雑貨屋さんの思い出『 ときめき宇宙と繋がれるグラス 』 (original) (raw)

昔々、渋谷にハートマーケットという雑貨屋さんがありました。

なんだろう、

あの立ちこめる甘い香りとか、

並んだグラスのキラキラした質感とか、

灯りのあたたかさとか、

ふわっとしか思い出せない。

さいしょ、渋谷のパルコの前のビルの、1階と地下にあったんだと思う。

(2階もあった?)

地下には、造花とかがあって、

ほかのことはあんまり思い出せない(T-T)

その後、公園通りにもう1軒できて、

そこは、細長い店舗で、両脇の壁にお洋服やストールなどの小物が七色にずらりと並んでいて、

香りのついた、量り売りのキャンディみたいな蝋のチップも色とりどりにならんでいて、

なんかもうぜんぶ素敵で何を買ってよいのかぜんぜん決められない天国みたいだったことを憶えてる・笑

しばらくして、2店舗とも閉店して、

原宿の竹下通りの終わりの角っこに移動。

1FがWEEK ENDS というテディベアのキャラクター雑貨のお店で、

地下がハートマーケットになった。

そして数年後そこも閉店。

伝説の雑貨屋さんだったと思う。

なのにあんまり思い出せないの・・・

今検索したら、杉浦さやかさんのWEBマガジンに、

カントリー雑貨のお店という記載があった。

https://www.coffret-web.jp/80s-atoz/18/

そう、カントリー雑貨がメインの感じだったのかも!

わたしの最初の憧れは、

小学生の時に読んだ「COUNTRY」というタイトルの、雑誌だったか、本だったか、ムック本だったか。

その後、「私のカントリー」と「私の部屋」「雑貨カタログ」なんかも愛読していたのだけど、それより前に、図書館で借りたんだと思う。

海外の本だったかもしれない・・・

検索したけど出てこない( ; ; )

ネットなかった時代ってもはや化石の発掘レベルの考古学だね・笑

そのうち捏造発掘学者とかあらわれそう・・・

てかもう存在してそう・・・

あ!話脱線したのでもどす!

そのどれかの雑誌に載っていた白木の机と椅子がずっと欲しくてね、

中学に上がる時に引っ越すことになって、

泣きじゃくりながら訴えてそれを買ってもらった!

メンヘラ発動させた・笑

その憧れの世界はね、

ポプリやドライフラワー

ローラアシュレイのフリルのついた花柄カーテン。

(水玉レースのフリルのカーテンは母に作ってもらった!)

かご

お菓子

ハーブティ

お花

白木の家具

などで出来ていたよ。

そういう世界の下敷きは、大きな森の小さな家。

大草原の小さな家もめっちゃテレビで観てたよ!

屋根裏の藁のベッドに憧れたな〜

布団を藁に見立てて飛び込む遊びとかしてた・笑

しかし、あのドラマも今思うと陰湿なイジメ炸裂バナシだったな・・・

いつもハラハラしながら心痛めて観てた。

あ!また脱線を戻します!

中学生になって、自由が丘のデポー39というカントリー雑貨のお店に初めて行ったときはめっちゃ興奮した!

カントリーがなんか洗練されてる世界✨

でも、高校生くらいになってから、すこしずつカントリーやガーリーなものから離れていって、だんだんと、ロマンチックが好きな気持ちに蓋をするような感じになっていったのだと思う。

ほかにもいろんなテイストの素敵なものがあったしね!

高校生の時に、友人が見つけた地元のフランスアティークのお店があって、

そこも素敵で、ほとんど買わないのに入り浸っていた・笑

アンティークってすこし、こわい感じもあるんだよね。

そこがちょっと苦手。

どっぷりにははまらなかった。

今は、図太くなってあんまり怖くなくなったけど・笑

昔は、ミックススタイルってあんまりなかったんだよ。

みんな、それぞれひとつの世界観を極めてる感じ。

もしくは、どれかが流行して、それ以外は廃れていくみたいな。

たぶん、昔は今よりももっと比較競争優劣上下善悪の価値観が強かったんだと思う。

今もそういう世界はもちろんあるけど、

そういうのとは関係ない世界でも生きれるし、

今は、すべての年代のアーカイブを見渡せるから、

すべてのテイストが同時進行している感じで、

流行とかなくて、ただただそれぞれの好きを追求していけるから最高に楽しいよね!

ゴリゴリに極めるもよし。

いろんな好きを集めて楽しむもよし。

あちこち行き来するもよし。

いろんな人、時代、テイスト、世界のなかの、奥の奥にある、

好きなエッセンスにときめいて、

ひろいあつめて、

そうしていつのまにか、

つくりたい好きなものが生まれてきて、

それをつくるとじぶん色になって、

欲しいと言ってくれる人があらわれて、

だれかの元に届いたら、

もうそれはその人の色になっていって・・・

そういうのがぜんぶ素敵すぎる&楽しすぎる!

今のじぶんに

ちょうどいい分量の

ロマンチックも、アンティークも、北欧も、東欧も、フランスも、アメリカも、日本の民藝も、

一緒に同居する

すきな世界を

これからも、つくって、はぐくんで、楽しんでいたいな。

写真のちいさな花瓶は、

ハートマーケット買ったもので唯一残っているグラス。

ここにグレープフルーツの香りの蝋のチップを入れて買ったの。

90年代のときめき宇宙と繋がれるグラスだよ!

https://www.instagram.com/p/CpARTX8vvy4/

https://www.instagram.com/p/C1b_KTsPlo2/