蝶・チョウ・ゆっくり歩き・・・「千蟲譜 (original) (raw)
2024年 10月 19日
2024年10月19日 曇りのち雨。
日本の記録の中では観察数が少ない。この迷蝶、クロイワルリマダラは、八重山諸島 竹富島、黒島で記録があり、その他は、古い記録しかない。
1969ー9ー17 1 ♂ 1 ♀ 八重山諸島 竹富島
1974ー8ー23 1 ♂ 八重山諸島 黒島
1906年 八重山
1927年 沖縄島
フィリピン諸島の特産種である事が記録が少ない理由かもしれない。
ルソン、ミンドロ亜種 suwainson 、ミンダナオ亜種 donovani 、パラワン亜種 butra 、などの8亜種があると言う。
台湾でも迷蝶として記録があると言う。翅長さは、40ミリと中型です。
下の写真は、九州大学理学博士 故人 白水隆博士及び松香宏隆さんの書籍からですので、転載しないでください。
尚、種名は人名由来で、昆虫学者、William. swainson (1789-1855)、に因んだものという。
2024年 10月 18日
2024年10月18日 曇り。
Euploea の仲間としては、白い模様が細かく多いのでなんとなく、ホッとするチョウです。この シロオビルリマダラ も沖縄本島以南で度々記録されているが、1994年以降は、波照間島、与那国島ではよく観察できるらしい.。
多くの場合の亜種区分は、フィリッピン亜種だと言う。
本来の生息地は、ウオーレス線の西側の南アジアに多いという。先程述べた様に、フィリッピン亜種は、ルソン島北部、パプヤン諸島に居るルソン亜種 cratis だと言う。
ただし、パラワン亜種やインドシナに分布するシロオビルリマダラは、翅形とか斑紋がかなり違うので別種とする研究者もいると言う。
台湾南部でもシロオビルリマダラは迷蝶記録があると言う。また、生息地では低標高地の海岸付近に多いと言う。幼虫の食草は、マレーでの記録では、ガガイモ科ホウライアオカズラだと言う。
別名 シロオビマダラとも言う。
シロオビルリマダラの学名は、Euploea camaralzeman です。
属名は、ギリシャ神話のアプロディーター女神の別名だと言う。
種名は、アラビアンナイトに出てくる王子、calaralzaman 王子の名前なのですが、間違って誤記したと言う。
下の写真は、九州大学理学博士の故人 白水隆博士及び、松香宏隆さんの書籍からですので、転載しないでください。
2024年 10月 17日
2024年10月17日 曇り。
このチョウは、中型の蝶で翅長さが45ミリほどである、この蝶も南に行かないと観察できない。色々な亜種が有り、検討を要する。
日本で記録されたミダムスルリマダラは、下記の通りです。
1984ー7ー15 ♂ 八重山諸島 石垣島
1985ー10ー15 ♂ 八重山諸島 西表島
1992ー8ー31 ♀ 八重山諸島 与那国島
1993ー8ー3 ♂ 奄美諸島 沖永良部島
ただし全て亜種の検討はされて居ないと言う。
本来の生息地は、ウオーレス線の西側の南アジアに多いという。
フィリピン ルソン亜種 simillima、ミンドロ亜種 cornificia、パラワン亜種 clorindo、ミンダナオ レイテ亜種 meldora、 及び中国南部亜種 midamus、その他に、インドシナなどの大陸南部亜種 chloe 、と、多彩である。
本種は 海岸などの低地から低山地の草原などにいると言う。
幼虫の食性は、ジャワではクワ科、香港では、キョウチクトウ科、ストロファンツスだと言う。
翅裏中室の性標の3個の白紋が下の白点が長い。
尚この写真は、九州大学理学博士の故人 白水隆博士の監修になる、松香宏隆 著 蝶 からですので、転載しないでください。
尚、学名は、Euploea. midamus であるが、属名は、ギリシャ神話のーーーアプロディーター女神の別名だと言う。
種名の方は、人名由来で、ダナオスの兄弟である、アイギュプトスの50人の一人で、男子だと言う。これが由来と言う。
怖い話だが、アイギュプトスの50人の内の息子が、ダナオスの娘と結婚することになり、結婚初夜を迎えた時に、ダナオスは、娘に短刀を与えて、初夜に息子を殺害する様に指示したと言う、この時、リンケウスだけが助かったと言う。まあ、神話の世界ですから、どこまでが本当かわからないですがーーー。