Day by day 心にきざむ風景 (original) (raw)

2月22日―兵庫県いのちと生きがいプロジェクトⅣ
淀川キリスト教病院 がん介護専門看護師 田村恵子先生特別講座
『ターミナルケアと家族の役割』が開催されました。

すまっぺさん、Kさん、Tさん、サスケさん、海のしずくさんと
「レストラン・アオイ」での待ち合わせランチ(おいしい様子はすまっぺブログに詳細が)のあと、

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早めに会場に入り、私たち裏方はバタバタと準備に走り回っていました。
今回はすまっぺさんやTさん、サスケさん、海のしずくさんが
受付や準備を引き受けて下さったので
私たちは会場のセッティングに専念できました。本当にありがとうございました。
前回の講演会で、ノートパソコンとプロジェクターの機種が合わず
右往左往したので、今回は事前にリハーサルまでしたのですが・・・
機械音痴なのにパソコン係の私・・・最初にDVDを放映するということになっていたのが
直前にパソコンとDVDをプロジェクター上で
うまく切り替えられないので、管理部に係のおじさんを呼びに行って
バタバタとエレベータに乗り込もうとしていました。

すると、一瞬不思議な空気が流れ、そこに物静かに
ひとりの小柄で華奢な女性が立っていました。
打ち合わせには代表と副代表が行かれたので
TVとHP以外は実際に面識がなかったけど・・・
どこかで見た印象的なお顔・・・ま、まさかぁぁ?
「た・・・たむら先生ですか?」
返事の代わりにクリアな笑顔が返って来た。
アタフタしながら「どうぞ、お待ちしておりました。」とエレベーターへの道をゆずる。
管理部のおじさんと3人、何を言っていいのか分からず・・・
「本日はお世話になります。よろしくお願い致します。」とだけ挨拶した。
会場は2Fなのですぐ、扉が開きホッ~
受付で準備していた、代表や副代表に「先生がお越しになられましたよ。」とバトンタッチ!
『ターミナルケアと家族の役割』という重いテーマを敬遠していた私は
何だかすごく自然体で、気取りもなく、想像していたより可愛い雰囲気の
田村先生にホッと心が柔らかくなるのを感じました。

今回は会員だけでなく、一般参加者も多く、
看護師さんなどの医療関係者や乳がん以外の闘病者、
介護関係者も多く参加されていました。
前日お忙しかったにもかかわらず、
京都からちこちこさんも来て下さり感激!!

「今朝、ひとりの患者さんの旅立ちに立ち会って来ました。」
最初からショッキングな話題にドキッとしましたが、
優しい表情と言葉で語られる、旅立って行った患者さんへの想いに
会場には涙ぐんだり、鼻をすする人も・・・・・・・
私はその穏やかさに、何だかすごく安らかな気持ちになりました。

講座の内容はかなり専門的な事が多かったのですが
『ホスピスの理念』というところで、
ホスピスの由来が中世の巡礼者の休憩の場と言う話を聞きました。
その休憩の場で、巡礼者は病気や飢え、旅の疲れを癒されるような、
親切で温かいもてなしを受けたそうです。

“がん患者は人生の巡礼者”・・・・・・・・抗がん治療の苦しさを思い出すと
何だか胸が熱くなって来ました。
そうすると、ネットの仲間や患者会の仲間は
闘病と言う巡礼の旅のお連れという感じでしょうか・・・・・
がん闘病中の祈りにも似た気持ちは、まさに巡礼の旅のようです。

がんにおける病の体験は決して病気の症状だけの問題ではないということを
田村さんは力説されました。
田村さんのホスピス研究に大きな影響を与えたというDr.ソンダースのお話は
とても共感の持てるものでした。
がんという病は客観的な症状だけでなく、もっともっと主観的な苦痛
トータルペイン(全人的苦痛)を伴うものであるから
単に身体的な側面のケアだけでなく
精神的・社会的・スピリチュアルなケアが必要であること。
他の治癒しやすい病に比べて、疎外感や、孤立感も強いし
目に見える喪失や、見に見えない喪失の連続である。
人生の中断を強いられる辛さは、元気な人には分からない。
そんな複雑な痛みにどう対応していくか?
ソンダース博士は、そんなホスピスケアの礎を築いた人だそうです。

彼女は既に乳がんで他界されたそうです。
田村さんはそのDr.ソンダースが来日した時にエスコート役として、
素晴らしいお人柄に触れることができたこと、
お別れの際にハグし合ったことが、人生の大きな宝物だと語られました。

主にケアする側の心構えが多く語られたけれど、
患者である自分にとってもどう生き抜くかという
心構えの参考になった気がします。

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2月は寒くて、水やりもろくにしていませんでしたが
ほのかに春めいてきたベランダに出ると、木の芽や小さな蕾があちこちに・・・・・・
生きている限り、寒い冬にも春はまた巡りくるのですね。
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週明けに、やっと腰と胸のCTを撮ってもらいました。
昨日は婦人科検診の結果を聞きに行きました。
子宮は体がんも頚がんも心配なく、卵巣のエコーも綺麗でした。
取りあえず、ホッとひと安心。
痛みの原因追及と、緩和のための工夫は be continued.

人生いろんなことがあるけれど、今を大切に自分なりに生き抜こう

by sky

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