマ 2023年 秋クール(10~12月) (original) (raw)

2023年の秋クール(10~12月)に見たドラマのまとめです。

今期のエントリーは12件でした。

①どうする家康 (日)NHK

どうする家康 - Wikipedia

夏クールの感想を書くのを忘れてしまうくらいの存在感ですが、しっかり最後まで見てました。時代は本能寺の変よりも後の朝鮮出兵から関ケ原の合戦を経て大坂の陣へ。徳川がのし上がっていくというより豊臣が弱っていく印象が強い時代で、戦国末期のあまり注目されない部分でしたが、家康(松本潤)の平安の時代へ向けた想いが強く印象に残る場面が多かったと思います。世間の評価は相変わらずパッとしませんでしたが、「どうする?家康」が「どうする!家康」に変わってきたかなと思いました。

②セクシー田中さん (日)日テレ

主題歌:ドレスコード (Prod. imase) / LE SSERAFIM

セクシー田中さん - Wikipedia

ベリーダンス(Belly Dance)と言われても、露出度の高い服装でお腹をくねくねさせる中東の踊りくらいの知識しか無く、肌の露出を厳しく制限するイスラムの戒律とどう共存しているのかよくわかりませんでしたが、調べていくうちにちょっとずつ理解が深まりました。地味な中年OL田中京子(木南晴夏)とベリーダンスというギャップに加え、その田中に惚れこむ笙野(毎熊克哉)、心の底から応援する倉橋(生見愛瑠)らに励まされながら自分を肯定できるようになる展開が見ものです。

③トクメイ!警視庁特別会計係 (月)フジ

主題歌:地獄の沙汰も愛次第 / LEEVELLES
主題歌:今 -明日 世界が終わっても- / SEVENTEEN

トクメイ!警視庁特別会計係 - Wikipedia

万町署へ派遣されてきた特別会計係の一円(橋本環奈)が、経費削減の特命を背負って、それまでのやり方に固執する刑事らと対峙する物語。捜査で発生した損害を弁償するシーンがチラホラ見られ、これが本当なら捜査の名の下にかなりの金額が浪費されているのだろうと想像できる。ストーリーは軽くサクサク見られる内容でしたが、橋本環奈は橋本環奈でキャラ設定が立っていない印象を受けました。

④君が死ぬまであと100日 (月)日テレ

主題歌:となり / HiHi Jets

君が死ぬまであと100日 - Wikipedia

生き物の余命が見える津田林太郎(高橋優斗)が、幼馴染で想いを寄せる神崎うみ(豊島花)の余命が100日を切っていることに気が付く。ときめかせることで余命が増えることを知った林太郎の健気な優しさが心を打つも無情にも余命が大きく増えることはなく、やがてカウントダウンを迎える。ここからはハッピーエンドに向けたストーリーであまり印象に残らなかったが、豊島花の初々しい演技が印象的な作品でした。

⑤時をかけるな、恋人たち (火)フジ

主題歌:ドキドキするは / PEOPLE 1
主題歌:I like you / Chilli Beans.

時をかけるな、恋人たち - Wikipedia

令和を生きる広告代理店「アド・アモーレ」のアートディレクターの廻(吉岡里帆)が、何故か23世紀からやってきたタイムパトロール隊員の翔(永山瑛太)に誘われ、一緒に違法なタイムトラベラーを取り締まることに。未来人の設定だけに衣装も奇妙でなかなかのめり込める内容ではなく、最後は帳尻合わせのような終わり方で忙しかったです。

⑥マイ・セカンド・アオハル (火)TBS

主題歌:I Wish / なにわ男子

マイ・セカンド・アオハル - Wikipedia

アラサーで学生をやり直す決意をした白玉佐弥子(広瀬アリス)が一回りも若い同級生らと青春を取り戻す。学生らに交じって恋のライバルになる憧れの建築家日向祥吾(安藤政信)の存在意義があまりピンとこなかったが、シェアハウスの人間模様を核に展開する面白い作品でした。「吉祥寺ルーザーズ」や「着飾る恋には理由があって」といった個人の置かれた環境が全く異なる人々の同居とは異なり、目標は違えど同じ道を志す人々の協調する姿などは良かった。

君に届け (水)テレ東

主題歌:愛の歌 / 川崎鷹也

君に届け - Wikipedia

女子高生の黒沼爽子(南沙良)は、見た目が暗く、長い黒髪のせいで周囲からは「貞子」と呼ばれて恐れられていたが、自身とは対照的な、爽やかイケメンのクラスメイトの風早翔太(鈴鹿央士)と親しくなった事をきっかけに、あやね(久間田琳加)や千鶴(中村里帆)らと友情を深め、恋愛・進路などを通じた高校生活3年間の青春模様を描く。作られた感がなく実際にありそうなストーリーだったのだが、それゆえドラマ感が感じられず地味な印象だけが残った。主題歌が印象的だったが歌っている川崎鷹也は「褒める人褒められる人」の主演であったことが驚きだった。

⑧推しが上司になりまして (水)テレ東

主題歌:Dance the life away / 片寄涼太
主題歌:最強の推し! / 鈴木愛理

推しが上司になりまして - Wikipedia

自分の推しだった俳優・桐生斗真(片寄涼太)が引退と同時に自分の会社に上司・高城修一として着任するというあり得ない物語。推しのプライベートには踏み込まず、自分の全てを捧げる覚悟でありながら、逆に好意を持たれドギマギする中条瞳(鈴木愛理)。終始もどかしさを感じさせてくれるドラマでした。鈴木の歌うドラマを語っていると言っても過言ではない主題歌の歌詞が印象に残る作品でもありました。

⑨いちばん好きな花 (水)フジ

主題歌:花 / 藤井風

いちばんすきな花 - Wikipedia

生きづらさを抱えた、潮ゆくえ(多部未華子)、春木椿(松下洸平)、深雪夜々(今田美桜)、佐藤紅葉(神尾楓珠)の4人が不思議な縁で繋がり春木家に入り浸り、友情とも恋愛とも違う不思議な感情で物語が進む中、それぞれ異なる接点を持つ共通の知人志木美鳥(田中麗奈)との再会がますます話をややこしくしますが、複雑な人間関係、社会との距離感、そしてそれぞれの考え方といろいろ考えさせられるドラマでした。

⑩ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~ (土)日テレ

主題歌:人生遊戯 / Sexy Zone

ゼイチョー!〜納税課第三収納係〜 - Wikipedia

市役所の徴税吏員の百目鬼華子(山田杏奈)と饗庭蒼一郎菊池風磨)は凸凹コンビ。それでも硬軟織り交ぜて滞納者に納税を促しつつ、市役所の闇を暴いていく。百目鬼の兄であり饗庭の官僚同期でもある副市長の相良(本郷奏多)にはイライラさせられたが、実は不正を正すための行為と分かり、表現の下手さ加減にうんざりしましたが最終的に大団円を迎えて無事完視聴。

⑪単身花日 (土)テレ朝

主題歌:絶体絶命 / WEST.

単身花日 桜木舜の単身赴任・鹿児島 - Wikipedia

ハウスメーカーの営業マン桜木舜(重岡大樹)が転勤を命じられた先は、中学時代を過ごした鹿児島。単身赴任で少し心も緩みがちなところに当時のクラスメイト達と再会すれば、当時は言えなかった本音が出たりするのはよくあること。そこで割り切った付き合いを望む桜木と、桜木への想いが再燃する既婚者の武田花新木優子)。花の好意は嬉しくもありつつ、家族を第一に考える桜木にとって不気味な存在になっていく様子に恐怖を覚えた一作。

脱落

⓬秘密を持った少年たち (金)日テレ

主題歌:SHORYU (→↓+P) / 龍宮城

秘密を持った少年たち - Wikipedia

17歳の監督の主演女優で吉野ユキを演じる大原優乃に期待の一作でした。夜行と呼ばれるドラキュラのような種族が人の血を吸いながら生き永らえるトンデモストーリーでとてもついていけませんでした。

本クールは以上12作でした。

その中でのトップは⑥マイ・セカンド・アオハル、2位が⑩ゼイチョー~「払えない」にはワケがある~でした。

次いで、⑨いちばん好きな花 といったところですが、この秋クールは全体的に不作の印象を受けました。冬クールに期待です。