「国際反戦デー」と「労働組合」 (original) (raw)

1968年 10月21日

【国際反戦デー】新宿騒乱事件

10月21日は「国際反戦デー」にあたり、反戦団体はベトナム反戦を訴えて各地で集会を開いていた。

新左翼系学生が新宿駅東口で集会ご、新宿駅構内に乱入し放火や投石で電車、信号機などを破壊した。交通機能をまひさせたとして、学生事件としては戦後初の騒乱罪が適用され、743人が逮捕された。

日本 労働組合総評議会(総評、連合の前身)が米国政府に対し抗議の声をあげ、労働組合とし て統一して抗議のストライキを行うことを決めた。そして、同年十月二十一日には、総評加盟 の五十四単産ベトナム反戦統一ストをおこなった。総評の発表によれば、全国で五百四 十七万人が参加した。

今では考えられないかも知れないが、労働組合が政治的スローガンを掲げて大規模なストライキをうった。

今のナショナルセンターである連合は、経済闘争ですらストライキをうたなくなってしまった。

労働組合運動が変質し、弱体化してしまっている。

現在、イスラエルのガザ侵攻やレバノン侵略、ロシアのウクライナ侵略に対して市民による抗議行動は行われているが、労働組合として「反戦」のための抗議行動はほとんど見られない。

もはや「国際反戦デー」は死語となってしまった。

新宿騒乱事件を伝える新聞

反戦集会

新宿駅構内