パパは年中苦労する DVD BOX 田村正和 浅野温子 黒木瞳 (original) (raw)
パパは年中苦労する DVD BOX 田村正和 浅野温子 黒木瞳
先日まで再放送されていたミステリードラマ「古畑任三郎」シリーズ(フジテレビ系)。1994年の1stシーズンから始まり、2006年のファイナルに至るまで約22年の長きにわたって制作された傑作タイトルだ。笑いあり、サスペンスありの異色の刑事ドラマはなぜ時代を超えて愛されるのだろうか。放送から30周年を迎えたいま、その魅力を改めて振り返る。
主演の田村正和は、歌舞伎役者・阪東妻三郎の三男。1961年に映画「永遠の人」で俳優デビューを果たす。また1960年代後半から1970年代にかけては「眠狂四郎」「鳴門秘帖」といったテレビ時代劇を中心に活躍した。
巽耕作、41歳、新進気鋭の作曲家。10年前に結婚し、4人の子供をもうけたが、離婚。子供達は別れた妻が引き取り、彼は優雅な独身生活を送っている。女には勿論モテる。が、口説いた女に振られることも多い。実は子供好きな彼、つい酔って子供の写真を見せてしまうのだ。ある日、離婚した妻が突然蒸発してしまった。彼は、置き去りにされた子供達の面倒を見なければならなくなってしまう。このドラマは、噂のプレイボーイが子育てに悪戦苦闘する、聞くも涙、語るも涙の…喜劇である。
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転機となったのは、1984年に放送されたホームドラマ「うちの子にかぎって…」(TBS系)。それまでは二枚目キャラクターを多数演じた田村だったが、同作では子どもたちに翻弄される三枚目の教師役をコミカルに演じ、演技の幅広さが高く評価された。その後も「子供が見てるでしょ!」「パパはニュースキャスター」「パパは年中苦労する」などのコメディ作品に出演し、コミカルな役柄にも定評を得るように。 そんな田村が1990年代に入って出会ったのが「古畑任三郎」。
視聴者を楽しませるコミカルな側面と、寸分の狂いもない推理で犯人を追い詰めるシニカルな側面をあわせ持った主人公・古畑任三郎を演じた。同作は最高視聴率34.4%を記録し、のちに田村の代名詞的作品となる。