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私のような音楽界に疎い人間にとっても最近話題になるのは、ヴァイオリニストのHIMARI(吉村妃鞠)さんと同じくヴァイオリニスト兼教育家、起業家の広津留すみれさんです。

HIMARIさんはクラシック音楽界に何か壁、停滞感があるとすれば、それをブレークスルーして私たちをこれまでのクラシック音楽を越えた何か崇高な世界に引き込んでくれるまさに神童(gifted)のような存在。現在12歳にして米カーティス音楽院(大学に相当)に在籍しながらグローバルに音楽活動している。技術だけではなく音色には透明感があり情景描写、感情表現も豊か、またオーケストラとのコラボも素晴らしい。一方、広津留すみれさんはハーバード大学(学士)卒業、ジュリアード音楽院(修士)とも首席終了のキャリアをベースにしてヴァイオリンを核に他の音楽ジャンルの人たち、さらには教育、ビジネスなどのジャンルの人たちとコラボする世界を求め楽しんでいるようです。

先日、慶応大公開講座で広津留すみれさんの生演奏付き特別講演会を拝聴しました。

以下、広津留すみれさんの話された音楽の未来を思いだしてみた。彼女の語る未来はジュリアード音楽院の動きとしてのEntrepreneurship(起業家精神)科目の強化(純粋音楽の追求だけではなく実世界でどう自分を売り込んでいくか。セルフブランディング&差別化できる人)に沿っての生き方、音楽の未来であった。言い方を変えれば、(彼女ははっきりとは言っていないが)音楽界にビジネスの手法を取り入れて新しい音楽の世界を創ろうということのようだ。そのビジネスの手法は教育界でいえば STEM教育に ARTS を加えた STEAM教育(Science、Technology、Engineering、ARTS、Mathematics)であった。彼女から紹介されたSTEAM教育の真髄は、Collaboration(コラボレーション)、Flexibility(柔軟性)、Imagination(創造力)、Innovation(イノベーション)、Empathy(共感力、=imagine what someone else is going through)だという。伝統的音楽ジャンルに慣れ親しんでいる人、追求している人にとっては違和感を感じると思うが、アメリカ、特にニューヨークではそれが当たり前の感覚なのであろう。その路線で日本社会を見直すと、変化と競争を好まず、穏やかな国ではあるが静かに静かに衰退していく国に思えてくる。最後に、生演奏は私のような音楽音痴をも魅了するもので、優しく、それでいて微妙な変化から情景が浮かんでくるような音楽であった。もちろん高齢者の多い講座なので、選曲、演奏法など彼女のマーケテイング調査によるものなのだろう。願わくば、彼女には STEAM教育 に乗れる人だけでなく、そうでない人も包摂し皆が未来志向的になれる新しい文化を築いて欲しいと思う。

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by bonjinan | 2023-11-30 10:15 | 文化・歴史

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