◆'24/06/15 山形県遊学の森② (original) (raw)

13時より午後の部開始。
午後の部は、畠中さんによる『森の生き物講座』。

30度くらいある気温。
「暑いので、あまり昆虫は見られないかもしれませんが・・・」
と畠中さんがお話しているそばで・・・

ヒョウモンチョウの仲間が飛んできて、
マリーゴールドの花で吸蜜。

ヒョウモンチョウの仲間もいろいろいるけれど、見分けが難しいし・・・
一つ一つ名前を覚える必要はない、
と畠中さん。

それよりも“ストーリー“を知ってほしいと。

“ストーリー”・・・。

・・・その生きものの素晴らしい力?仕組み?
・・・他の生き物とのつながり?

わわっ!
こんな暑い日の日中、ここにいるとは!

みなさん口々に
「カッコいい~!」
と言いながら撮影。

「あ、『トゲアリ』だ」
・・・トゲアリ?

3対6本のトゲが背面にあるとのこと。(ピントがちゃんと合ってなくて残念。)
これは働きアリらしい。

トゲアリは「クロオオアリやムネアカオオアリの巣を乗っ取って寄生する」という生態があるそう。
・・・その生態もスゴイけど、それを調べた人もすごいなぁ。

カマドウマだぁ~。
子どもの頃“便所コオロギ“なんて言ってたなぁ。(;^ω^)

畠中さんから、カマドウマについての驚きの話を聞いた。
秋、川を泳ぐサケ科の魚のお腹の中がカマドウマだらけになる、という話。

カマドウマに寄生したハリガネムシが、カマドウマの行動を操作して川に飛び込ませ、
それを川の魚が食べる、というのだ。

!?!?! ( ゚Д゚) !?!?!

これは『寄生虫による行動操作』というものだそうで、
それについて帰宅後に検索して見ていたら、気持ち悪くなってしまった。(;^ω^)
あぁ・・・夢に出てきそう・・・。

でも、
そのことによって 川のサケ科の魚はエネルギーを得ているわけで・・・
ハリガネムシは 川の生態系に大きく関わっているということ・・・。
あぁ・・・頭の中がグルグルしてくる・・・。

でも、
私が知らないだけで、
生きものは それぞれ 他のいろんな生き物とつながって生きているんだろうな・・・。

その繋がりの中のどこかのバランスが崩れると、他のものにも影響が出てくる・・・
ということは、すでに あちらこちらで見られる。


バランスって大事なんだ・・・。

スミレ、実が割れて すでに種が飛んでいったよう。


その奥に見えるツボミのようなものは『閉鎖花』と言って、
つぼみのまま自家受粉して結実するのだそうだ。
(そこでできた種も 普通に?発芽・成長するそうだ)

それぞれの植物に スゴイ仕組みがあるんだなぁ・・・。

これは・・・何だ? 蛾か何かの繭?


これを見ていた私に、白壁さんが
「どうしてショウジョウバカマの茎が 長くのびるかわかる?」
と質問。

う~ん・・・と返答に迷っていると、
「遠くまで種を飛ばすためよ」


なるほど。
ショウジョウバカマの花は、地面に近いところに咲くものね。
それが・・・
花が咲き終わって種ができる頃になると、茎がひゅうんと伸びるんだよね。

ショウジョウバカマの種さやを見終わって 前を見ると、
畠中さんが 斜面にアリジゴクの巣を見つけ、
巣に手を入れてアリジゴクを探していた。

わ、さすが!

顎を開いた~。


梅雨があり、湿度の高い日本。
アリジゴクが 乾燥していてサラサラした砂のような所に棲んでいることを考えると、
もともと日本にはいなくて 外国から入ってきた生きものかもしれないという。

尺取り虫?

我々に気づいて、茎のフリをしてるかも。( ´艸`)

アリを撮ったつもりだったのだけど・・・
帰宅後によく見たら、青虫も写ってた!

誰が食べたのか・・・きれいに食べてる。

サササ・・・
と 地面を素早く動いたものがいたと思ったら、
やっぱりアナタでしたか。

ここで、
アリとアブラムシと木(樹液)とのつながりのお話あり。

・・・いろんな生き物が、いろんな生き物との繋がりの中で暮らしている・・・
そんなお話がいろいろあって、私の頭の中はグルグル。

そういえば・・・
「もしもキノコがいなかったら、
地球は 分解されないまま溜まっていく死骸で大変なことになっていただろう」
という話もあったなぁ。

これは何だろう?

「翅を広げた状態で葉にとまっているなんて ヘンだなぁ。」
と畠中さん。

おや?
そこにいるのは・・・
シュレーゲルアオガエル? それとも モリアオガエル

見分けが難しいらしいけど、
モリアオガエルではないか、とのこと。

湧水がチョロチョロ流れる小沢のそばの道。

いろんな生き物がいる。

さっきのチョウが ヨタヨタと飛んでから また葉にとまった。
「たぶん、羽化に失敗したんですね~」

チョウ・ガの幼虫なのか・・・
それとも ハバチの幼虫なのか・・・
見分けるポイントは 脚の数なのだそうだ。


チョウ・ガの幼虫にも ハバチの幼虫にも『胸』・腹脚・尾脚』があり、
どちらも 胸脚は3対(成虫の脚になる)と尾脚は1対(成虫では無くなる)。
違うのは腹脚。
チョウ・ガの幼虫は4対以下、ハバチは5対以上。(成虫では無くなる)。
・・・ハバチの幼虫は 腹脚が多いってことだな。

あれ? あそこにいるのは・・・?

お腹の大きいカナヘビ

無事に産まれるといいね。

オトシブミの文、見っけ。
丁度良い葉を見つけて・・・嚙み切って・・・クルクルと巻いていって・・・
中に卵を1つ入れるのだそうだ。

すごい技!

そこにいるのは、だあれ?

気温が30度くらいある暑い日でも、

森の生き物たちは 元気に活動していた。

そんな生きものたちの様子に元気をもらい・・・

『木もれ日館』へと戻っていく。

ゆっくり歩いて・・・

いろんなものを見て・・・

いろんなことを知れば知るほど・・・

森を歩くのが さらにオモシロくなっていくね。

講師の白壁さん、畠中さん、参加者の皆さん、担当の方々、
ありがとうございました。