お遍路に韓国人が貼りまくる謎のシールを四国八十八カ所霊場会が許す理由 (original) (raw)
「朝鮮人の手から守りましょう」貼り紙に四国八十八カ所霊場会が激怒
四国遍路の巡礼者が利用する休憩所に「『大切な遍路道』を朝鮮人の手から守りましょう」と印字された紙が貼られていたことが2014年4月9日の共同通信のニュースで報じられた。
最近、礼儀しらずな朝鮮人達が、気持ち悪いシールを、四国中に貼り回っています。『日本の遍路道』を守る為、見つけ次第、はがしましょう」と記載されている貼り紙
貼り紙の内容
気になる貼り紙の内容は、「最近、礼儀しらずな朝鮮人達が、気持ち悪いシールを、四国中に貼り回っています。『日本の遍路道』を守る為、見つけ次第、はがしましょう」と記載されており、「日本の遍路道を守ろう会」の名が記されている。
札所の寺院で組織する四国八十八カ所霊場会は、「差別は許されない。ほかにも貼っているようであれば、止めさせていきたい」と批判。
このような外国人排除の紙を貼る行為を止めさせていく意思を表明した。
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お遍路に貼られるハングル語の謎のシール
貼り紙に記された「礼儀知らずな朝鮮人達によって貼られた気持ち悪いシール」とは、最近お遍路の至るところで発見できる以下のシールだ。
ステッカーは直径10センチの円形などバリエーションがある。札所への道順を示す矢印のほか、日本語とハングルで「同行二人」「お遍路さんを応援します」と記されている。
実はこのシールは、韓国人の崔象喜(チェサンヒ)氏の活動によるもの。
崔象喜氏は平成22年3月、インターネットなどで四国遍路を知り、亡くなった父親の供養のためお遍路に挑戦し、困ったときに地元四国の人が親切にしてくれる「お接待」に感動。
以後、「私も少しでもお接待がしたい」と、お遍路の缶バッジを感謝の気持ちとして配ったり、「韓国人にももっと遍路文化を知ってほしい」として、ハングル語で書かれた遍路道を示すシールを作成し、お遍路の至るところにペタペタと貼っているのだ。
お遍路にステッカーを貼る崔象喜氏。
シールの問題点
実はこのハングル語で書かれたシールには重大な問題点がいくつかあり、今回の「朝鮮人の手から守りましょう」貼り紙が出現する原因になっている。
シールに書かれた道順がデタラメ
遍路道の至るところに貼られている「→」など案内の矢印がついたシール。
この案内は崔象喜氏によるものだが、必ずしも正しい順路を示しておらずデタラメという地元民からの指摘が多発しており、重大な問題となっている。
お遍路は山の中を進むことも多く、間違った案内を信じて進んで遭難する人が出ないとも限らないため、このような個人の判断による適当な案内を掲示するのは人命に関わるのだ。
カーブミラーの柱や、電柱にもシールを貼りまくり明らかに違法
崔象喜氏がお遍路中に貼ったシールは4000枚とも言われている。
許可を取った遍路道沿いの飲食店や休憩所に貼っているとされているが、実際は道路標識やカーブミラーの柱、信号機、電柱、街路樹にもステッカーを貼りまくっており、これは屋外広告物条例違反・設置違反。つまり違法チラシと全く変わらないのだ。
標識にシールを貼り付けることは犯罪だ。
「景観を損ねる」の苦情殺到
崔象喜氏が遍路道の至るところに貼りまくった4000枚のシールは、「景観を損ねる」「お遍路を穢す気満々」として地元民や観光客から大不評だ。
お遍路のマストアイテムに「シール剥がしスプレー」が仲間入りしたという声もある。
お遍路をする人にとって不要なもの
もともと、このシールは韓国人しか分からないため、他の国の人が役立つようには制作されていない。
地元民によると、歩き遍路をしているアメリカ人とイギリス人の男性は英語の標識が無くても全然不自由せず礼儀正しくていい人だったという声もあり、お遍路をする人たちにはそもそも標識は必要がないのだ。
四国八十八ケ所霊場会が公認したので文句が言えない
この問題の最も病巣が深いところはここだ。
崔象喜氏の活動は、四国のお遍路を管理する「四国八十八ケ所霊場会」が公認しているのだ。
崔象喜氏はお遍路の「公認先達」に海外の外国人女性として初めて認定
崔象喜氏は、上記のような“多くの方々を四国霊場に導く”活動を「四国八十八ケ所霊場会」に認められ、審査を通過し2013年12月に「公認先達」に任命されている。
四国霊場会によると、公認先達になるには、お遍路を4周以上するとともに霊場88カ所のうち1カ所からの推薦が必要で、2013年11月現在で約9千人いるという。
公認先達の目的は、“多くの方々を霊場巡拝に導き、感謝と報恩、社会の平和、そして霊場発展のために寄与する”こと。
だから、韓国人に熱心にお遍路を勧めている崔象喜氏は認められてしかるべきなのだ。
そのため、「四国八十八ケ所霊場会」が彼女の活動にとやかく言うことはできないし、逆に彼女の活動を妨害する今回のような貼り紙は排除しなければいけないと考えているわけだ。
日本人が日本語のシールを作り、外国の分かりにくい散策道に貼って回るようなもの
このような行為は、私たち日本人が、日本語のシールを作り、外国の分かりにくい散策道に貼って回るようなものだといえる。これを見て現地の人はどう思うだろうか。
お遍路文化を韓国人に知らせたい崔象喜氏の熱意は、実際は日本の風土を損なうことだけに成立していえるといえる。
だからこそ、四国八十八ケ所霊場会か憤慨した今回の貼り紙に書いてある「『日本の遍路道』を守る為、見つけ次第、はがしましょう」という表現は何も間違ったことを言ってはいないと思うが、どうだろうか。