詩情の源泉 (original) (raw)
どちらかというと、私は詩を好んで読む方であると自負しています。しかし、詩の世界とは恐ろしいほど奥が深いもので、まったく途方に暮れてしまうことが未だにあります。つまらないと思った作品を数年後に読み直してはじめて圧倒される、みたいな経験は一度…
岩倉文也は、とても現代的な登場の仕方をした詩人と言えるでしょう。というのも、彼は丹精込めて作り上げたであろう詩の発表の場のひとつに、敢えて旧ツイッターを選んだのです。いや、今でこそSNS上で詩を発表する人間自体は珍しくもないのでしょうけども、…
詩を評論をする、とは具体的にはどういうことなのか。正直なところ私にはよく分かりません。詩とは非常に個人的な営みです。そこに他人の目が付け入る隙があるのかどうか。しかし、詩を読解する、という風に言われたら、なんとなくその光景が見えてくるよう…
ジャンルを跨いだコラボレーションというのは良いものです。それが初めての試みであればなおさら素晴らしいものになると思います。その試みそのものに価値があるのです。完成度について論じるのは、それはまた別の尺度ということです。 さて、本書は詩と短歌…
「詩が好きです」と発信すると「どうして詩なんかに興味を持ったんですか?」と聞き返されることが多くあります。情けない話ですが、私はそれにうまく答えられた試しがありません。そういう時は、いつも適当なことを言ってやり過ごしていましたが、なんだか…