富士市大淵の放課後等デイサービス「カモミール」の日記 (original) (raw)
大雨の予報があったので、この日は食育で、みんなでお昼ごはんを作りました。
今回のメニューは、ぎょうざです。
カモミールでは2週間ほど前にハンバーグを作り、「ぶんぶんチョッパー」を初めて使いました。ぎょうざ作りでも、「ぶんぶんチョッパー」を使って作ります。
AさんとKくんのペアは、この「ぶんぶんチョッパー」を正しく使うことができました。「ふたを開けるのはおとなだよ」「順番にひっぱろうね」と、声をかけ合っていました。
子ども達にとって【2回目】は、こんなにスムーズにできるものなんだ、と感心しました。1回経験しているということは、そのときのことが成功体験となっています。
1回目よりも2回目の方が、子どもは安心して取り組める、そして2回目よりも3回目…と回数を重ねるごとに、自信を増していくんだな、と2人の姿が私に教えてくれました。
そして、Kくんは、キャベツを「ぶんぶんチョッパー」に入れるときに、1箇所にまとめて入れ、ペアのAさんに「こっちにも入れて〜」と言われました。
2回目は、4つのスペースに同じ量のキャベツを入れました。ここでも、1回目の経験を生かして、2回目に望ましいことをする、という姿が見られました。
子どもたちの瞬間瞬間で成長することを垣間見た気がして、うれしくなりました。
いつもは車で行くのですが、夏休みのこの日は、あえて、電車に乗って。公共交通機関を使う体験も学びです。中には、初めて電車に乗る子も!
目的地まで行くことも、ですが、きっぷを自分で買うのも、大事なミッション。
発券機が1台のため、1人ずつきっぷを買います。出発前に、きっぷの買い方は説明済です。
後ろの方で順番を待っていたHくんは、前のお友達が、どのボタンをどんな順番で押しているか、じーっと見ていました。
そして、自分の前の子が買うとき、最後に押すボタンを押さないでお金を入れようとすると「ここも押すよ」と教えてくれました!
さあ、Hくんの番です。「ここ押して、これ押して…」と手順通りにボタンを押していき、お金を入れて、スムーズにきっぷを買うことができました!
「うまく買えるかな」というちょっと心配な気持ちを、待っている間に「ぼくは買えるぞ」という自信に変えたHくん。
どうしたら心配が減るか、自ら「やり方を見て覚える」と行動した姿に感心しました!
カモミール創設から4年。念願だった保護者対象のペアレントプログラムを実施しました!
全6回を3ヶ月かけて行う講座ですが、終わってみると、「もう、終わりか〜」と感じるのが不思議。
今後の子育てや気持ちのもちように、なんらかのエッセンスをお持ち帰りいだけた感触があり、講座をやってよかったな、と感じています。
9月からは、平日コースが始まります。
また、たくさんの保護者さんとお話できるのが、今から楽しみです。
夏休みが始まりました。
早速、図工デイと称して、夏休み課題の「絵」を仕上げました。
毎年、絵の先生を招いて、カモミールとクローバーのみんなで取り組みます。
絵の先生とは1年ぶりの再会となるわけですが、去年教えてもらった技法を覚えている子もいて、進んでそれをする姿もありました。
専門家に、描き方や技法などを教えてもらう側面ももちろんありますが、みんなで「できた!」を味わう経験を大切にしています。
そして、ちょっとしたアドバイスをもらって、絵が一気に素敵になる瞬間に立ち会えます!スタッフとしては、「そのやり方、もっと前に知りたかった〜」と思ったりしますが…
今年もひとりひとりの個性が表れた作品ができあがりました。同じテーマで描いても、雰囲気が全く異なるおもしろさも、子どもたちと共有しました。
ずこうラボMの細野先生、今年もありがとうございました♡
「コンサートするから、見に来てね~!」
「ここで見ててね~!!」
と言いながら、遊具の上へ行く女の子たち。
憧れの存在になれたり、経験したことのない役割をしたり、『いつもの自分ではない自分』になれるごっこあそび。子どもたちは大好きですよね。
場所や物、友だち、役割によって、遊び方は無限大!
ごっこあそびの楽しさの中には、心の成長の糧となるものがたくさんあります❤️
カモミールでは、週に一度、絵本の読み聞かせの時間を設けています。
先日読んだ本をご紹介♪
あんしんゲット「おかあさんにおはなししたいこと」
☆【あんしんゲット】シリーズがあります、オススメですよ~
以前まではお母さんと一緒に寝ていた主人公の男の子が、なかなか寝付くことができず、
そのことをお母さんにも言えず、廊下で寝てしまった…というお話です。
お仕事をしているお母さんを見て「一緒にいたい」が言えない主人公の男の子。
それを見て
「そんなの言えないよ~」
とコメントするA君。
寝る前に1分、今日は何があった?楽しかった?
お話を聞いてあげれると、楽しかったの中に子どもの本音が少し聞けるかもしれません。
ぜひ、少しの時間向き合ってみてあげれるといいかなと思います。
寝る前の読み書きせも、親子時間としてオススメですよ♪
カモミールが大切にしていることの一つに「子どもが自分で一歩踏み出そうとする『心』を育てる」という言葉があります。
日々の活動の中で、『子どもが自分で一歩踏み出そうとする』場面に出会うこともしばしば。そんな嬉しい場面のひとつをご紹介したいと思います。
ある日の公園。
公園に到着すると、カモミール利用児童ではない児童達がドッヂボールをして遊んでいました。カモミール児童のひとりA君がスタッフに話しかけます。
A君「あの子と遊んだことがある。混ざりたい」
スタッフ「どうやって言いに行く?」
A君「大人が言ってよ」
スタッフ「じゃあ一緒に聞きに行く?」
A君「うん。何て言うか練習する。」
最初はモジモジしているのみで、うまく言葉が出て来ませんでした。それでも繰り返すうちに、
「僕もまぜて!一緒に遊びたい」
と言えるように!
ここからが本番です。2歩進んで1歩下がるを繰り返し、なんとかグループの近くに…。
「ぼくもやりたい!まぜて!」
練習とは大きく変わりましたが、とても大きな声で言うことが出来ました。
グループの児童が返答します。
「いいよ!一緒にやろう!」
その瞬間、A君の顔は半泣きのような顔から満面の笑みに変わり、走ってグループに入りました。
深く知らない子には警戒心を抱き、拒否反応を示してきたA君。今回はうまく気持ちを伝えることが出来ました。
自ら考え行動し、殻を破ろうとするA君を見て、とても感動しました。
自分で一歩踏み出す。簡単なことではありません。葛藤を繰り返し、たくさんの事を考え踏み出す一歩は、これからの人生でとても大きな一歩になると信じています。