【乗車記】伊丹大阪線(マルビル/大阪(伊丹)空港北ターミナル) (original) (raw)

便名 : 便名なし
日付 : 2024/07/xx
区間 : マルビル(06:00)→大阪(伊丹)空港北ターミナル(06:35)
所要時間 : 00:35
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 650円(交通系ICカード決済)
運行 : 阪神バス

大阪駅から徒歩10分ちょっとのところにある「モクシー」に宿泊したのち、翌朝早い時間に伊丹空港を出る飛行機に乗って移動する旅程。大阪駅から空港までは阪急(もしくは地下鉄)+モノレールのルートと、空港連絡バスのルートがある中、今回は後者で空港へ向かう。

(今回ではないが、宿泊したホテルについてはこちら)

biketourist.hatenablog.com同路線にはホテル阪神(JR福島駅近く)、ハービス大阪、新阪急ホテル(阪急梅田駅隣接)、大阪マルビルと4つのバス乗り場があり、便によって停車するバス停が異なるのが特徴。どのバス停も微妙に大阪駅から遠く、強いて言えば最も近いのが新阪急ホテル、追ってハービス大阪だろうか。

今回宿泊したホテルから最も近いのは「ホテル阪神」のバス停だったのだが、ここを発着するバスは日に3本しかなく、7時初頭の便に搭乗するこの日はあいにく時間が合わなかった。それゆえ、15分ほど歩いて「マルビル」バス停に到着。なお、かつては円筒型の文字通り丸いビルが建っていたが、建替えのために2023年に取り壊されているため、現在は工事現場の横にバス停が設置されている。

(事業者公式サイトはこちら)

www.hankyu-kankobus.co.jp

ちなみにバス停名からはわからないが、「マルビル」バス停の目の前にはヒルトン大阪がある。同ホテルを訪れる場合にはこちらのバス停を利用するのが便利。

運賃は大阪市内のどこを発着する路線でも650円/大人1名で、交通系ICカードも利用可能。絶対額が安いからだろうか、なぜか大阪の空港連絡バスは総じて割安なイメージを持っているが、実感に反して?単価で考えれば約46円/kmと標準的か、少し高めの水準。

伊丹大阪線 マルビルバス停

マルビルバス停/「ヒルトン大阪」前にバス停がある

大阪駅から空港に向かう路線のバス停の中ではこのマルビルバス停が最も発着本数が多く、ハービス大阪から空港へ直行する便以外は全ての便が停車する。ただ、手前のバス停の時点でかなり乗客を乗せていることも多く、このバス停に到着した時点では通路側しか座席が空いていないことも。

伊丹大阪線 マルビルバス停

マルビルバス停/「マルビル」自体は建替え工事中

今回乗車したマルビル06:00発の便はハービス大阪始発で、このバス停が2つ目の停留所。なお、阪急観光バス阪神バスの共同運行路線で、今回乗車したのは阪神バスの運行便。マゼンタ一色のバスは遠目に見てもなかなかインパクトがある。

ホテルからバス停へ歩いてくる途中にはハービス大阪の近くを通過するから、おとなしく向こうで乗車すればよかったのだが、途中からあわよくば1本前、マルビル05:50発の便に間に合わないだろうかと欲を出してマルビルバス停へ目的地を変更。バス停には少し走れば間に合いそうなタイミングで到着したが、走るのも面倒になってそのまま歩いていると乗り損ねてしまった。結果としては、ただ遠くまで歩いてきただけに。

この路線、早朝にも関わらずどの便もかなり混雑していて、出発直前には正座席が殆ど埋まる程度の乗車率になっている。大阪駅周辺にはあまり家も多くないだろうに、皆どこから現れているんだろうか。

伊丹大阪線 阪急観光バス バス車内

バス車内/早朝にも関わらず思いの外高い乗車率

さて、出発したバスは国道2号線を少し走り、「なにわ筋」とぶつかったところで右折。バスの停留所が設置されているホテル阪神の前を通過し、JR大阪環状線福島駅前の踏切を渡ると、大阪環状線神戸線の間のごく狭いスペースにある福島入口から阪神高速池田線に入った。

伊丹大阪線 新福島駅前

JR新福島駅前/国道2号線からなにわ筋を経て阪神高速へ向かう

福島入口から1kmも走らないうちにバスは淀川を横断。この淀川、源流は福井県/滋賀県の県境であり、琵琶湖から瀬田川宇治川と経てここまでやって来て大阪湾へ注いでいる。それにしてもこの辺りは川幅が広く、かつ橋が水面かなり近いところに架かっているからかなり迫力がある。

伊丹大阪線 淀川

淀川/源流は福井と滋賀の県境で、琵琶湖を経て大阪湾へ至る

バスがそのまま池田線を進んで大阪空港出口まで来ると、出口はそのまま空港内の周回路に直結している。左手に駐機場が見えてくると間もなく最初の降車場である南ターミナル(ANA側)に到着。以前は降車場が1ヶ所しかなかったが、2020年代初頭のリニューアル以後はJAL側、ANA側それぞれ1ヶ所ずつ降車場が開設されている。

到着直前には駐機場の手前側、歩道から手の届きそうな場所に中距離•近距離路線用のDHC-8-Q400などの小型機が駐機しているのが見える。中でもこの日は中央奥に緑の特別塗装機「ANA Future Promise Prop」が停まっているのも見えた。

伊丹大阪線 大阪(伊丹)空港 ANA側駐機場

大阪(伊丹)空港/プロペラ機の割合が高いのも伊丹の特徴

マルビルから空港までのダイヤ上の所要時間は35分だが、早朝ということもあり特に渋滞に巻き込まれることもなく順調に空港までやってくることができたため、終点の空港北ターミナルには10分以上早い06:20過ぎに到着。電車が大幅に早着することは考えづらく、いくら順調であっても20分台前半で空港まで到達することはできないから、渋滞さえなければバスの方が速達性では優っている。

伊丹大阪線 大阪(伊丹)空港 北ターミナル降車場

大阪(伊丹)空港/定刻よりも10分以上早い到着

大阪駅から乗り場までが総じて遠い点を除けば、混雑の激しい電車に揺られることもなく、途中での乗換えもなく快適。以前は電車派だったが、近年ではバスを利用することがかなり増えてきた。

というお話。