セブンイレブン、三井住友「Vポイント」とタッグ 独自路線から転換 (original) (raw)
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- セブンイレブン、三井住友「Vポイント」とタッグ 独自路線から転換
- By Nene Harada
- Read time:4min
- 2024.10.2
写真=的野 弘路
この記事の3つのポイント
- セブンイレブンでVポイントがたまりやすく
- 独自路線を歩んできたセブンはVポイントとの結びつきを強化
- 共通ポイントによるコンビニの取り込みは新たなフェーズへ
セブンーイレブン・ジャパンと三井住友カードなどは10月1日、セブンイレブンの店舗でスマートフォンを使った三井住友カードのタッチ決済をすると、共通ポイント「Vポイント」を最大10%還元するサービスを開始すると発表した。セブンーイレブン・ジャパンが特定の共通ポイントに対して、恒常的に10%といった高いポイント還元率を提供するのは初めてという。独自路線を歩んできたセブンーイレブン・ジャパンは、Vポイントとの結びつきを強化する。
「ナンバーワンのコンビニエンスストアであるセブンイレブンと協業することは、Vポイントにとって大きな飛躍につながる」
三井住友カードの大西幸彦社長は同日、セブンーイレブン・ジャパンとの協業会見でこのように語った。
「今回のパートナーシップでセブンマイルとVポイントがつながるようになり、より便利になる」と力を込める三井住友カードの大西社長(写真=的野 弘路)
新サービスは10月15日から開始する。利用者はセブンイレブンの専用アプリとVポイントを連携し、さらに対象となる三井住友カードをスマホのタッチ決済として設定することで準備が完了する。
セブンイレブンの店舗でスマホのタッチ決済をすると、最大10%のVポイント還元を受けられる。現状はプラスチックカードによるタッチ決済の場合、最大5%のポイント還元、スマホのタッチ決済の場合、最大7%のポイント還元だ。
10月15日から、セブンイレブンの店舗でスマートフォンのタッチ決済で10%のポイント還元が始まる(写真=的野 弘路)
三井住友カードの佐々木丈也専務執行役員マーケティング本部長は「今回の新サービスは、両社が中長期的なサービスとして実施する。スマホでタッチ決済が当たり前となる時代がもう目の前に来ている。将来的にはスマホのタッチ決済のみで新しいサービスを提供することも視野に入れて、セブンーイレブン・ジャパンと継続的に取り組みを進めたい」と語った。
セブンーイレブン・ジャパンの永松文彦社長も「新サービスは、いつでも最大10%のVポイントがたまるという画期的な取り組み。セブンイレブンの専用アプリのダウンロード数は2600万を超え、アクティブユーザーは830万人を超える。Vポイントの約8600万人のアクティブユーザーとの接点が生まれ、今までセブンイレブンを利用していなかった人も呼び込めるのではないか」と期待を述べた。
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