Google Maps地図のタイル直接アクセスは規約上禁止なので注意すべきであること (original) (raw)

とはいえ…みんなG地図も使いたいよね!APIと地図の分離を呼びかけよう!

という感じで、Google Maps地図をプロダクトに使うのは御法度、というのを強調してきましたが、しかしそれはそれとして、Google地図でみんな遊びたいですよね。
せっかくオープンソースもあるんですし、責任の取れる遊びの範囲ならどんどん使っていいんじゃないかと思います。
地図APIを、お仕着せのMapKitではなく、タイル地図まで置き換えて呼んでるようなソースコードに触れると、これまで知らなかったような地図の仕組みだって判ってくると思います。
地図の上に別の地図をどうやって載せているか、オーバーレイの仕組み*7
地図のタイルはどういう座標系で計算されて、どういう仕組みで分割されているか*8
これを機会に、そういったところに興味を持ち詳しい人達が増えてくれれば、とても嬉しいです。

そして、そのように地図タイルと地図APIでいろいろ遊んでいると、きっといつか思うようになるでしょう。
「なんでこの使い慣れたAPIで、あっちの気に入った地図タイルが呼べないの?」という感じの事を。
実は今、この地図API業界界隈、APIと地図の分離というのが割とホットな話題です*9
好きなAPIで好きな地図が扱えれば、みんな幸せになれますよね。
残念ながら今は、

という2つの意味で、好きなAPIで好きな地図を使えるような環境からはほど遠い状況です。
とはいえその実現には、ただタイルを呼び出される方はどうやって収益確保するねん、地図作るのむっちゃコストかかってるのに、みたいな問題もあるのですが、しかし完全な「ただ」は無理でも、今はお金払ってさえ「いくら積まれてもそんなライセンス製品はありません」みたいな状態になってるのは、どうにも歯痒いですよね。
共通のAPIに対して、誰でも好きな地図を有償無償はともかくとして販売できる、AppStoreならぬMapStoreみたいなものを作ろう、というキーワードもこの界隈では出てきたりしています。
そういう辺りにまで興味を持って、議論に参加し訴えかける人が増えてくれれば、いつか将来、ライセンス的懸念を気にする事なくMapKitでGoogle地図を使い倒せる日もくるかもしれない、そういう気がします。