Rosa dei Venti (original) (raw)

イタリア、アドリア海に面した小さな町からの風便り。

by bollicine356

このブログを始めてすでに半年近く経って、今さらなんですが。。
タイトルを ”ROSA DEI VENTI” にした訳。

イタリア語で好きな表現が「風」の名前なんです。
風の方向を書いた図がバラの花に似ているので「風の花 ROSA DEI VENTI」とイタリア語で言います。

今さら。。。ですが_f0132622_2595986.jpg

主要な8つの名前を挙げると、トラモンターナ、グレーコ(ボーラ)、レヴァンテ、シロッコ、メッゾジョルノ、リべッッチョ、ポネンテ、マエストラーレ。
そのほかにも地方によっていろいろな呼び方があります。日本のように南南東の風とか北西の風という味気ない表現はしないのです。

日本語の色の名前(今ではもう着物くらいにしか使われないようですが)、植物の名前、雨の状態を表す名前など、とっても風流ですよね。

イタリア語なんて日本語のような趣はないんだよねー、なんて思っていたらとんでもない思い違いでした。
日本にとって重要な意味を持つ雨(というか多いんですよね、降水量が)ですが、イタリアでは風が重要な意味を持つことがわかりました。
皆さんもたぶん大好きだと思うプロシュート・クルード(生ハム)。
これは大いに風に関係しています。
私の大好きなフリウリのサン・ダニエーレはボーラなくしては考えられません。
また、フレスコ画やモザイク画もいつどの風が吹くかによって製作過程を考えるそうです。

あと、イタリア語の表現やことわざで多いのはやはりカトリック関係の名前や聖書、ギリシャ・ローマ時代の故事からきているものでしょう。
興味が無くてもイタリア語、イタリア人の思考を理解するする上ではちょこっとでもかじっていると役に立つと思います。

なんて、エラソーに言ってる私ですがまだちゃんと聖書って読んだことないんです。
娘(小2)の宗教の教科書を見てへーってなくらいですから。ははは。

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